長柄神社
御所市名柄字宮 ゼンリン


交通案内
近鉄御所線御所駅より長柄行きバス長柄 めったにない。

祭神
下照姫命(高鴨神社の祭神味耜高日子根命の妹神)の説
高照姫命(一言主神社の祭神事代主命の妹神)の説

由緒
 事代主命である長柄首の祖神が祀られていたとの説もある。周辺の神社の社格から一言主神社や高鴨神社の姫宮と考えられるようになった。
 葛城山麓沿いの名柄街道と水越街道が交差する、古来よりの交通の要所に鎮座する。神社の西には銅鐸、多紐細文鏡が出土した名柄遺跡がある。銅鐸はやや小型であり、鏡は直径が15.5cmの北方大陸系の古式の鏡である。
 長柄は長江から転じた名である。長江は葛城山系の尾根の様子を意味する。 また急斜面の扇状地を言う古語ともされる。
 日本書記神武即位前紀の「臍見の長柄の丘岬」の地に比定されている。古事記の孝元天皇の段の「葛城長江曾都毘古は玉手臣・的臣らの祖」とある葛城長江をこの地の地名とも考えられている。 神社の東方には数百其の小規模古墳からなる巨勢山古墳群があり、特に室の大墓と呼ばれる宮山古墳は全長240mの前方後円墳で古墳時代中期のものであるが、葛城曾都毘古の墓とする説や孝昭陵とする説がある。往古の葛城・鴨一族の力を見る思いである。
 創建の年代は不詳であるが、日本書記天武天皇9年「朝嬬に幸す。因りて大山位より以下の馬を長柄杜に看す。乃つ馬的射させたまふ。」とある。この長柄杜は長柄神社であろう。

お姿
  室町中期の一間社春日造。向拝に垂木がない珍しい造りで、軒の裏板の雲竜の彩画も見事である。禅宗(唐)様の模様である。

本殿


お祭り
例祭 10月15日

大和の神々
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