生根神社
大阪市西成区玉出西2-1-10 mapfan


鳥居

交通

地下鉄四つ橋線玉出駅 北 200m



祭神

少彦名命、蛭兒命、菅原道眞
摂社
稲荷神社「菊姫大明神、高倉大明神」
由伽神社・船玉神社「大物主大神、住吉大神、崇徳天皇、豐受姫大神、八幡大神、天照皇大神」
大楠社「大楠竜王、三輪明神、金森大神」
こつま南瓜塚「豐受姫大神」



拝殿

由緒

 住吉大社の神領であった。津波などが多く、それゆえ住吉大社摂社であった生根神社から少彦名神の分霊を勧請し、勝間村(コツマムラ)玉出の産土大神として奉祀した。

 勝間村(コツマムラ)と言えば、南瓜(ナンキン)。当地で、江戸時代の後半から栽培が始まりった。 一般的なナンキンと比べて小ぶりで、味が締まっており、ようかんや煮物などに適している。
 当社の祭礼として、毎年冬至の日に「こつま南瓜祭り」が開かれる。 境内で蒸しナンキンが参拝客らに振るまわれる。無病息災を願う行事。

 数十年前に「こつま南瓜」の女王かミスを選んだそうだ。初代は後に日本舞踊の名門村山流を復興された村山左近さん。

こつま南瓜塚



本殿



由加神社・船玉社

お姿

 下町の中の神社だが、結婚式場などを持ち、参集殿なども大きい。
 境内には摂社が多く、賑やか。


お祭り
10月 3日 秋季例大祭
冬至の日  こつま南瓜祭
 

御由緒

 当社は、御祭神、少彦名命、蛭児命、菅原道真公を祀り、創立の年代は詳かでないが、この地はもと住吉大社の神領で、住吉の生根神社(住吉大社の摂社であったが後分離して郷社となる)の御祭神、少彦名命の御分霊を受け、勝間村(コツマムラ)玉出の産土大神として奉祀した。少名彦名命の奉祀以前、古くからこの地に有喜惠美寿として蛭児命を奉祀していた。即ち大昔、茅海(大阪湾)に大津波が起り、西宮の恵美寿神社は社殿と共に流れ、御神体は勝間の浦に流れ着かれたので、村民これを漁船に迎えこの地に祀った。 後西宮の氏子がこれを聞き伝え、返還を要請され御神体をお返しして御分霊を奉祀したのが、神社創建の始めであると言い伝えられている。(玉出実記・大阪府西成郡玉出町誌による)。 菅原道真公を奉祀したのは、明治初年廃藩置県の際、黒田筑前守の鎮守として、大阪の筑前屋敷に奉祀していた筑前天満宮を奉祀した。御社殿は所謂大名普請にして、文化財的存在であったが、昭和二十年三月十四日、戦災により御社殿は炎上したが、御神体は住吉の生根神社へいちはやく奉遷し、御安泰であったので、仮社殿に奉祀の後、氏子崇敬者の奉賛により昭和四十一年十月、鉄筋コンクート造りの御社殿、儀式殿、社務所を復興した。御神木の樟木は昭和二十年当時、樹齢六百年と推定され、神社創建の歴史を物語っていたが、おしくも戦火により枯死し、現在はその幹と根を保存している。 なお、当神社には古くより、雨乞神事に用いられた「だいがく」を保存している。昔は、難波・木津・勝間(玉出)に各六基あったが、戦災で焼失し、玉出の一基だけが残り、昭和四十七年三月に大阪府の重要民俗資料として文化財に指定され、毎年七月二十四日、二十五日の両日夏祭りに公開している。
  以上

参考 

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