伊射波神社
三重県鳥羽市安楽島町1020 its-mo

海辺の鳥居 海を見る
 

交通案内
鳥羽駅前のバスターミナルから荒島町行き終点から徒歩25分


祭神
伊射波登美命 配祀 玉柱屋姫命


由緒

 元々「加布良古神社」と称し、建久三年(1192)の『皇大神宮年中行事』に、「悪志、赤崎、加布良古明神」と記され、著名な神社だったと言う。
 参考文献によれば志摩国の一宮とも言われたが、伊雑宮も一宮であり、これは伊雑宮は伊勢神宮の別宮であり、官社であったので、民社で同じ祭神の当社を一宮として、伊雑宮への牽制としたと考えられている。

 延喜式内社の志摩国答志郡の「粟島坐伊射波神社二座」の論社である。もう一社は神宮別社の伊雑宮。粟島とは荒島の訛りと理解すれば、当社が式内社として有力になるが、訛ったとの証拠もなく、粟島とは志摩国全体を指すとの説もあり、後の世に伊射波神社を名乗るようになったのであろう。

二の鳥居


 『日本の神々』によれば、「病気平癒を願う者が深夜にただ一人この社に詣で、白木綿一反を敷いて待つと、御神体の白蛇が顕れ、白布の上を這って祈願者の頭上を目がけて毒気を吐きかけてくる。これを恐れずにこらえていれば、いかなる病も平癒したと伝えられる。

社殿


お姿
 満留山神社の前がバス停。ここには加布良古神社として方向を示す矢印がある。一瞬、伊射波神社はどこだ!と思う。
 海岸沿いの濃厚な自然の雑木林の道をアップダウンしながら歩く。要所に「一宮」への方向を示す標柱がある。寒い日であったが、重波よせる伊勢の海風は暖かい。暖帯林のいい道であり、神域であった。
 海岸に鳥居が立ち、石を敷き詰めた参詣道を登る。やがて二の鳥居をくぐり、社域に着く。二の鳥居の横に山道があり、バイクなら通れるようだ。
 美保留神と書いた標識がある。その後に石垣の上に瓦がのっている。?。
 社殿の前から更に岬方面への道がある。「領有神:うしはくかみ」の道といい、奥宮らしい磐座祭祀場に着く。

領有神
 


お祭り
 7月 7日 例祭

 参考文献 『日本の神々』、『式内社調査報告』。

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