熊野古道紀伊路、和歌山県の王子社
海路比井湊から上陸し若一王子へ詣る
若一王子神社

日高郡日高町比井992 紀伊内原駅からアメリカ村行きバス比井下車北側へ10分 its-mo




 瀬戸内海や阿波また淀川から船で熊野詣でにやってきた人々もいた。彼らはアメリカへの移住者の多くでた日御碕の手前(北側)の比井浦かその北の津久野に上陸した。 比井は榕樹の群生地である。この木はアコウとも呼ばれる亜熱帯植物で、幹などから根が下がり柱根となる木である。


榕樹



 比井浦に若一王子があり、それが若一王子神社として残っていると言われている。
 若一王子神社の境内の経塚から保元3年(1158年)の法華経が発見されている。


若一王子神社


祭神 天照大神
 明治末期、下記の神々が合祀されている。
伊邪那美大神 速玉男大神 事解男大神 須佐之男大神 菅原道眞 豐受大神 三筒男大神 大地主大神 蛭子大神 猿田彦大神

由緒
 上記の法華経奥書に「奉埋千王子之上了」と記されており、保元以前の鎮座であろう。
 山裾に鎮座し鎮守の杜は極めて大きい。海路を取った熊野参詣者がこの鎮守を弊を手向け、王子社となっていったものと思われる。 


 お祭り
7月20日 春祭り
10月 9日 例祭 比井祭


若一王子神社鳥居




若一王子神社拝殿




紀伊續風土記 巻之六十四 日高郡 三尾荘 比井浦から

○若一王子社  境内森周三町四十間
 本 社 方一間   末社二社  春日社・住吉社
  拝 殿   絵馬堂   長床

村の東北の端にあり 中古熊野より勧請すといふ 

東出にあり 一村の氏神なり 明応九年 永禄五年 天正九年(1500 1562 1581)の棟札あり
神主を白井織衛といふ


 




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