花長下神社
岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲名札848番地の1 its-mo
遠景 中央の道の右側の杜が神社
交通
谷汲山華厳寺の 南 2.4km
祭神
赤衾伊農意保須美比古佐和氣能命
鳥居
由緒
延喜式神名帳美濃国大野郡に記載。
鎮座地の真北1.4kmの花長神社(現、花長上神社)が女神、当社を男神とする伝承がある。花長上神社は花鹿山を神体山とする。
当社の祭神については、『出雲国風土記』秋鹿郡の條に、「出雲の郡の伊農の郷に鎮座しておいでになる赤衾伊農意保須美比古佐和氣能命(あかふすまいぬおほすみひこさわけの命)の后、天津日女命が国を巡ってお歩きなされた時、ここまで来てみことのりして、「伊農波也」と仰せられた。だから伊努という。」とあるが、その赤衾伊農意保須美比古佐和氣能命である。
『出雲国風土記』楯縫郡の條に、「阿遅須枳高日子命の后の天御梶日女命」との表記もあり、迦毛の大御神の阿遅須枳高日子命を祀っているとも理解できる。
秋鹿と花鹿、伊農と大野、また祭神名の意保と大との関連を『式内社調査報告』では述べている。
即ち大野郡の初期開拓者が鴨氏など出雲系の人々であったことを示している神社にも見える。
本殿 流造
お姿
山間部の里の一本道、神社の森以外に田と山々のみ。このような景色が日本に残っていたとは。
神社の近所の田を神田(じんでん)と呼ぶそうだ。
神社境内はウラジロガシの木があり、天然記念物のヒルハルゼミの生息地として著名。ヒメハルゼミは「音頭取り」と呼ばれる雄に合わせていっせいに鳴いたり鳴き止んだりすると云う。ツレモテナコラ。
また熊の出没に注意と看板が境内にあった。
お祭り
9月 7日 例祭 隔年。
熊の出没に注意
参考 式内社調査報告、平成祭礼データ
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