熊野古道、大阪府の王子社
井ノ口王子と泉井上神社

和泉市井ノ口町



井ノ口王子跡と子安地蔵




 平松王子跡から伯太町をぬけて2km程で泉井上神社の鎮座する府中町にくる。神社はJR阪和線府中駅の東500mの場所である。王子神社を合祀している。泉井上神社の西を通る小栗街道を南西に1km程進むと30号線に合流する。槙尾川を渡る手前である。 この合流点に井ノ口王子跡の石碑が立っている。隣の祠は子安地蔵である。
 井ノ口王子神社はこの石碑建っている一角の道を隔てた北側にあったが、明治の合祀で消え、住宅地となっていて、今日ではその痕跡すら見られない。
 茶井王子との別名がある。和泉の井の水は清冽無比と言われ、太閤秀吉が茶の湯の水として運ばせたのでついた名。


泉井上神社
和泉市府中町6-2-38 
ゼンリン

鳥居と拝殿

祭神 神功皇后、仲哀天皇、應神天皇 配 應神天皇從者四十八柱 合 御諸別命、素盞嗚尊
摂社 和泉国総社、和泉戎神社

泉の跡(昭和三〇年代に涸れてしまった。


拝殿


由緒 境内に和泉清水史跡がある。元々は泉を神聖視しての祭祀場であったと思われる。
 神功皇后が半島より帰還した際に一夜にしてわき出したので、これを瑞兆として霊泉とよび宮を設け、そのほとりに社殿を造営したと伝わる。 和泉国の農業開発に大きい役割を果たしてきた。
 式内和泉神社を始め王子、八幡、菅原の各神社を合祀している。

 地理的に要所であり、河内国から分離した和泉国の国府を置いた。神社から南300Mの公園隅に国府跡の碑が建っている。 757年。
 この社域に総社を建立し、大鳥、穴師、聖、積川、日根野の神を勧請したと言う。和泉大社、和泉総社と呼ばれた。


本殿



祭り 10月9日宵宮10日ダンジリ祭り



総社本殿(国重文)


井ノ口王子から池田王子への地図



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