御櫛神社 生駒郡平群町椹原493

鳥居


交通案内
近鉄生駒線竜田川駅 西へ30分 mapfan



祭神
天津兒屋根命(平成祭礼データ)
豊玉比命(大和志料)
玉櫛姫命(式内社の研究 志賀剛著)
上記三柱(境内説明板)
馬御連の祖神(吉田東伍)平群木莵宿禰の後裔氏族の一)



由緒
 延喜式神名帳に小社としてその名が記載されている以外は由緒など不詳。

 椹原(フキハラ)集落の突き当たりの奧に鎮座、これから農業用水を守る神と社頭掲示板には記されている。
 桜井市白河の曳田物部氏の鎮守とされる乘田神社と似た立地である。

 ”櫛”がつく大和の神社や神々には特段の注意をはらう必要がある。 これは蘇我物部戦争で物部守屋の滅亡後、物部系の神社は河内では住吉神を祀る神社へ、また大和では櫛玉彦命などと祭神を饒速日尊をさしながらも直接饒速日尊の名前を避けた様子が残っている。 特に当地の西の信貴山を越えれば物部守屋の本拠である八尾市(河内国渋川郡若江郡)になり、東の矢田丘陵を越えれば、饒速日尊が大和に降臨した聖地とされる白庭に鎮座する矢田坐久志玉比古神社がある。 物部の経路に見えるのである。


 当神社の北側に平群石床神社が鎮座、磐座祭祀の古い神社であるが、祭神を饒速日尊とする説もある。 また、平群石床神社を女神とした場合の男神であったとは言えないだろうか。石床神社の摂社になっている消渇神社を男神としているのだが、 消渇神社は式内ではなく、創始年代に疑問があるが、少なくとも御櫛神社は式内社になっている。

春日造本殿




お姿
真っ白な壁の門屋が遠目からも分かる。 これを入ると広庭、右に絵馬殿、正面に割拝殿があり、その奥に本殿、摂社が鎮座する。 神社への最後の道は民家の下の狭い道をたどる。
 神域の左側から山道が続いている、信貴山へ登る道であろう。



お祭り
 
 10月 中旬 1日間 例祭 [通称]秋季例大祭

大和の神々
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