大蛇神社
長野県下高井郡山ノ内町大字平穏7148−203 志賀高原蓮池 ゼンリン地図

鳥居

交通案内
志賀高原蓮池ロープウエイ乗り場前


祭神

大沼池の大蛇神

社殿




由緒
 「社前の掲示から」 大沼池に棲む大蛇は志賀高原の守り神でしたが、嫁はいませんでした。ある春、いつものように見るからに立派な若者に姿を変えた大蛇は中野東山の花見に詣でて一人のとても美しい女性と出会いました。この女性は時の中野の最高権力者である小館城の殿様高梨摂津の守政盛公の娘、黒姫でした。二人は互いに惹かれあい、恋をしました。しばらく交際の後、若者は「私は大沼池の主で、志賀高原の守り神の大蛇です。私にあなたの娘の黒姫を下さい」と願いでましたが殿様は「人間でもないものにどうして娘をやれるものか」と言下に断りました。
 しかし若者はあきらめず毎日毎日城を訪れお願いしました。根負けしたのか殿様は「わしの乗った馬の後をついて城の周りを七周できたら姫をやろう」という条件をだしました。若者は喜んでこれをのみましたが、これが罠でした。殿様は城の廻りに刀を逆さにして植え、その植えで大蛇を走らせ、殺そうとしたのでした。
 その日がきて若者は殿様の後をついて走り出しました。殿様は馬の名手、追いつけなくなった若者は大蛇の姿に戻り後を追ったからたまりません。大蛇の体は逆植えの刀に裂かれ、傷つき血は流れ、恐ろしい有様になりながらも約束通り七周をまわりました。殿様の計略通り大蛇は倒れ、起きあがってきませんでした。
 しかし、やがて息を吹き返し起きあがってあたりを見回すと誰もいないのに気づいた大蛇は、殿様が約束を破ったのを知りました。怒りに震え志賀高原に戻った大蛇は、一族郎党の手を借りて雨雲を呼び、暴風雨を起こし、さらに志賀高原中の池を決壊させて大水で小館城を流そうとしました。
 中野の村に大洪水が起こり、人も動物も飲み込まれ。田畑は流され中野一帯は壊滅状態になったのでした。中野の東山が盾となって濁流から難を逃れた小館城からすっかり流されてしまった城下を見て悲しんだ黒姫は事態を収束しようと決意し、一人大沼池に身を投げました。それを知った大蛇はそれまで起こしていた雲を散らし、洪水を止め、大沼池に戻っていったのでした。

社殿内の大蛇の人形



お姿
 ロープウエイ乗り場からフト右方向を眺めると鳥居が見えたので、見に行きました。
 白樺が境内に生え、いかにも志賀高原内の神社らしい雰囲気。

蓮池の「コウホネ」


お祭り
例祭  8月 大蛇祭り 社殿の大蛇人形が使われる。


神奈備にようこそ

2009.7.7
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