與喜天満神社

桜井市大字初瀬

鳥居


交通案内
近鉄大阪線長谷駅 長谷寺東 mapion

祭神
菅原道眞

摂社
瀧倉神社「伊弉册命、伊弉諾命、速玉命」
別社「天穗日命、土師宿禰」
白太夫社「度會春彦」
豊秋津姫神社「天萬幡豐秋比賣命」


由緒
 初瀬の地主神であった滝蔵権現が、「以後のここを天神に任せる。私は滝倉に隠る。」との御宣託があり、社地を譲り、天神が降臨しおさまったと『長谷寺霊験記』に伝わっている。与喜天満神社の創祀譚である。
 当地は水神・雷神や山口神の霊地であり、自然神の天神信仰に管公の天満天神信仰がかぶさったのであろう。

社殿風景


お姿
  暖帯性植物の林叢の与喜山は国の天然記念物に指定されている。 山中には夫婦岩と呼ばれる磐座があるとか。
 境内に鵞形石と沓形石と呼ばれる石がある。鵞鳥は雁鴨(がんおう)目の家禽とかで、与喜天神の前身が賀茂の神であったためと松本俊吉著『桜井市の磐座』で述べている。

当地が賀茂の神の配下であった、これは@初瀬川を遡るとダム湖横に天落神六社権現が鎮座、祭神は味鋤高彦根命であったり、A長谷寺が葛城の鴨氏の氏寺であったり(賀茂朝臣の末裔の中島悟史氏による。)、B葛城の一言主神が雄略天皇の帰路を送った所が長谷山口とされており、葛城系の拠点が初瀬にあったはずで、それをふまえて賀茂の神が登場するのであろう。

沓形石(上)と鵞形石(下)


お祭り
10月20 例祭

本殿


付録
1.泊瀬石(とませいし)
 与喜天神へ登る太鼓橋のすぐ南側、屋号ねずみ屋の民家の裏庭にある。ここは昔は初瀬川中であったそうだ。

泊瀬石


2.愛宕神社
化粧坂から長谷山口神社へ行く尾根道は現在は切断されているが、化粧坂側にこの神社が鎮座、火災にあい小祠のみになってしまった。長谷寺の真南の森の中。mapion

愛宕神社


『寺院神社大事典』、『第32回歩くおもしろ桜井講座』

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