山部神社・赤人寺
滋賀県東近江市下麻生町214 ゼンリン

鳥居


交通案内
近江鉄道朝日野駅 北北西1km

祭神
山部赤人

拝殿


由緒

 山部神社と赤人寺は隣接、山部赤人の伝説の地である。
 江戸時代には小松大明神と称され、松の木を神木とする産土神であったと言う。藤原時代のものを含む古鏡四面、室町時代の掛仏三面などがある。
 明治元年、赤人寺は山部赤人の創建。小松社は赤人の廟に当たるとの碑が境内に建立された。

覆殿の中の本殿(一間社流造 室町時代末)

 当社に隣接して養老山赤人寺がある。境内の略縁起には以下の事が記載されている。
 赤人公は若い頃、「汝は我が生まれ変わり」との夢のお告げにより、田子の浦から一寸八分の如意輪観音を念持仏として迎え、歌道に霊験を得た。壮年におよんで蒲生野へ遊歴、木に掛けた冠がはずれなくなって一夜を過ごしたところ、再び「この地こそ仏法興隆の勝地なり。この地に安置すべし。」との夢のお告げを受け、当寺が創建された。元正天皇より「養老山」の勅額を賜り、「赤人寺」と名づけられ、赤人公は観世音を護持してこの地で生涯を閉じたと伝えられている。

赤人供養塔とされる七重石塔


お姿
 赤人の墓は大和の宇陀市榛原町北部の山中にもあったと記憶している。
赤人の歌。
 春野の 寿みれ摘みにと こし我は野をなつかしみ 一夜寝た計る
 田子の浦ゆ うち出てみればま白にぞ 富士の高嶺に 雪はふりける

赤人寺

お祭り
  4月 23日に近い日曜日   例祭

参考 『平成祭礼データ』、『寺院神社大事典 近江・若狭・越前』

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