南之神社
兵庫県伊丹市御願塚4-10-11 mapfan

鳥居

交通

阪急稲野駅西側を北へ300m



祭神


孝徳天皇



拝殿

由緒

 伊丹市を代表する古墳である御願塚古墳の頂上に鎮座している。
 伊丹市街は猪名野の平地であり、多くの古墳が残されていたが、殆どが開発の名の下に破壊されてきた。この御願塚古墳は周濠が用水池の役割をしていたこと、頂上に産土神の神祠があったことで、今日まで残されてきた。帆立貝式の古墳。

 この神社は天平勝宝年中、聖武天皇の勅願で、行基菩薩弘法の願いを立て給いし古跡である昆陽寺宝持院の管理下にあったと言う。『摂陽群談』では、行基菩薩は熊野権現の神霊を勧請したとする。

 維新後、陵墓取り調べで、村人達は御願塚上の神祠の祭神を孝徳天皇か孝謙天皇とも伝えると上申したが、それぞれ大和に御陵があると却下されている。しかし現在の祭神は孝徳天皇となっている。



本殿

お姿

 この古墳は前方部の短い帆立貝形の前方後円墳である。全長は52m、後円部の径39m、幅19m、高さ2mである。墳丘の周囲には、幅7〜11mの馬蹄形の周濠が巡る。埋葬施設の構造は明かではない。墳丘から、形象埴輪・円筒埴輪・須恵器片が出土している。また最近の調査で周濠の外側に埴輪列と溝が巡ることが確認された。
 以前、この付近には、温家・掛塚・破塚・満塚といった古墳があり、本墳を含めて「五ヶ塚」と呼ばれていた。この古墳は古墳時代中期(5世紀頃)、稲野地方に勢力をもつ古代豪族の墳墓と考えられている。



古墳    説明図
 


お祭り

 10月 23日  例祭   

兵庫県神社一覧
神奈備にようこそに戻る
inserted by FC2 system