八王子神社

奈良県五條市西吉野町平沼田830 ゼンリン


神社の名前は彫られた灯籠


交通案内
銀峯山(波宝神社が鎮座)へ南西からアプローチする途中に鎮座


祭神
八衢比古神、八衢比賣神

社殿を見上げる


由緒
 波宝神社への参道沿いで銀峯山中の平沼田と夜中の境に鎮座している。この山の石は薄く割れやすいようで、神社の石段や社殿の台にも使われている。積石塚の材料にも使われたのだろう。
 八王子神社とは普通五男三女神(天照大神と素盞嗚尊との誓約で生まれた神々:天忍穗耳命 天彦根命 天穗日命 活津彦根命 熊野樟日命 田心姫命 瀧津姫命 市杵嶋姫命)を祀るか、素盞嗚尊と櫛稲田姫との間に出来た八柱御子神(八島篠見神、五十猛神、大屋比売神、抓津比売神、大年神、宇迦之御魂神、大屋毘古神、須勢理毘売命)を言う。
 当社の祭神は八衢比古神、八衢比賣神となっており、道の神、交通の神、さいの神 (村落等の境の神) である。『延喜式』「道饗祭祝詞」に登場する神々である。一説には五男三女神とも言う。
 この神社に登って来る手前に稲荷神社が鎮座、社殿の背後に「古蹟 松彌塚」と彫られた石碑がたっている。お菓子の神として稲荷神社を建てたのだろうか。

社殿


お姿

 社殿の下は磐座になっているのかよくわからない。
 いかにも境の神を祀る絶好の場所に思える。

稲荷神社


お祭り


参考書 『奈良県史 神社』『平成祭礼CD』


大和の神々
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