熊野古道、大阪府の王子社
大鳥居王子と大鳥大社



 境王子の南10分に反正陵があり、その西に南海高野線の堺東駅がある。 この付近から東へ長尾街道、南西へ竹内街道、西高野街道が分岐し、大仙陵(伝仁徳陵)の北側を通過する。
 堺東の西南2KMの地点に阪堺線の御陵前の駅がある。このから海側に紀州街道、東側を小栗街道がそれぞれ南へ分岐している。小栗街道は穢多道と言い、癩病(ハンセンシ病)患者などが通り、都の貴族はより東側の熊野古道を利用したと言われている。小栗街道は国道26号線を越えて南下し、大鳥大社の東側に出る。
 大鳥居王子は大鳥大社にちなんだ名であろう。


大鳥大社正面前の小栗街道



 王子社の場所は特定できていないが、鳳東町のNTT鳳営業所の場所であったと伝わる。しかしここは小栗街道から400m程離れ、かつ坂道を越えて下っていった場所である。所が、大鳥美波比神社の旧地がNTTの東約200mにあったようで、そこが王子社とされていて、富岡鉄齋筆の「美波比神社旧地」の碑があったようだ。小栗街道より東を通る熊野古道の王子社であれば、不都合はない。


NTT鳳営業所



 小栗街道は鳳東商店街になっている。アーケード付きの古道は恐らくここだけであろう。商店街に北王子会館がある。王子と言う地名が残っていたのであろう。


北王子会館前から古道は南へ



大鳥美波比神社に合祀されているとされる。その大鳥美波比神社は大鳥大社に遷座し、摂社として祀られている。


大鳥大社


小栗街道と大鳥大社、阪和線鳳駅から熊野古道は南へ進む。



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熊野古道 大阪府の王子社
熊野古道、九十九王子社
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