市神神社
滋賀県東近江市八日市本町15-4 mapfan

鳥居と拝殿


交通案内
近江鉄道八日市駅 南東300m


祭神
事代主命 配祀 大國主命、猿田彦大神、額田王
金刀比羅神社「金刀比羅大神」、鎮宅神社「國常立命」

額田王の歌碑


由緒

 当地の八日市場の祖神。『市神之本紀』によれば、推古天皇元年、聖徳太子四天王寺を造営し給ふ時、同郡白鹿山の東の麓において幾千万の瓦を造らせ難波津に運ばせたまふ。然るに太子かの山に渡らせられ新に瓦屋寺を営し、且つが八日市を開いたとあり、境内に聖徳太子像が鎮座している。

 ホウ川の北に民家数百個を置き、事代主命の神像を刻し一祀壇に納め、同九年始めて市店を開き、士農工商の別なく交易する事を教え給ふ。「その後正暦の頃、安倍晴明白鹿山に詣で此の神像を拝し、太子の遺志を継ぎ市店鎮護の祈りを奉り」云々とあり境内にりっぱな聖徳太子像がある。また万葉集最高の女流歌人 額田王立像を おまつりするのでその銘碑がある。さらに万葉と風土の研究の第一人者 大阪大学名誉教授 犬養孝博士の筆になる額田王の歌碑がたった。

 君待つと わが恋ひをれば わが屋外(やど)の すだれ動かし 秋の風吹く 巻四−四八八

本殿


お姿
 西向き。商売の神様らしくにぎやかな雰囲気が出ている。

聖徳太子像

お祭り
  10月 19、20日  恵比寿祭

 平成祭礼データから

 市神神社は市宮恵比須(えびす)神社とも称され、祭神は事代主命(ことしろぬしのみこと)、八日市場の祖神である。慶長十五年(1610年)に大江基房の「八日市場市神之本紀」によると、聖徳太子が八日市を開いたとあり、境内にりっぱな聖徳太子像がある。また、万葉最高の女流歌人額田王立像をおまつりするので、その銘碑がある。

 古代の蒲生野に花開いた高い文化は「万葉集」の額田王と大海人皇子の相聞歌である。湖東の中央に栄えた八日市の船岡山に、この歌碑があり、全国から万葉を愛する人々が訪れる。歌碑は元歴校本(げんりゃくこうほん)万葉集の文字を写し、そのまま刻んである

 天皇、蒲生野に遊猟し給ひし時、額田王の作れる歌
  あかねさす紫野ゆき標野(しめの)ゆき 野守は見ずや君が袖振る

 皇太子の答へませる御歌
  紫草のにほえる妹をにくくあらば 人妻故にわれ恋ひめやも

 額田王は鏡王の娘で、「日本書紀」によると、はじめ、十市皇女(といいちのひめみこ)を生んだ。くわしい伝記はわからない、後に天智天皇の後宮になった。(以下略)撰文渡辺守順

 さらに、昭和六十年四月二十九日には、万葉と風土の研究の第一人者大阪大学名誉教授犬養孝博士の筆になる額田王の歌碑が建った。

  君待つとわが恋ひをればわが屋戸(やど)のすだれ動かし秋風吹く
 (巻四〜四八八)
以上

参考 『滋賀県の歴史散歩』、『平成祭礼データ』

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