一之宮神社
兵庫県加東市天神601

鳥居

交通案内
中国自動車道 東条 北西500m its-mo



祭神
素盞嗚尊、配祀 大國主命、事代主命
『播磨国風土記』によると植樹の神が現れている。素盞嗚尊の御子の五十猛命と推理した。



由緒
 社記によると「昔神代に素盞嗚命天降りまして地方巡視の際、当地方に休憩遊ばされたその遺跡を奉祀したのが当一之宮神社で人皇第十代の崇神天皇の朝に御子大国主命御孫事代主命を配祀した。」とある。

 『播磨国風土記』賀毛(かも)の郡 端鹿(はしか)の里から
 右、端鹿とよぶのは、昔、神がもろもろの村に菓子((このみ)木の種)を頒けて[歩いた]が、この村まで来ると足りなくなった。 そこですなわち「間なるかも(半端になった)」と仰せられた。だから端鹿とよぶ。[今もその神が鎮座している。] この村は、現在になっても山の木に果実がない。(真木、、杉が生える。)

 『播磨国風土記』の上記の文を読んだ際、五十猛命が祀られている神社があるはずと探したが直接には出てこなかった。 一之宮神社、祭神は素盞嗚尊、おそらくは当社であろうと見当をつけていたところ、『東条町史』には「五十猛命が木の実を播いたとあるので、あるいは端鹿の里に現れたのはこの神かとも思われる。」 と記していた。同書によれば、一之宮神社の祭神とは想定していないようだが、『風土記』に「今もその神が鎮座している。」 と出ているので、当神社をして、五十猛命を祀るものとした。

社殿


お姿
 大阪駅前からJRバスで東条まで約90分。 天神の地名が残っている。菅公以前の天神。バスで隣に乗っていた人がたまたまこの地の人で、天満の天神ではないと強調されていたのが印象的だった。
 天神山の麓に南面して鎮座する。天神山頂へ行けそうな道があったが、夏の昼間ゆえ神社までとした。どうやら掎鹿寺があるようだ。
 随神門をくぐると掃き清められた庭があり、壮麗な拝殿が見える。背後に彫り柄のある本殿が時の流れを止めているような厳かさでたたずんでいる。

本殿近景


お祭り
 10月12日 例祭



参考:『東条町史』

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