大呂神社(おおろ)
島根県仁多郡奥出雲町大呂139 its-mo


交通案内
JR 横田駅下車 東3km 大呂方面行きバス

祭神
正哉吾勝勝速日天忍穗耳命
 配 天穗日命、天津彦根命、活津彦根命、熊野日命、瀛津嶋姫命、湍津嶋姫命、市杵嶋姫命

社域

由緒

 斐伊川上流のよい砂鉄のとれる地域で、素盞嗚尊の八岐の大蛇退治伝承があるが、この伝承は記紀の逆流によってこの地に伝承の地が作られていったという。 江戸時代のことである。しかし、この地域が現在でも日本刀用の鉄の産出地であることは事実であり、ゆかりの神々が祭神であったとしても不思議ではない。
 現在の祭神は天照大神と素盞嗚尊の誓約で誕生したとされる五男三女神である。 この神社の由緒に記載されている祭神を疑うのは不敬だが、斐伊川下流の簸川郡佐田町大字大呂に鎮座する大呂神社の祭神は譽田別命、日本武命、五十猛命、綿津見命の四柱であり、地域柄元々は五十猛命を祭神としていたように思われることを考慮すると素盞嗚尊や五十猛命であった可能性もある。

 『筑紫国風土記」には、伊都国の五十迹手は高麗国(高句麓)の意呂 (いろ)山/蔚山(うるさん)から天降りした日桙(ひぼこ;天之日矛、天日槍とも書く)の苗裔(子孫)なりとあり、五十猛命と五十迹手、五十猛命と天日槍命との関連を解明する神社であるかもしれない。

お姿
 出雲の神社の注連縄の太さには驚かされるが、この社は普通以下の太さで、社殿も衰えている。 この神社の近くでこの神社への道筋を聞いたが、鬼神さんですか、と問い直された。鬼神さんのほうが有名なのだろうが、実際にはこの大呂神社をよそ者には見せたくなかったのかも知れない。 出雲では天津神が悲哀を被っているように見える。

本殿


お祭り

例祭  十月十八日

出雲の五十猛命
五十猛命ホームページ
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