八幡古表神社
福岡県築上郡吉富町大字小犬丸353-1 its-mo


古表神社の鳥居

交通案内
JR吉富駅を川沿いに海の方へ東1km



祭神
氣長帶姫尊、虚空津比賣命(氣長帶姫尊の妹)

配祀神 と 主な神社
住吉大神   住吉大社、住吉神社
祇園大神   八坂神社 
譽田大神   一応、応神天皇と見なされています。
若宮大神   若宮八幡神とも称するも、応神仁徳などと同神とは見なされていない。
天御中主大神 土佐 小松神社 播磨 御坂神社 摂津 岡太神社、有間神社
伊邪那岐大神 淡路伊佐奈伎神社 
伊邪那美大神 揖夜神社
廣田大神   広田神社「撞賢木嚴之御魂天疎向津媛命」天照大神のこととされています。
生田大神   生田神社「稚日女尊」
伊多手大神  伊達神社、伊太祁曽神社「五十猛命」
長田大神   長田神社「事代主神」
大美輪大神  大神神社「大物主神」
三嶋大神   伊豆三嶋神社「大山祇命、事代主命」 
大海津見大神 和多都美神社「和多都美神」
水波能賣大神 阿波 弥都波能賣神社「彌津波能賣命」
立田大神   龍田大社
美奴賣大神  敏馬神社「素盞烏命 or 弥都波能売神」
鹿嶋大神   鹿嶋神宮
香取大神   香取神宮
爾保都姫大神 丹生都姫神社 爾保比賣神社、石見の迩幣姫神社
塞大神    阿波 天水塞比賣神社
八衢姫大神  御杖神社
大國魂大神  倭大国魂神社
大穴持大神  出雲大社
白髭大神   美濃 加毛神社
高オカミ大神 貴布祢神社
闇オカミ大神 丹生川上神社
春日大神   春日大社
熱田大神   熱田神宮
宮簀姫大神  熱田神宮
大歳大神   大歳神社
若歳大神   ?
豐受姫大神  度会宮
磯良大神   和多都美神社
高良大神   高良玉垂命神社
松尾大神   松尾大社
酒殿大神   神祇官西院坐御巫等祭神の酒殿神社「酒弥豆男神、酒弥豆女神」
久久奴智大神 公智神社
金山彦大神  仲山金山彦神社
石坂姫大神  磐境を祀る巫女??
稚日女大神  生田神社
四大夫大神  伏見稲荷大社 摂社大八嶋社「四大神」 
玉手大神   自玉手祭來酒解神社「大山祇神」
八意思兼大神 阿智神社

 物部、日矛 宗像 賀茂 日本武尊 火明命 天孫系 高霊産皇神 などの影が薄いようだ。



古表神社の逆さ狛犬

由緒
 鎮座の時期は欽明天皇六年(545年)とされる。
 縁起が伝わる。中津川(山国川)の辺に玉手翁という者が住んでいた。 神にも等しい美しい心を持った人格者であったが、欽明天皇六年、吹出の高浜を散歩していた。 すると、西の方より美しい白雲が飛来し、名月の如く光り輝く女神が乗っておられた。 翁はすぐに神様であることを察し、畏れ拝んだ。 すると次のような神託があった。 「吾は息長帯姫なり。むかし、三韓征伐のおり軍卒集まり難しにより諸国を歴視し、此の処に来りて海辺の石(後、皇后石と呼ぶ。神護石であろうか)の上にて神々を祭る。 よって、軍卒多く集まり船をも調達、険浪を渡り三韓を伐つ。 しかるに後世これを知る者なし。 今よりこの良き地に住みて永遠に国家国民を守護せんとす。 汝この処に社を建て吾を祭れ。」 翁は平伏して再拝、早速社殿を造営すべき土地をさがしたが、自分の支配するこの地が神様の選ばれた所だけあって、人々も心豊かで海陸の幸にも富んでいることに大そう喜んで吹出の高浜の最も荘厳な処を選び、社殿を建て、息長大神宮と称してお祭りした。


拝殿

 細男舞・神相撲の縁起 元正天皇の養老三年(皇紀一三七九年、西暦七一九年)大隅・日向の隼人族が皇命に従わず七城を築いて反乱を起こした。その時、官軍・宇佐の神軍とともに息長大神宮も神人・社家・村里次官を引き連れて行き七城を囲んだ。神力により五城は落とすことはできたが、二城はどうしても伐つことができない。豊前の国司は息長大神宮に祈らせ神告を得た。神告のとおり美女・美童の形を表す御神像を造り、戦場において伎楽を奏し、賊軍の心をとらかし、疲れていた官軍の士気を奮い起こし、ついに二城の敵を誅つことができた。

 聖武天皇の天平十六年(皇紀一四○四年、西暦七四四年)隼人の霊を慰めるため宇佐神宮が中心となって豊の国の大放生会を執行した。国司が息長大神宮の神官に言うには「隼人降伏のとき、戦場に伎楽を奏す。今また古を表す木像を彫りて…」。息長大神宮は御神像を広津崎より船に乗せ和間の海上に到り放生会に参加、細男の伎楽を奏した。すこぶる古の形を表すものであった故、その後、古表大明神と称し別宮を建てて奉祀した。以来、宇佐放生会の際には出御して参加していたが、時代が下って八幡古表神社でも独自で行うようになり、今日に至っている。

 以上は平成祭礼データの由緒書きの抜粋であるが、それ以外の由緒については不明。 配祀されている神々も有名な神々が多い。
伊多手大神は五十猛命であり、爾保都姫大神は丹生都姫命と事である。
岩手県陸前高田市高田町の氷上神社には衣太手神が祀られているが、五十猛命とはされていないようだ。
爾保都姫大神は神社庁平成祭礼データでは丹生都姫神とは見なされていない。しかし大方の研究者は同一神と見ている。丹生都比売神社等では稚日女大神も丹生都比売命としている。


お姿
 吉富の大神社である。神様が相撲を取るとして名高い。土俵がある。




古表神社の本殿と四十社(右)



お祭り

 8月 6日 2日間 乾衣祭(神衣の虫干し)
 8月 日 1日間 上旬 式年祭(4年に一度) 夏季大祭(放生会)海上渡御

 大分県中津市大字伊藤田237番地の古要神社は古表社と言われ、共に宇佐神宮の放生会の神事に参加し、傀儡子の舞や相撲を演じた。

*1 日本の神々1(秦 政博)白水社

豊の国の五十猛命

五十猛命ホームページ

丹生都比売伝承

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