日吉神社
和歌山市深山 its-mo



神奈備山



交通案内
南海電鉄加太線加太駅 北へ2km


祭神
大山咋大神

由緒
 創建、由緒は不明、現在は加太春日神社の摂社になっている。
 深山には阿振川が流れており、かっては天台宗の阿布利寺があり、修験者の行所であった。鎮守社だったかも知れない。
 深山(みやま)の神奈備山南麓に鎮座。


 この深山には天狗伝説がある。深山の説明板から一部修正して下記に紹介しよう。
 天狗は想像上の妖怪で、普通は深い山に住み、赤ら顔で鼻高く、羽翼をもち修験山伏のような姿をし、手に羽うちはをもった姿をしていると考えらてれる。
 もともと天狗の名は古代チャイナにはじまり、チャイナでは流星又はすい星の尾の流れるようすを天のイヌ、又はキツネに例えた。日本に入ってからも星の名となっている。また怪鳥・怪獣の名のように深い山にすむ怪物として天狗が形成されたと思われる。日本神話の中では天孫降臨の時、道案内としてお迎えに出たという。『日本書紀』によると、身長250センチ・鼻の高さ30センチ、下駄は一枚歯で高さ30センチもある。口は大きく、目は鏡のように輝き、真っ赤な顔だと伝えられている。加太の深山(みやま)にも昔、天狗様が住んでいたという言い伝えがあり、天狗の相撲場、天狗の松、天狗の爪とぎ石等が伝えられている。氏神様である春日神社の故場祭りには必ず天狗様が先頭にたって、悪魔を追い払い、渡御の道案内をする様を表現した渡御祭が行われている。以上

 祭の先導神は猿田彦神と言うのが通り相場であるが、風貌はまさに天狗のようだ。比叡山の天狗が牛若丸を訓練した物語があるが、天狗は大山咋神とも見なされていたようだ。



天狗の説明絵



社殿



お姿
 この神社へ参詣した道筋は交通案内の通りではなく、南海電鉄多奈川支線の多奈川から町営の赤バスで小島住吉まで乗り(百円)、ここから大川八幡神社経由で旧県道の山中を歩いていった。ほとんど車の通らないいい道であった。途中、クレーン車が作業をしており、「何をやってるの?」と尋ねたら、不法投棄物を取り除いているとのことだった。投棄ができないようにフェンスを張っていくそうだ。いつまでこの「モラール地に落ちたり」の時代が続くのだろうか。
 加太海岸自然公園に入り、何故か海岸に出てしまった。そのまま平たく丸い大石小石の歩きにくい海岸を南下していった。ポリのお茶や発砲スチロールなどもの凄いゴミが海岸に打ち上げられていた。これもまた目を覆いたくなる。勿論捨てる者が悪いのだが、製造者に責任がないのだろうか。お茶やさん、責任多いよ。手分けして拾いなさい。

 海の向こうすぐに友ガ島(沖ノ島、地ノ島)が見える。地ノ島は細長いのだが、縦方向から見ると三角形の神奈備のように見える。


本殿

 

お祭り
 1月 1日


古代史街道 紀ノ国編
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