熊野古道、大辺路の王子社
市野々王子神社

市野々王子神社

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町市野々字遠具地1993

JR紀勢線那智駅の北西100分
古道は県道の右手の平行する道で井関のバス停から右手の道に入る。
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祭神
天照大神
配神 天忍穗耳尊  合神 金山彦命

摂社 地主八咫烏神社「建角身命 配 葺不合尊」

由緒

 当社は往古より那智山熊野夫須美神社(熊野那智大社)の末社にして創建年代不詳。 改造修繕等は同社の費用を以って弁ぜられ、四時祭典は同社長官の代理を以って兼務。
 明治6年村社に列し、これより那智山本社支配を離れる。
 市野々は八咫烏の子孫が住むという。

 市野々とは那智詣での人をあてこんだ市が立ったことによりよばれた。

 王子神社から100mほどの先の道路の右手に石垣で囲まれた空き地がある。王子神社のお旅所であり、「お杉屋」とよばれる。ここに天照大神御影向石がある。 祭神は天照大神、忍穂耳尊、葺不合尊が祭られていた。 どうやらこの地が御幸時代の市野々王子社であったようだ。(高田健一郎『熊野古道 中辺路と大辺路』向陽書房)

 古典に次のように出ている。九月七日、市野々椙屋にて、天照大神の仮殿を杉の葉を以造之、祝の式あり。九日には同所御杉屋御仮殿にて天照大神祭祀あり、玄酒を献す云々。

お祭り

 1月12日 例祭
 7月 日 1日間 日曜日 水口祭

市野々王子神社

お杉屋 右の石(前に白い説明板)が影向石、左手前の石枠は神社跡

佐野王子から那智大社近



紀伊續風土記 巻之七十八 牟婁郡 那智荘 市野々村から

○若女一王子社   境内周百二十間餘

              忍穂耳尊
 本 社 
表行一丈九尺   天照大御神
 本 社 
        葺不合尊

  末社八咫烏社 社廃し礎石のみ存す

村中にあり 那智山の末社にて一村の産土神なり

○杉屋社    境内周三十六間
村の戌方にあり 那智山の末社なり 天照大神影向の所といふ

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