高皇神社 こうこう
和歌山市三葛1006 its-mo

鳥居



交通案内
JR紀勢線紀三井寺駅北東1km



祭神
高御産日神
摂社 稲荷神社



由緒
 『紀伊続風土記』名草郡三葛村の条に、村の東山上にあり云々として中言大明神社が氏神として記載されている。この社はおそらくは浜宮に合祀されたのであろう。その後に高皇神社として再度祀られたものと思われるが、その辺の事情は判らない。名草戸畔から高御産日神へと考えると、そのギャップが興味深いと言うか、二千年以上の屈折がはじき飛ばされたのか。

拝殿




お姿
 正行寺の南側の道を登る。御影石の石段で、少々濡れている所もあり、滑りやすい道であった。途中はお墓があり、その上に大日堂などがある。更にその上に神社が鎮座している。背後は名草山の北側のあまり高くないはずの場所だが、落ち着いたいい神社であった。

本殿




お祭り
10月23日もしくは下旬の日曜日 秋季例祭



紀伊續風土記 巻之十八 名草郡 五箇荘 三葛村から

○中言大明神社  境内周八十間餘
  本 社 
方一間 拝 所  廳  大日堂  
  釣鐘堂
  末 社 
八幡宮 疱瘡神
村の東山上にあり 一村の氏神なり 田所氏の祖、吉原村より勧請すといふ 寛文(1661〜)の初 火災にかかり 旧記等焼失す 今村民妙見と称するは誤なり 大日堂釣鐘堂は旧は村中に在しを此の地に移すといふ 今に村中福寿院金蔵院より隔年に支配す 又当社境内に小祠六社あり 当社の末社にあらずして外の地にて在して神を此所に移し集めたるなり



途中の大日堂など

大日堂の説明板から
 鎌倉時代末の元応二年(1320)の古文書に三葛大日寺ありと紀されている。市指定文化財として大日如来坐像は鎌倉時代のもの。

大日堂


 大日堂の隣に戸隠大明神、九頭龍明神と印された祠(九頭龍社)が鎮座、金蔵寺の名での説明板があったが、一部読みにくい。
九頭龍明神さんは大日如来さんのお使いの姿をして、信州戸隠村に生まれ天や物や村の神として山に住む人や農民の間で信仰が広まり豊作・・・
 ・・和を祈ったといわれます。ここの九頭龍さんは楠ノ木を組み合わせて作られ・・・
 ・・屈の家に住みドクロを巻いた姿はグロテスク・・
 九つの頭を持ち、四方をにらむ姿は恐ろしく、特に眼光などするどく精巧につくられています。
 お年寄りの言い伝えでは江戸時代よりここにあり、秘佛(扉を閉じて見せない)とされ、旱魃の雨乞いには護摩供養(かがり火を祈り)・・・  金蔵院

九頭龍社



古代史街道 紀ノ国編
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