雷公神社(なるかみじんじゃ)
和歌山県東牟婁郡串本町樫野ナルカミ1037
交通案内
阪和線 天王寺→串本 大島へ渡り車で20分 its-mo
大島の東の端の樫野の南側を「日米修好記念館」の方に行き、途中右に折れ、海岸近くまで降りると最初の赤い鳥居が見える。
祭神
五十猛命
配祀神 誉田別命、事代主命
由緒
創建年代は不詳であるが、勧請は鎌倉時代寸前と江戸時代の二説がある。江戸時代の社名は鳴神神明社と言った。大島の須江、樫野の産土神として崇敬されていた。明治初め現社名に改称した。
五十猛命を猛烈な台風神とする説があるが、雷神とする伝えがあったのだろうか。
また、和歌山市内の鳴神社とは名前が同じであり、鳴神社と五十猛命との関連がやはり興味のある所である。
お姿
入り江に面して鳥居があり、階段を上ると社殿がある。海の音がよく聞こえる神社である。海岸に面しているのは五十猛命を祀る神社としては珍しい。伊豆では、「波の音がうるさい」との事で山の方に遷座したとの伝えがある。
南紀は台風の通り道であり、五十猛命を祀って、少しでも被害の少なからんことを祈ったのであろう。
鳥居と拝殿
お祭
串本節で「ここは串本、向かいは大島」の産土神の祭典は、宵宮に行われる火祭りの起源は、往古、鎮座地の下の雷公の浜に神様が流れ着き、これを神社にお祀りしたことからと伝承されている。
走り参りである。10月9日。
紀伊續風土記 巻之七十七 牟婁郡 三前郷 樫野浦から
○鳴神明神社 四尺 六尺 社地周二町
村の南地下と云う所にあり 須江樫野両浦の産土神なり |
参考文献 和歌山県神社誌
五十猛命ホームページ
紀の国 古代史街道
神奈備ホームページ |