小宮神社
三重県伊賀市服部町1158 mapfan

鳥居

交通案内
近鉄伊賀上野駅北2km


祭神
園韓神(惣国風土記)
天御桙命(神社神名帳)
呉服比賣命 配 健御名方命、大山祇命、健速須佐之男命(平成祭礼データ)

摂社
 小宮神社(こみやじんじゃ)「少彦名命」
 狹伯神社(さはくじんじゃ)「天兒屋根命」
 蛭子神社(ひるこじんじゃ)「蛭兒命」

拝殿内部


由緒

 式内小社。付近の川は服部川または呉服川と呼ばれていたように当地には秦氏の統下にあった呉服部が居住していた。彼らの祖神が祀られていたのであろう。
 当神社の祭神として園韓神との推測が『惣国風土記』に記されていることは、園韓神とは秦氏の齋祀る神であったと思われ、この神が宮内省坐神三座の園神社・韓神社二座として祀られており、王権への秦氏の貢献の程を物語っているようだ。 園神・韓神については色んな説があり、中には園は國の間違いとの説もある。秦氏は特定の神を祀っていないような擬製氏族とされており、秦氏が祀るのにはあいまいでうってつけの神名とも言える。
 また『神社神名帳』の天御桙命は天日矛命を彷彿とさせる神名であり、「日」が「御」に転化したものと考えることができよう。

 天御桙命 を祭神とする神社抄
 御前神社 福島県耶麻郡西会津町新郷大字三河 陸奥(岩代)国 耶麻郡 
 初酉神社(はっとりじんじゃ) 茨城県つくば市漆所 常陸国 筑波郡
 織姫神社 栃木県足利市西宮町 下野国 足利郡
 刀那神社(となじんじゃ) 福井県今立郡今立町寺地 越前国 今立郡
 服織神社 愛知県宝飯郡一宮町大字足山田字滝場 三河国 宝飯郡
 御鉾神社 愛媛県越智郡玉川町鬼原 伊予国 越智郡
 鉾天神社 高知県香美郡物部村 土佐国 香美郡

流造本殿


お姿
 伊賀上野駅北東の服部橋の北の国道25号線道に面しており、社域はさほど広くはないが、落ち着いた社叢は周辺の住宅地のオアシスとなっている。


お祭り
 10月 8日 例祭


【由緒】 小宮神社は伊賀国阿山郡府中村大字服部字中之坊一一五八番(現、上野市 服部町)に鎮座する延喜式内社で、服部氏の祖、呉服比売命を主神とする。その境内 社の「狭伯社」に建速須佐男命、天児屋根命、少彦名命の三柱を祀る。 明治三十九年五月二十八日、同村大字服部字夏ハセ四九七番鎮座の「狭伯社」に、そ の境内社「粟島社」を合祀して、小宮神社境内に移転し、その狭伯社にさらに、以前 から小宮神社境内社であった「津島社」と、大字服部字中之房一〇九六番鎮座の無格 社「春日社」を合祀したものである。
今日、当社の拝殿正面に掛けられている三つの神額には、中央に「小宮神社」、向っ て右に「蛭子社」、左に「狭伯社、春日社、津島社」と見える。この狭伯社には明治 期に粟島社(少彦名命)を合祀しているし、一般に春日社は天児屋根命、津島社は建 速須佐男命を祭神とする。従って狭伯社の三柱の神はいつの世か不詳ながら、この地 に勧請されたこれらの神々が、明治三十九年に合祀され、狭伯社として小宮神社の境 内社となったのである。

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