宇太水分神社(うだみくまり)上宮
宇陀郡菟田野町古市場245 mapfan
二の鳥居
交通案内
近鉄大阪線榛原駅 奈良バス莵田野行きで古市場下車。
祭神
第一殿 天水分神
第二殿 速秋津彦神
第三殿 国水分神
摂社 春日神社「天児屋根命」、宗像神社「市杵島比売命」
末社 恵比須神社「蛭子之大神」、金刀比羅神社「大物主命」
霊石と井戸
霊石は当社の霊山高見山(高氷山)、雲かがりして降臨される水分大神を遙拝し、遠くは伊勢の大神日の神を拝する遙拝石で、古く昔は雨乞祈願をされる神聖な所でした。
写真右側霊石と木の後に井戸の蓋(セメント製)が写っていますが、ここから天空に向かってエネルギーが昇っていたと聞きました。
由緒
大和四水分神の一であり、当社は式内社論社では莵田野上芳野の惣社水分神社、榛原町下井足の宇太水分神社(下宮)等があるが、
莵田野町の中央、芳野(ほうの)川の東岸、また高見峠越えの伊勢南街道の要地に当たる所に鎮座している所から見ると有力な社と言える。
100円を支払って頂いた略記の一部を紹介する。
水は古来より太陽と共になくてはならないのもとして崇拝の対象とされてきた。
「古事記」にも神々の生成の物語として、これらの神様が現れてくる。 (中略)科学技術が将来いかに進歩しようとも、自由に水を操ることは到底できない。
水には精霊や神が宿ると考えてきた古代からの思想は、現代にも連綿と受け継がれている。
この神社に伝わる伝説も略記に紹介されている。
薬の井(御神水) 推古天皇が莵田野に薬狩りをされた時、この井泉で心身を清められたとの伝えから、この水を田にいれると稲が豊かに稔ると言われている。
頼朝杉 樹齢400年の杉は二代目の頼朝杉と言われ、初代は頼朝が杉苗を植えたとの伝えである。
有霊石 高見山遥拝の目印とした霊ある石との事である。
大和国四所水分は大和朝廷支配地域の東西南北にあり、東の社として当社、西は葛城水分神社、南は吉野水分神社、北は都祁水分神社と説明をしている。
摂社の宗像神社「市杵島比売命」はここ古市場(ふるいちば)の物資集積の市の守護神として勧請されたのであろう。
本殿
お姿
一間社春日造檜皮葺の社殿はさほどには大きいものではないが、実に華麗である。 杜も杉、檜、欅、銀杏が盛り上がり、間には山茶花、椿、榊が多い。大木はいずれも樹齢数百年を重ねている。これでも相当、数度の台風で折れてしまったとのことである。
流石に木材の山地の由緒ある神社の面目がある。
背後の丘陵には円墳がある。
この地は吉野、伊勢にごく近い場所との感覚が地元にはあるようだ。
国宝の本殿、「みくまり造り」の原初の姿、鎌倉時代。
本殿
お祭り
例大祭 10月21日
上芳野の惣社水分神社から渡御が行われる。平成二年に四半世紀ぶりに復活。
公式宇太水分神社(上宮)
大和の神々
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