蟻通神社(ありとおし)
田辺市湊1143 its-mo
鳥居
交通案内
紀勢線 天王寺→田辺 西へ徒歩8分 田辺市湊
祭神
天児屋根命
配祀神 西宮大神、市杵島姫命、品陀和気命、息長帯姫命、火具土命、須佐之男命、住吉大神、地主神、菅原道真公
境内社 西宮大神宮、弁財天社、楠木社、天満宮
江戸時代には御霊牛頭天王(素盞嗚尊)、蟻通の神、長夜思兼命などとされていた。
由緒
旧湊の地主神として建立され崇敬を受けてきた。
蟻通しの由来−神社庁CDから
むかしのことです。ここ紀州田辺に外国の使者がやってきました。その使者は『今から出す問題を解いてみよ。もし解けなければ日本国を属国にしてしまう』といいました。
そして持ってきた法螺貝を出してその貝に一本の糸を通すことを命じました。日本の神々はこの難問にたいへん頭を痛めました。 その時ひとりの若い神様が前に進み出て『私が法螺貝にその糸を通してみせましょう』といって貝の口からどんどん蜜を流し込みました。
蜜は貝の中の複雑な穴を通り抜けて貝尻の穴へと流れ出しました。 そしてこの若い神様は蟻を一匹捕らえて糸で結び貝の穴から追い込みました。蟻は甘い蜜を追って複雑な貝の穴を苦もなく通り抜けました。
蟻の体には糸が結ばれていますから法螺貝には完全に糸が通ったのです。これを見た外国の使者は『日の本の国はやはり神国である』と恐れその知恵に感服して逃げ帰りました。
日本の神々はたいそう喜んで『我国にこれほどの賢い神があるのを知らなかった』といってその若い神様の知恵をほめました。 そして蟻によって貝に糸を通したことにより蟻通しの神と申し上げるようになりました。
今では知恵の神とあがめられています。
拝殿
お姿
会津川河口左岸に鎮座、境内の楠木について、いくつかの伝承がある。当社の神は樹木を愛する神であり、枝ひとつ切っても祟りがあるとされる。
しかし子供を愛し、境内でどのような悪戯をしても祟りがないといわれる。
安政の大地震の時、田辺の町も出火したが、楠木[に住む白蛇]が水を吐いて類焼を止めたとされる。
楠木社
お祭り
10月17日 例祭
賎通禅社の福 田辺市湊の塊通神社に大きな楠がある.音、この近辺に大 火があった時、不思諌にもこの楠の根菜からさかんに白水が
噴き出て延娩を食い止めたという.またある時、この楠の妓 が社段の上に延びてきたので伐り取ることになった。木こり が木の上にのぼったがすぐ下りてきて「金の幣が目の前にき
て挽くことができん」という。二、三人替わりてやってみた が同じことであった。最後にのぼった木こりが無理に鋲を入 れたとたん木から落ちて大怪我をしたという。
紀伊続風土記 巻之七十一 牟婁郡 田邊荘 田邊城下 湊村
○蟻通明神社 境内周五十間
村の西二町にあり 湊村の地主神といふ
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平成祭礼データ 蟻通しの由来
むかしのことです。ここ紀州田辺に外国の使者がやってきました。その使者は『今から出す問題を解いてみよ。もし解けなければ日本国を属国にしてしまう』といいました。そして持ってきた法螺貝を出してその貝に一本の糸を通すことを命じました。日本の神々はこの難問にたいへん頭を痛めました。その時ひとりの若い神様が前に進み出て『私が法螺貝にその糸を通してみせましょう』といって貝の口からどんどん蜜を流し込みました。蜜は貝の中の複雑な穴を通り抜けて貝尻の穴へと流れ出しました。そしてこの若い神様は蟻を一匹捕らえて糸で結び貝の穴から追い込みました。蟻は甘い蜜を追って複雑な貝の穴を苦もなく通り抜けました。蟻の体には糸が結ばれていますから法螺貝には完全に糸が通ったのです。これを見た外国の使者は『日の本の国はやはり神国である』と恐れその知恵に感服して逃げ帰りました。日本の神々はたいそう喜んで『我国にこれほどの賢い神があるのを知らなかった』といってその若い神様の知恵をほめました。そして蟻によって貝に糸を通したことにより蟻通しの神と申し上げるようになりました。今では知恵の神とあがめられています。
以上 |
古代史街道 紀ノ国編
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