神社

桜井市大字北白木427 mapion

交通案内
近鉄大阪線長谷駅 北へ6km バス停瀧蔵から東へ川合川沿いに2km 消防団小屋から右に登り、左の山の上



鳥居



九頭社の字



祭神
 高


由緒
 この神社へ参詣した目的は『大和の原像』(小川光三氏著)に、「上の郷には白木と云う大字があって、ここは新羅の王子天日矛が、ここに新羅城を築いたことによるという。」 と書かれてあったので、おそらくはその跡は神社になっているだろう、との想定からである。 確かに、南は宇陀吉野の山々、西は巻向、竜王山辺りが一望できる立地であり、城を築くとすれば、絶好の地形と思われる。
 新羅城は天日矛の裔の白木武蔵が拠点としたと『歴史地名辞典』に出ており、天日矛築城の話は筆の滑りかも知れない。

 所がもう一つ、興味津々の発見があった。神社の石段を登っていくと拝殿前の広場に出るのだが、すぐに石塔が立っているのが目に入る。 そこには「九頭社」「九頭大明神」と彫られているではないか。 この神社は元は九頭社であった、と云うことである。
 九頭社は北方の都祁には多い。また南方の宇陀吉野、東方の伊賀方面に多いが、初瀬川流域には少ない分布と思っていたが、ここ白木の高神社が九頭の後裔社であったことが判明したとすれば、 初瀬川流域の高神社は九頭神社であった可能性がでてくる。九頭は大和平野東部の山地にぎっしり分布していたのである。

 上の郷は笠、竜野、和田、滝倉、大夫、白木、芹井、中谷、萱森などからなる。山また山である。僅かに田圃があるが、基本的には焼き畑でしか食料を得ることの出来ない地域である。 九頭と焼き畑はここでも結びついている。

桜井市の高神を祀る神社をあげておこう。
白河760 高山神社、白河285 ヒキタ神社、萱森字口の倉 高オカミ神社(旧九頭明神)、萱森762 高オカミ神社、三谷468 高オカミ神社、 和田164 高オカミ神社、中谷87  高オカミ神社、中白木335 高オカミ神社、北白木427,431 高オカミ神社、小夫3147 天神社摂社高オカミ神社、 南音羽833 九十余社神社摂社高オカミ神社、


お姿
  見晴らしのよい山頂に鎮座、雄渾な雰囲気が漂う。
 途中の谷間から集落に出る低地の木々に埋もれた山中の谷間に、物見台があるが、木々以外何も見えない。木がなくても低さ故、集落が見えない。


社殿




お祭り
風鎮祭  8月 下旬金曜日
例祭  11月 9日

大和の神々
神奈備にようこそ
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