宇賀神社
奈良県宇陀市菟田野宇賀志1096
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鳥居




祭神

宇迦斯神魂
祭神はこの血原で果てた兄宇迦斯の御魂を邑人が祀ったのであろう。

本殿


由緒

  神武東征の途次、宇陀の地を押さえるべく八咫烏を遣わして、「天神の御子が来られる。汝らは仕えよ」と通知してきた。兄宇迦斯は鏑矢を以て遣いを射た。そうして軍を集めようとしたが、集まらず、策を講じて、仕えるとして、大殿に迎えて押機を作って待ちかまえることにした。所が弟宇迦斯は「僕の兄が大殿におびき寄せて待ち討ち取ろうとしています。」と兄を裏切った。大伴連の祖の道臣と久米の直の祖の大久米の命が兄宇迦斯を大殿に先に入れて押し殺した。血が流れて血原と言う。

 宇賀志の地に祀られている地主神である宇迦斯神魂は、当地に長く記憶に残った兄宇迦斯の御魂とするのが似合う。また宇賀志には水銀鉱山はあり、往古は辰砂が露天にもあったのか土壌が赤い色をしていた場所があったのだろう。それを血原と言ったのかも知れない。

子もうけ石

 境内にある手洗い石、陰陽の形をした石。台が陽石、上に乗る鉢石が陰石。夫婦でこの石を撫でると子宝を授かると伝えられている。


お姿

 バス停宇賀志から片道20分、宇賀志川沿いに上流方向に舗装されている田舎道をもくもくと歩く。川の側に神社が見える。それほど大きい神社ではない。それでも神武伝承の地を思わすだけの雰囲気をたたえているように見える。

血原橋と説明

神武ゆかりの里の碑と狐石
 

お祭り

例祭  9月 18日

大和の神々
神奈備にようこそ
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