有馬神社
神戸市北区有野町有野1582 ゼンリン

鳥居


交通

神戸電鉄三田線五社駅下車北へ1km



祭神
天御中主神、大己貴神、少彦名命、事代主神
摂社 黒尾社「黒尾大神」、国常立社「国常立大神」、奧津社「奧津彦大神、奧津姫大神」、武臣社「武臣大神」、窪森社「天照大神」、稲荷社「天光岩光大明神、天上清春大明神」、八幡社「応神天皇」、不動明王

黒木鳥居と拝殿

由緒

 摂津国有馬郡の式内社の有間神社に比定されている。
 当社は有馬郡の一の宮・総産土神と言われてきた。また山王宮とも呼ばれている。明治維新までは山王山神宮寺と言う別当寺が向かって左の地にあったが、現在は廃されている。
 『日本書紀』には、「舒明天皇三年秋九月丁巳朔乙亥。幸干攝津國有間温湯。」「舒明天皇十年冬十月。幸有間温湯宮。」、大化三年(六四七)冬十月甲寅朔甲子。天皇幸有間温湯。左右大臣。羣卿大夫從焉。」とあり、当社の旧鎮座地の山口村の宮を訪れているのかも知れない。
 有馬温泉にかかわる古社としては当社と温泉神社とがあり、古来より混同されて説明されてきている。現在の温泉地に近いのは温泉神社であり、当社はいささか離れている。
 本来の祭神は温泉の神であるなら大己貴神、少彦名命である。天御中主神は安和元年(969)に配祀されている。摂社の中の黒尾社であるが、九州では黒尾社は武内宿禰を祀る場合が多い。
 
黒男神社 福岡県大野城市(筑前国 御笠郡)「長帶日賣命 武内宿禰命」
 黒尾神社 佐賀県武雄市朝日町(肥前国 杵島郡)「
神母景媛
 黒尾神社内摂社黒尾神社 佐賀県武雄市朝日町(肥前国 杵島郡)「?」
 黒尾大神社 佐賀県杵島郡山内町(肥前国 杵島郡)「?」
 黒雄社 大分県東国東郡国東町(豊後国 国東郡)「武内宿禰他」
 玉垂神社 大分県日田市大字十二町(豊後国 日田郡)「武内宿禰命他」
 宇佐神宮内摂社黒男神社 大分県宇佐市(豊前国 宇佐郡)「建内宿禰命」
 黒尾神社 宮崎県都城市梅北町(日向国 諸県郡)「伊邪那美命他」
 黒尾神社 鹿児島県鹿児島郡三島村(薩摩国 鹿児島)「住吉神」

 
神母景媛は武内宿禰の母神である。

本殿


お姿
 江戸末期の孝明天皇即位大嘗祭執行の際、嘉永二年(1849)に黒木鳥居が下賜された。これは長持ちしないので、現在はコンクリートで似せて作ったものを置いている。
 境内は28000平米、この内7000平米は椎の木の群生林。

摂社 黒尾社  武臣社(石)
 


お祭り
  10月 10日 例祭

有間神社
御由緒
当社は往古山口庄名来村(現在西宮市山口町名来)で創建され、舒明天皇、孝徳天皇 が有馬温泉行幸の砌、再三にわたって参拝される等、皇室とはゆかりの深い式内社で あります。霊亀年間(西暦七一五年)に有馬川の洪水で流失し、御神託によって現在 地に遷座された。古くは摂津国有馬郡一の宮有間総社と称され、有馬郡十六ケ町村の 総氏神としてあがめられた由緒深い神社であります。

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