佐和良義神社
大阪府茨木市美沢町9-27  mapfan

鳥居

交通

阪急南茨木駅 東500m



祭神

加具土神『平成祭礼データ、持撰神名牒』
平群都久宿禰『神名帳考証』
早良臣祖神歟『神社覈録』
天兒屋根命『社前石灯籠の銘:明和五年(1768)』

摂社 八幡神社

由緒

 住所は三島郡玉櫛村、また澤良宣の村の生土神とする。 サワラギの意味については諸説がある。 筑前国の早良郡早良郷、美作に佐波良神社などの他、檜の木に似たさわら、また湿地帯にさく菊科の多年草で澤蘭(佐波阿良々木)がある。 鎮座地も淀川に近く湿地帯であり、可能性はあると、『式内社調査報告5』は書いている。

 創建年代は不明。式内社。
 阪急の南茨木駅から近いのだが、この駅周辺は東奈良遺跡と言う弥生時代から室町時代にかけての複合遺跡であり、 方形周溝墓、銅鐸の鋳型などが出土している。 祭神を加具土神とするのは銅鐸との関連を見る考えもあろうが、それ以降の金属精錬などで火の神が祀られたと見るようだ。 本居宣長は『古事記伝』で、迦具のカグはカガヨヒのカガと同根、光のチラチラする意。と『式内社調査報告5』で紹介されている。



社頭石灯籠

お姿

 石華表を入って一町で拝殿だったと言う。今は200m。 それでも緑豊かな参道であり、周辺が近畿自動車道、貨物連絡線、高層住宅群でぎっしりな中で鎮守の森を踏ん張っている。



拝殿



本殿


お祭り
10月17日 例祭
 

参考 『式内社調査報告5』 『大阪府神社史料』

『平成祭礼データ』から

 当社は延喜式神名帳に記載された式内社で沢良宜郷の通称「大宮さん」であります。
 万博を機に阪急南茨木駅を開設ビル建築や小川改修が行われた昭和四十八年春から四十九年秋にかけて、弥生時代の銅鐸鋳型を始め住居跡や土器土拡墓など多数発見されたところホヤホヤの新住居表示をそのままに東奈良遺跡と命名されたのです。
 カグツチはカグの神、カグは銅の古語、サワラも銅器を指すので地名と神名が一致し(ギはムラ)この鋳造工房跡は約二千年前にこの地にあった「さわらぎ遺跡」と確認され出土品はすぐ近くの文化財資料館に展示されています。
 境内社の八幡宮は沢良宜城の鎮守社で六百年前、足利初期の城館。早く退転して農地となり今は美沢高層住宅地となっています。
 神は人の敬によって威を増し人は神のめぐみによって運を添う
 昭和六十一年十月 責任総代高島好隆撰
  以上

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