天比比岐命神社
滋賀県長浜市高月町高野 mapfan

鎮座地を囲む柵


交通案内
JR湖西線高島駅 北東 3.5km、高野神社の北東500m


祭神
天比比岐命

鳥居


由緒

 土地の古老によると、もとは日波加里山の上にあったが、山地で参拝が出来なく、冬は雪に埋もれるので、神亀年間(724〜)に現在地へ遷座したと伝えている。
 さて、日波加里山とは西浅井町に日計山の名が見える。15km〜20kmは離れている。神社鎮座地からは一応、角度としては夏に日が落ちる方向にその山がある。しかし、それほどの距離を勧請してくるものだろうか。

 『近江伊香郡志』では、「日置部祖神、天太玉命の御神霊を奉じてこの地に来り給ひしによると伝ふ。」とある。明治三十一年の由緒には、「古昔日置部祖神天太玉命の神霊を奉してこの地に来り、山嶽に登り暦日を掌り給ふといふ。今もその地を称して日波加里山と字す。(遷座の件)旧跡を存す。社殿は原広大なる建築なししも天正の頃、火害に懸かり今一社となりしと伝う。(後略)。

 現在は高野神社の摂社。

熊に注意の立て看板


お姿
 熊が冬眠から醒めたのであろうか、厳重な柵が山を囲っている。神社は熊の領域に属している。『常陸国風土記』の行方の郡の話で、「田を作っていると夜刀の神(蛇)が群をなして邪魔をしたので、これを打ち殺し追い払った。そうして、夜刀の神に宣告して、大きい杖を境界の堀に立てて、ここから上は神の土地とする、ここから下は人の田とする。今後は自分が祭祀者となって代々永く敬い祭ろう。どうか祟ることなく、恨んではならない。」とあるが、何となくその話を思い出した。


お祭り
 9月 9日  例祭

  参考 『式内社調査報告』 、『平成祭礼データ』

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