溝ノ口遺跡
和歌山県海南市溝ノ口


地図 中央が溝ノ口


交通案内
海南市コミニティバス 海難駅 野上新 月曜日 12.02→12.21 14.26←14.01



遺跡の位置
 紀の川支流の貴志川は高野山から流れて、海南市溝ノ口を過ぎて大きく北に蛇行して、紀ノ川の合流する。蛇行部北岸に河岸段丘を形成している。遺跡はこの段丘上の中心部にある。標高53m。
 段丘は東西約1500m、南北約600mである。遺跡は東西300m、南北100mの範囲に縄文時代の遺物散布が見られる。後期前葉〜晩期にかけたものである。また弥生中期の遺物も少片ながら検出された。


配石遺構図 上がA 下がB


配石遺構A



配石遺構Aについて

 比較的大きい石を1段ないし2段に楕円状に配している。長径320cm、短径240cm。石は大きい石で50cmx35cm。内部に川原の小石を約8cmの厚さに敷き詰めていた。その下約10cmには淡褐色の小石を少量含んだ層で、縄文土器片も混入していた。また極少量の骨片が検出されたが、詳細は不明。
 中央部に直径90cm、深さ15cmの掘り込みがある。しかし配石墓とは断定できない。


配石遺構B


配石遺構Bについて

配石遺構Aの南2m。長径150cm、短径90cm。内部は土壙状に掘り込まれている。少量の土器片と骨片が出土している。配石墓と思われる。


溝ノ口遺跡から南を見ると三重の神奈備山が見える。
『古代遺跡と神山紀行』井上香都羅著)によれば、南の黒沢山を頂点にした神奈備山が三重に重なっている場所だそうです。
黒沢山            



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