白山姫神社
奈良県北葛城郡王寺町畠田1965 mapfan



社叢と鳥居、手前は香芝市の尼寺廃寺跡

交通案内
JR和歌山線畠田駅 南へ500m

祭神
白山比当ス

由緒
 創始は貞観三年(862)とされる。元禄九年(1696)の石灯籠には白山権現御神前と刻され、加賀白山と関係があった。
 真西に明神山はあり、葛城二十八宿の第二十八之経塚の地とされ、役小角と泰澄とが開いたとされている。その泰澄こそ白山の開祖でもあり、白山とは由縁が深いのであろう。

 火幡神社を中心とする産業地として、農業に欠かせない水、明神山の罔象女命と共に白山姫神社の御祭神の白山比当スは五穀豊穣を祈願する神として、厚い信仰をあつめていた。

拝殿


お姿
  本殿は神明造り、素木の二間社で拝殿は瓦葺平屋である。

 社叢は大きく、山桃の大木がそびえ、ツブラシイ、小ナラ、サカキ、クヌギ等が林となっている。

本殿

尼寺廃寺跡(にんじはいじあと)

 白鳳時代の古瓦が出土。遺構からは法隆寺若草伽藍と酷似する心礎が発見されている、創建は7世紀前半と考えられている。礎石の大きさから塔は五重塔で、法隆寺をしのぐ40m級のものと推定されている。火災にあって焼滅しているが、その時期は不明。
 この遺構については聖徳太子建立七寺の一、葛城尼寺ではないかとの説もあるようだ。


お祭り
秋祭  10月 21日

大和の神々

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