鐸比古・鐸比売(ぬでひこ・ぬでひめ)神社
柏原市大県4-6-1 ゼンリン
国道170号沿いの鳥居
交通 近鉄大阪線堅下駅東700m(高尾山すそ)
鐸比古・鐸比売神社
祭神 鐸比古命・鐸比売命
鐸の読み方は「たく」、「かね」もある。鐸比古命を垂仁天皇の子沼滞別命とする説明から「ぬで」と読んでおく。
この皇子の曾孫弟彦王は神功皇后三韓治政と、その凱旋時、忍熊王の反逆平定に大功があったとされる。
岡山の和気神社は、この社の御分霊を祀る。清麿公は12世孫である。
磐座信仰があり、地域の地主神であった。
注釈 式内社の鐸比古神社、鐸比売神社を合わせている。神奈備が高尾山、頂上に磐座である巨大な岩場と巨岩がある。高尾大明神と比売御前と呼ばれていた。
高尾山磐座の鐸比古大神の奥宮
磐座の風景
大正十四年に多紐細文鏡は山頂を少し下った所からでている。歩いた感じだけで云うのもどうかと思うが、この山の斜面からはまだまだ銅鐸が出てくるような気がする。
社名にまどさわれているのだろうか。この山の西麓には渡来系などの諸氏族が多く住んでおり、尾根上には後期の古墳が発見されている。
また弥生前期からの遺跡もあり、『白水社:日本の神々3』ではこの神社の祭祀は遠く弥生時代にまで遡る可能性を指摘している。
山頂の磐座からも判るように、雨乞いの神でもあり、旱天の時には、里人は松明を藻って高尾山に登り、雨乞いの祈請を行う。
美しい神社である。鳥居の左に大きい楠の木がある。西向き、眼下の大阪平野が見渡せる。
真夏であったが、涼しい場所である。逆に、冬は平地より暖かいと思われる。 住環境と防衛の意味で、ここより上は弥生時代の高地集落であった。
山頂の磐座
お祭り 夏祭 7月31日、秋例祭 10月15日
山頂の磐座
*1 大いなる邪馬台国(鳥越憲三郎)講談社
*2 日本の神々3(大和岩雄、林利喜雄)
*3 大阪府の歴史散歩(山川出版社)
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