天神多久頭魂神社
対馬市上県町佐護字洲崎西里2864番地 地図

鳥居

交通案内
  対馬空港より佐護まではバス。佐護のバス停から神社まではタクシー10分。



祭神
 天神地祇 (平成祭礼CD)
 天道大菩薩 (対州神社誌)
 多久頭玉命 (永留久恵氏)
   建弥己己命 (神武期に任命された初代対馬県主:(『長崎の地名』)

祭壇

由緒
 『神社明細帳』には、「創立年月、由緒等不詳。明治七年郷社に列する。明治初期には「天道」と呼ばれ、社殿もなかったと言う。
 『対州神社誌』には、「天道大菩薩。神体無之。天道地麦百俵蒔程之山地。村ヨリ北ニ当る。麓三町程。雄嶽雌嶽トテ峯ニ有。百間餘程。雄嶽より北方ニ雌嶽有之。両峰之間壹町半程。雄嶽之頂上ニ天道菩薩住居被成候由伝候。此雄嶽之山八分之所より、磯石数百有之。東ノ麓ニ御手洗川有、此川ヨリ十間程南方ニ潮場と申候テ。こおり仕所有。此所ヨリ男女共ニ奉拝候也。」とある。今も同じ状況。
 貞観十二年(870)に従五位を得ている。

 南の豆酸にも多久頭魂神社が鎮座、共に天道山を祀る。天神=天道=多久頭魂である。また佐護の神社を鋤神社とし、豆酸の神社を靱神社としたのは、悠基と主基の対比から。
 対比と言えば、佐護には神皇産霊を祀る神社が鎮座、豆酸には高皇産霊神社が鎮座。

南側の鳥居と石積みの塔

お姿
 上県郡の主峰の御嶽を水源とする佐護川が形成する平野に鎮座、ここには弥生遺跡が多い。楽浪郡の青銅器が出土、上代の上県郡の祭祀の中心地だったようだ。
 神社は木々に隠れて鳥居が立っているので、一度は見逃した。北側と東側に鳥居が立っている。社殿のの全くない神社は初めてであった。なるほどこういうものが初期の神社であり古代の神社であると目からの鱗であった。磐座風の祭壇がある。
 『式内社調査報告』によれば、「海岸に積み石の塔が二基並び、磐座の鎮座があるが、遙拝所であって社殿はないが、鳥居が立っている。」との説明がある。海岸には違いないが社域と海との間に道路がある。従って海の方に注意をしていて、見逃したのである。鎮座地は道路の南側である。



お祭り
    1月 23日  例祭(古代祭)

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