宇流冨志祢神社
三重県名張市平尾3319 mapfan

市文化財の鳥居(天和三年、1683年)

市文化財の手水鉢(天和二年 1682年)

交通案内
名張駅西北300m


祭神
宇奈根命 配祀 天照大神、經津主神、天兒屋根神、大物主神、火之迦具土神、宇迦之魂神、建速須佐之男神、仁徳天皇、應神天皇

本殿


由緒

 延喜式神名帳の宇流富志弥はウナネノフシミと訓むとする。本来の祭神は宇奈根神とされ、これを宇奈抵と表記した文献もある。溝、池溝であり、水路を言う。大和は橿原市雲梯町の川俣神社なども水路の守護神であり、当社は名張川の曲がり角の巨巖上に鎮座していたようである。この巖は天照大神遷座せる垂跡とされる。水神を祭る女神を後に天照大神としてしまう例は他にもある。

 当地付近は大和と伊勢の街道にあたり、天照大神や大海人皇子は東へ、春日大神は西へ、渡来人がいずれかから、とまさに歴史街道であった。

 また、この地域は現在でも川の側に「水神」の石碑が建てられており、水とのつきあいに苦心をした名残と見える。

滝川の水神


お姿
 名張川の側の大きい磐の塊の上に鎮座しているように見える。更に本殿はその檀上に鎮座しているようだ。社叢は豊かで神社らしい神社と思う。

本殿と背後の森


お祭り
 10月27日 例大祭 10月22日から一週間


由緒 平成祭礼データ

宇流冨志祢神社由緒書

 当社は往古より名張市平尾3319番地の現在地に鎮座ましまし、名張の鎮守神なり延喜式内国史現在の神にして伊賀25社の内なり、延長風土記日く宇流冨志祢神社在平尾村三国地誌に名張郷簗瀬村宇流冨志祢神社圭田42束4カ所の神田を以て祭祀すとあり、天武天皇3年始加祭礼神事圭田亦5年8月放生会を行わるとあり、主神宇奈根神は古老の言によれば神武建国の始1国に瑞穂の祈願するために祭られしものなりと。

 天正3年織田信雄当国を征伐し、当社の寄附も設収せられ社頭も数度の兵火に罹り数多の神事も絶えたれども、寛永13年藤堂宮内小輔高吉移住の後は田畑山林若干町を寄附祭祀には乗馬を出され祭礼神事も盛隆に向いつつありて現在に及ぶ。
以上

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