ネパール語 / 日本語 / アイヌ語  類似語彙 対比一覧表

                                                    生田淳一郎

資料 1  天理教海外伝道部刊 ; 『基礎ネパール語辞典』 全 5754語彙収録
   2 ポケット版 米田功著 ; 『ネパール語会話辞典』 約 1200語彙収録

※ ネパール語には普通 a をひっくり返して表記する「 a と o の中間音 」がありますが、これが日本語に流入してくるときには a となるはずですので、活字がないこともあって、この表では a 一本に絞りました。
※ アイヌ語、日本語以外の掲出もありますが、それらは特に気がついたものだけです。

 《 略号 》
A ; アイヌ語 U ; ウチナー(沖縄) J ; 日本語 古 ; 日本古語 N ; ネパール語 K ; 朝鮮語(Korea) AA ; オーストラリア・アボリジニ語 T ; フィリピン・タがログ語 Ca ; チャモロ語(グヮム) Tj ; タジク語 Tm ; タミル語 R ; レプチャ語 Ra; ラテン語 O ; ウイルタ語(オロッコ) C ; シナ語 PC; プレ・シナ語 M ; 満州語 Mg; モンゴル語 G ; ギリヤーク語 Gr; ギリシャ語 H ; ヘブライ語 B ; バスク語 V ; ベトナム語 Tw ; 台湾 In ; インドネシア語 P ; パーリ語 Pg ; ポルトガル語 Al ;アラビヤ語 Tk ; トルコ語 英 ; 英語 D ; ドイツ語 Sd ; ソグド語 Tb ; チベット語 St ; サンスクリット語
 AW ; アジアwide Z ; 族際語 WW ; world wide

ネパール語 その意味      語種    註  釈

a-(pref) 反・非・不、否      A ;  例 ; ekatki(接近する) / aekatki(避ける)
                    J ; 否定形 azu , anu   nu=する hul-(詰め込む) / 溢るる
abad     畑になっているところ   JUK ; *pat(畑) A ; a- は受け身(△△される)をつくる。
abhisek    聖水をふりかけること   J ; 浴びせる
bodh(知識)abodhi(ものを知らない)  J ; アンポンタレ あほう 坊主  津軽弁 ; ほんずなし(智恵なし、ばか)
bpdho    鈍感な あたまの鈍い
acamma   おどろき          J ; 豊後方言 ; あっちゃまぁ(あれまあ) 古 ; あさまし(意外だ、呆れかえる)                      沖縄 ; アキサミオー(びっくりした)も同根。Gr ; εκθαμβεω(びっくりした)
adana    弱い おとなしい     j ; あだげ(古 ; 脆そう、危なげな)
adhambar  偽善           J ; 古 ; あだしまくら あだし心  N。P ; *thVmb(柱)……柱にそむくこと
adhar    あてにする人        J ; あて har は O ; xala(同族)か
adha, athi  半分            A ; at(半分)  J ; 慣用で「あと半分」
adhin    支配            U ; 按司  B ; adin(年令、判断、知力) agintari(支配)
adhipati   首長           A ; pa(頭) J ; はち合わせ ぱっち(秋田方言 ; 総領、おやじ) In ; adipati(長官、重臣)
☆adhi    大風            J ; a =大? ……金 思華(火へんに華)さんの説  シ・ジ・ゼ・チ・テ は風
☆sadhe   牛 雄牛            〃  s- は強調接頭辞 牛はふいごの大風  u(大)si(風)
adho , andho めくら          J ; あとさま(柳井 幼児語 ; お月さま) 安東 → えぞ(i-adho)/ 遮光器土偶 古 ;あどなし
★adhuro  なにか足りない       J ; 香川方言 ; あづりまわる(焦ってそこらをあえぐようにウロつきまわる)
★aturi    慌ただしいこと         〃
adkar    ひっかかる        J ; あづかり知らぬ
adkan    差し支え 邪魔      J ; あだ 徒
agati     おばけ 魂        A ; chikai-anu(死ぬ)の chi(霊)  kai は「来る」 J ; チ(霊)
agadi    前 先           J ; 茨城方言 あか(家の前の田んぼ)

agaman   到着            U ;  メンソーレ(いらっしゃい)の「men」
agan     軒先きの広場  小庭    J ;  豊後浄瑠璃 ; あがりはななぢ、ううち出たが(追いかけで出たが)
agena , agano / 炉           J ; むらげ(金属精錬士集団のトップ……治外法権を持っていた) mul(長) - age
aghor    恐ろしいもの        J ; あくば(渓流地名 ; 難所) あくたれ
ago , agni  火             A ; abe(火) ロシア語 ; agon(火) バビロニア語 ; aki(火) J ; あく(灰)
aηginti   数えきれないほど沢山   UA ; *ikir(数) 音転はひどいが、これだろう。
ahile     いま、現在         J ; 文語文「……のあいだ」。 N ; -le は「……で、……に」。助詞の機能が高い。
-ai      強調末尾辞         J ; 日本語では -e となって命令形をつくるこれには台湾アミ語が絡んでいる。調査中。
aimai    婦人            J ; あいまい宿(春をひさぐ女がいる)→ 曖昧
ajako    ものすごく         J ; あざとい  N;ko は「……の」 A ; toi(甚だわるい) toiko(激しく)
ajammari   不朽の 不滅の      J ; やまい(病)、止む  N;a は反・非・不、Z ; mar は 物・凶 の懸け言葉
akar(物の形、姿) sakar(外見、様子) J ; ほあかりの命 あからさま アキツ神(あら人神……天皇) N;s- は強調接頭辞
akasmat   突然に          J ,Tj ; 鹿島(神の眼) A ; atui sik kasima kamui(海難よけの神)「警護のスキを突かれた」
                      ぐらいの意味か。Tj ; t∫a∫m(目)は東南アジア〜インドで「めがね」になっている。
akha(目) akhada(基地)       J ; めあかし(目明かし) イカガシコオ(物部の先祖神……ひとつ目) あっかんべぇ(A ; akka                       は「然れども」)  akhada(基地)は目の置き場か。 J ; ta , K ; tta(場所)

★akhir   終わり 最後       J ; 飽きる あきたし(古 ;飽き飽きするほどだ) a(受け身)khir(切る) WW
★akkali   利口な          A ; akkari(優る)
★batcho   〃            A ; batcho(可愛い)
pach-    子供になつかれる     A ;  〃       大坂弁「はっさい(おてんば)」に関係あるか
● akaran(理由がない)、karan(理由・わけ) / J ; ……だから、「分からんこというな」 → 分かる 沖縄のカラには特別な響きあり。
alag     分かれた 分割した    A ; ara(片、片いっぽう) J ;  荒巻きシャケ WW ; ar (別の、これまでと違った)へ還元
alase    元気がない        J ; ラッセーラ(ネプタのかけ声……元気を出せ) a-(否定) -ra(強調末尾辞)

ali      畦            J ; 畦 第二子音濁化のクセで adi 、これに強調の e が添えられ aze へ
almal ぐずぐずすること 遅くなること A ; aro-paikar(早春)  J ; ありあけ          WW ; mal = 度、毎
alo     新鮮な 新しい      A ; ara(美しい)  J ; あらたし(新) あざやか
amaju    義姉           J ; あま(女) T ; *ama(女)
amankar   傲慢な          J ; あまんじゃく N; man は「精神性」 WW ; kar(作る、行う)
anand    元気 喜び        A ; anna , anno , annu , anne(健康な) JK ; 安寧(朝鮮発音はアンニョン)
                    アイヌ語は成立(?)して日が浅い言語。舟の民なのに、川の上手、下手にも混乱がみられる。
anartha   不可解な         J ;  なぁる(ほど) 宮古島〜薩摩〜長崎〜津軽 ; ーさ(○○である、○○であること)
☆andhakar  闇 暗黒         A ; √an(黒) N;andho(めくら)
☆antakaran 無意識          A ; takara(夢)
● antarkalin(仮の)、calu(当座の)  J ; 仮り
anerup    いろいろな        A ; inne(多くの)、 rup(たくさんの)
angar    炭            J ; ガラ(コークスの乾分……炭坑住宅の燃料) ANC ; an(黒、暗) kal はシルクロードで黒
ani      そして叉         J ; 豈(おもに漢文 ; あに)英 ; and  N;語彙中の and は a となる。例 ; mukhamukh(向)
anna     穀物 食べもの      A ; e(食べる) J ; e(えさ) WW ; na はすべてについてもの、名詞形をつくる
annyaye   不正           J ; yae = 良い 発音クセで an が ann となったか、本来は an のはず。y は母音。母音の前の n
anubhad   翻訳           A ; anun-itak(外国語) WW ; an = ar(他の、こことは違って) J ; 「ことば」のバ
aphin    アヘン          J ; 阿片
aphu     自分           AJ; あ(吾)、Tw ; aku(私)
★ apug(不足)、pug(足りる)    A ; pakno , eipak (足りる) J ; 福、ふくよか C ; 満腹
★ bhawuk  幸福な          J ; bha は九州弁 ; ばされ(いっぱい)、岡山、紀伊 ; ばあ(ばかり)

apcok    悲しみ          A ; *ok(悲) J ; 不思議 不審 < IE ; *PSY(心) O ; bapsima(悲しむ)
aptyaro   むずかしい やりにくい  A ; *ap(脆い、危い) J ; あぶない N には拗音化のクセがある。日本語感覚では aptaro
aputo    子供がないこと      A ; pito(人……雅語) J ; ひと
aradhan   礼拝           J ; あらか(古 ; 御殿)あららぎ 出雲方言 ; だんだん Rt; ara(祭壇座) WW ; ara(焼く)
  aradhan  礼拝            ラテン語 ara(礼拝) 壇
aram     休息           A ; amo(休息)
ariηgal    熊ん蜂          J ; 蟻  gal は ww で「大」  「ありんこ」という表現
arko     次の もう一つの     A ; ar(片、もう一つの) J ; 有馬(片目神) N;ko(……の) WW ; *ar
aru      ほかの           〃 「昔むかし、あるところに」                〃 〃
arun     明け方          J ;  ありあけ  AA ; allingar(太陽) So ; aurinko(太陽)
asae     動機           A ; as(たつ、起つ、発つ) N;ae(抽象名詞化)
  asae    動機            AJ ; as = 興す 風が as
asal     秀麗な 秀でた      J ;  あざやか  U ; あさ(長老)  朝比奈(秀でた hir ?)
asan      席 草履の方座     A ; aset(腰掛け)
asirbad    祝福のことば       --- asimbe(償いのしるしに差し出す物、罰金……A ; ) / 「おしるしばかりで……J ; 」
asthai    一時的な         J ; ときわ、とこだち、つね asthai の語幹は th(永久)、 th / ts(u , o) の対応
★ at     勇気           A ; ram-at(霊、魂)……ram は心、at は「こころいき」の“イキ(粋)”に相当する。
★ atma   魂            AJ ; あたま(アイヌは赤ん坊の脳天のヒヨメキをアタマという) ぼん(坊や)のくぼ
atal     かまど          J ; 愛宕 at = 熱 愛宕は火の神
atali     苦しみ          J ; 食あたり、あた腹(古 ; 腹、腰の激痛) 碁でのアタリ(石が取られる直前の状態)
ater     いうことをきかない    J ; てらい(自分を主張する) アテルイ(いうことを聴かないやつ)
ati      恐れる          A ; ashitoma(恐ろしい) kamiashi(毒蛇)

atut     確実に          J ; つつがなき チチブひこ(破壊と創造のくに生みの神) N;tutu(破壊)
au-     入る           A ; au, ahun(入る) < apa(入り口) un(入って行く) 嶺; 層雲峡(滝から入ったところ)
-aunu  名詞につき動詞化するなど   J ; 祭る → まつろう 語る → かたらい 直る → なおらいなど、特殊末尾辞。
                     語幹に -au , -ou をつけて終止形にしたり、連結を計っていたりする。
awtar    化身           A ; auta kotan(あの世) tar は WW の「驚・恐」か
ayn     法律           A ; アイヌ <挨拶 cf. Kd ; ayin(儀礼、礼節)K ; salam(挨拶 → 人間) ?語 ; aina(鏡)
ba      或いは……かな      J ; 「おいば、生うるがに」 津軽弁 ; なんだば?! 高清水方言 ; ばばばば・ば(驚きの声)
☆ ba-(流れる) , bah- , baha-(水が流れる) / A ; ha(波、水がひいてゆく) J ; (水の)ハケぐち
☆ bag-    洗い流す               〃                  〃
★ bah-    風が吹く         A ; mau , haw(力、風、呼気)
★ haba , hawa / 風、空気          〃      〃    水、空気とその流れに同様な音……原始時代の意識
babu     父            A ; habo(母) J ; 母  男女の入れ替わりはよくある言語現象(理由は不明!)
baj      鷹            --- ハヤ(神名用語) ハヤブサ  K ; ma
● bac- , bak-(助ける、護る、気をつける)/ J ; まかなう 、まく(古 ; 任く ) -na はヒンディー語の「する」/ N;-nu(する)
● bacha , bachi  子牛        J ; べべ(牛) T ; baka(牛) P ; bakas(牛) H ; bakar(牛) 牛は交易品
bacca    動物の子
bad-     分ける 分配する     J ;  タマス分け(宮崎山民の猟の肉分け) AW
● bad-(大きくなる、大きくする), bado(大きい) / A ; poro(おおきくある、なる)= Tm  J ; (足など)ハダける
bathai    お祝いのことば      J ; (三河)漫才 n は d の前の助音 √ここの屋敷はめでたい屋敷……(かどdhuk-e)
● badmas(乱暴な)、badnam(汚名) J ; わる、バツ U ; wassan(悪い) 鹿児島 ; yassen(悪い)ペルシャ語 ; bad(悪) 英 ; bad

badsaha   王            A ; sapa(首長) J ; ハツセ  ha は神(例 ; ミズハ) ハツセ → 長谷
badta    もっと          J ;  まっと < N; mathi(上、上のほう)
bahula    袖            J ;  ふり袖
bahu mukhi 多目的の         J ;  向き bahu は二つ下の bahut(沢山の)  mukh は顔のこと
bahak     騙す           A ; obakanere(バカにする) J ; 化かす バカ 満州で人を警戒せずに寄ってくる馬鹿がいた
● bahut(沢山の), besani(うんと), bisal(莫大) / J ; ばされ(九州弁 ; いっぱい) C ; 莫大
bhaicalo   地震           A ; ichari(ふるい) J ; 場  まはらばの「場」 bha =場 漢字音の「場」はバではない。
baje     祖母           J ;  ばあや
baje(音楽を奏でる) . bay(楽器が鳴る) / A ; mayun(いい音がする) ?真弓の弦のひびき
bhajan    歌            J ;  はやす(囃す) 神官に林姓多し [ N;bha(ことば)jyan(いのち)]
baji     賭け           J ;  ばくち < ba (……か、どうかな?) + bhage(幸運) N; j . j i = C ; 事
baki(残り)             A ; mak(うしろ)  J ;  お払いばこ(ハラウは N の目で見ると“ゼロにする”)
★ bakhat( 時), pak(時が熟す)   A ; paki(時)  pa(期間)
● bakhu-(白状させる) , wak-(吐き気をもよおす) / J ;  白状 ゲロを吐く 曰く しらばっくれる

● bakke(話) , bakpatra(声明書……patra は紙) / 曰く K ; 韓国南部 慶尚北部にも「曰く」の方言があると。
baklo    厚い           J ;  北海道方言 ; 寒いので「まくりこんで(厚着して)」出かける等
☆ bal    力            J ;  がんばる、けっぱる、踏んばる はりきる(bal + ikir 熱) U ; ちばりょ〜
☆ sabal   力がある         J ;  のさばる <「 のす(勢力を延ばす)・さばる」 五月の“サ”(力の充実)
bal-(燃やす) , bal-(燃える) a が異なる / A ; upar(延焼する) A の u は「共に」が基本。 J ; ぼや( l / y) 焼きはらう
hussa    霧 朝霧         J ;  ふすぼる 古 ; ふすぶ(燃えずに煙りがたつ)
                    《地名 ; 福生 hussa の解釈で「大風が吹きぬける所」としたアイヌ語解釈者がいた》

balak    子供           A ; wara , wappo , warappo(子供) J ; わらは(古 ; 子供)  若殿原 → 原(一族)
bali     いけにえ         J ; 磔(はりつけ) ha(神)li(供え、人)
★ balla    ついに とうとう     J ; たまきはる 「はる」はギリギリの果だと思える。
★ par    放散 遠 延       J ; 遥か 古 ; はろぼろ(はるばる) 英 ; far
☆ bali    農作物          A ; haru(野菜・食糧) J ; 墾る(はる)
☆ bari    畑            J,A ; ikar(農耕) 碇ヶ関 斑鳩の里 伊刈
☆ anikar   飢饉            〃   母音の前の n 音介入は英語とおなじ。y の前にも n が立つ
☆ balwai   たべもの屋 菓子屋     〃   知里真志保は haru を「べんとう」とも訳した
☆ pkaruba  両手を使う大鍬       〃
☆ parti   荒れ地           〃   P / Wで「わる地」……とも受け取れる
bam     小さな          A ; pon(小さな) J ; mo(小) ほのぼの
bammacha  うなぎ          J ; この bam は「小さい」ではなく、ドラヴィダ系の peam(へび) はぶ、はも、
★ banesar  這ってあるく       J ; さるく(九州弁 ; あるく) 意味のうえでは ban 、sar = へび
★ banear   〃           J ; あるく  e ……包合が露出している!(沖縄 ; アンエタン)
● ban-(ぶつ) , ban-(鉄砲を撃つ)  J ; はり倒す はなて!(鉄砲や弓で撃つ)試放(ためし撃ち) 半鐘  T ; ha na(弓・矢)
ban     矢              神社の花祭り……神社とは武器庫だった。武蔵一の宮・氷川神社は高鼻町にある。
bancak    詐欺師          J ; 瞞着 瞞着川と書いて「だまし川」と読ませる川あり。棟方志功伝にある。
bancaro   斧            J ;  まさかりの「かり」。 N; ban は森 森の背負い紐はばんどり(鶴岡伝統工芸品)
baηgo    曲った          J ;  maηg  まが
bantira   森に近い場所       A ; ti = si (方角) 旭川のルート ; si -cup ka (東) J ;  tira = あちら、こちら

baraph    氷            A ; apu(海の氷) rup(氷) bar ≒ トルコ ; bus(凍結) J ; しばれ  英 ; shiver
baraph ban- 氷が張る         J ;  張る
bar bar    しばしば         J ;  秋田方言 ; まめにおいで(叉しばしば、ちょいちょいお出で) bar = mar まえ、毎
barkhast   解散した         J ;  筑豊の子供のあそび言葉「しぇーん、ぽっぽ バラかした!(これでお終い)」
baro     大きい          A ; pa(量・たくさん)   A ; poro(大きくある、なる)……既出
☆ barud   爆発           A ; paru(飛散する)
☆ pad- , pud-(爆発する)       A ; opattek(爆発する)
☆ bisphot  爆発          A ; pus(破裂する) アイヌの主要氏族が北海道に入った時点は、935年 新羅の禅譲以降
barsa    年           A ; pa(期間、季節、年) 例 ; oyapa(来年)  WW ; sal (年)(朝鮮も)
★ bas-   泊る 住む        J ; はつ(古 ; 泊る)
★ bas-   座る とどまる      J ;  います < √ i ○○ V の造語法
★ batuwa 旅人           J ; はたご(bas +go)*go はたべもの  N; wa = 人
★ basti   住むところ        J ;  地(チ)  地……漢音チ、呉音ジ
★ Brihaspati 神の名前         J ;  「ちはやぶる」の br- 。pati はかしら(頭) √has = 神 が言えそう
● bas , bes それで良し ……したがよい  J ; べし
basanteritu 春            A ; ubas(雪)  J ; しわす N;ante = 終わり ritu = シーズン 雪が終わる季節
basi     気の抜けた        J ;  九州弁 ; 「バスのぬけたごたる(気がぬけた)」
batlo     丸い           J ; 的 (◎)
batuko    小鉢           J ; batu / 鉢 ko / 小
batta     箱            J ; バッタ屋(ひと箱なんぼの商品を扱う) 英 ; box

● be- , bi-  わるい意味に使う pref.  J ; びったれ びっこ(bi・行く co) べらんめぇ
★ beg    勢い はずみ 強さ    J ; (いまを)時めく ひよめき 春めく 柳あおめる 北九州弁 ; へげん(ダメだ)
★ lag   ……になる ……し始める  J ; はなやぐ 若やぐ かがやく たいらぐ(食・征)
beilami    仕事を持たぬ人      A ; iram(熟考) 考えなどまるで無かった人……か
beiman   不正直な         A ; im(風変わりな動作をする人) man はこころ、“√i ○○”で iman ……「心する」
bek     売る           A ; *hok(売買) ihok(売買する) eihok(売る)
bektitw   個人 人         A ; エンチュー(アイヌの自称) J ; ○○中(ひと) U ; ウチナンチュ(沖縄人)
bala     時            J ; ゆうべ  -la も強調接頭辞だと見えるが…… 英 ; ベル
bemarmat  なおざりにすること    J ; まま ……be(わるい) mama に - t(動詞化) mar = 事物(日本ではマイとなる)
beni     川の合流点        A ; pet(川)   J ; ni(土地)
bhac-    折る 曲げる       J ; まち(紙や布の折り込み) まかりならぬ (そこを曲げて頼むなど) おおまがとき
● bhai , bhayo ……だ ……になった  J ;  北九州弁 ; ……ばい 「……よ」は日本中どこでも
badda    不器用な へたな     A ; haita(的をはずす) J ; へた 七戸弁 ; 失敗したら「ワァ〜イ、ハイタじゃ」
   《アイヌ語で語中の i は、借用する外来語での促音やひと呼吸おく発音に現れる。例 ; eishukori(信仰)< Tj ; e tikod(信仰)》
bhadkilo   おしゃれな        J ; はで   N;-illo は日本語、アイヌ語の「 iya , iyo 弥、いよ」(別掲出)
bhadre   家柄のよい        J ;  あばずれ
bhadrai   百舌(もず)       A ; mon-raike(忙しい) mon はしごと N;bhad = ことば
bhag     分 部分         A J ; wak(わかち) A ; iwai(分け前) J ; 割り(区画)
● bhage , bhagi  / 幸運        J ; ばくち 萩  中央アジアに Bhag 神があるので、萩はそれで特別に愛でられたか
bhanne   ……のような       A ; ne(のような) アイヌ語 ne には「○○である」という断定的な意味もある。

bhar     積み荷          J ; がさばり
●bhar(いっぱいにする 入れる) , bhari(いっぱいの) / J ; 欲ばる 気ばる へたばる (洗面器に水を)張る はり裂ける
bhara    借り方 家賃       J ; 払う(おかねを)
bhare    夕方           J ; とばり(の降りる頃)
bhari     束            J ; しばる  「シ」は朝鮮語と共通の 力 か
bharkar   いま たったいま     J ;  ○○したばかり
bhasma   灰になってしまうこと   U ; マース(塩) オセアニア、南海にひろく関連語あり
bhatka    壊れる 割れる      A ; -ka はアイヌ語的動詞形成辞  J ;  バツ × は神のしるし
★ bhau   栄誉 価値        A ; mau(力)
★ pkaeda  役にたつ         J ; はえ(栄誉) ホ(秀)
☆ bhau   身振り          J ; みぶりの b     NJ;-au , -ou は体言について動詞化させる 一種の動名詞か
☆ bhaw   性質           J ; みえ坊 きかん坊 けちん坊 あわてんぼう    つんぼ、てんぼうは別語源
《再掲出》 bhawuk   幸福な  ----- bhaw を一つの語幹と看た場合  A ; si - mauta(とてもいいことがあった場所) uk =執る
                    → 地名 ; 北海道 島歌  J ; しもた屋(儲けるだけ儲けて閉店した商店)
bhay    怖い           J ; こわい 通説は「身体がこわばる」から。 この ko は包合のko(それが)では?
bhayanak  怖い 恐ろしい      A ; 例 ; ku anak は「私こそが」……強調の語彙。  J ; あな(かしこ)
bhad    区別 階級        J ; べ(部……もののべなど) しもべ  PC
bhanjyanη 峠 鞍(峠でも鞍でもある)-- 考え方の近似、N;takra(峠) 谷=クラ=鞍=貴人、神の座  bhan は明言。jyanη= 森
★ bhawan  神殿           J ; 坊 地名 ; 馬場 T ; baba(修行者)
★ bhuwan  宇宙           T ; buwan(moon の月) 北AA ; mowan(太陽)

bhek    付近 地方        J ; 辺 (しろがねの ふすまの丘べ) へり
bhel     たくさんの 潮      A ; heroki(にしん) o は群在
bhed    着物           J ; 幼児語 ; べべ
bhid     群集           J ;  ○○びと(人)
bhinne   異なる 別れた      A ; ir(続き) bhinne は 「 bi(2) ir ne(……である、人、土地)」と推定される
bhir     崖            A ; pira(崖) U ; pira(坂) J ; ひら(古 ; 傾斜地)
bhisan    恐ろしい         A ; ipish(裁判する) J ; 豊後 ; いびしい(気味がわるい、恐ろしい) ≒ N; ibh(嫌悪)
● bhog , bhoka / 空腹        J ;  江戸期の芝居のせりふ ; ただのボク除けでさぁ(刺青をしたことの弁解)                       編者の父親の口ぐせ; 「こりゃボクじゃ」(めしの食い上げ)
  bhoj    もてなし      J ; mot
bhudi    おなか 腹        A ;  honi(腹)  J ; 幼児語 ; ポンポン  PC ; 腑(フ)
bhuk-    吠える           A ; mik(吠える) J ; (うそ)ぶく  うそとはつぼめロ → 土笛のウソ
bhul     忘れる          J ;  古い  N; purano(古い)
● bhul(過ち), bhul-(まちがう)   J ;  無頼の徒 気がふれる 不良(hur-au)
bhulka    ふくろう         J ;  ふるつく(梟……出雲と山口県大島方言) N; dhukur(山鳩)
bhumari   竜巻           AA ; ブーメラン
● bhumika(表面), bhumi (土地), bhui(床、土間、地面) / A ; ka , kan(上) 旭川市 ; チカブミ  J ; 踏む ふもと
bhus    糠 もみ殻        J ; ふすま……√ しろがねの ふすまの丘べ  佐久地方ではもみ殻を「ヌカ」という。
bhut     おばけ          J ; 東北方言 ; もっこ(おばけ <mot-co) 「ぼろ」もモッケ。 ホトケの語源では?
byaguto   蛙            J ; わくど(ひきがえる……九州方言)
bicky-    脅かし追い払う      J ; びっくり(「びっくり」は南島の旧ドイツ領で、ドイツ語からの借用との説あり)

biduwa   やもめ          J ; 「かたわ」などの wa(人) 倭人
bidwan   学問のある        J ; ひで(秀) < bid + 強調末尾辞の e とおもわれる。
bighatan   分解 崩壊        J ; ガタガタ ガタがきた  bi- は「わるい」の意
  bic     まん中           J ; 眉間 図星の bos /bic
  bigar-   悪くする 壊す      J ; ひが目
bik      毒            AJ ; ビッキ、ビキ(蛙) ……毒を抜かないと食べられない  ビクニは毒を持った女
bihana    朝            J ;  古 ; はねる(行ったものが戻ってくる) bi(2……再び) hana が hane になったは強調
bijai     勝った          J ; バンザイ  現代シナ語の万歳は「ワンセ〜イ」
bijog    気のどくな        J ; メジョゲ(新潟方言 ; かわいそうな)
bil      消える なくなる     J ; ほろびる  ホロは A ; horo(反転)< N pher-  よもつヒラ( bil……消える)さか
bilas     堕落           A ; ra(低・落) N の bi- は「わるい」 末尾の s は主格をあらわす(名詞)
biruwa   植物 若木 (苗)とも  AJK ; *biru(植物・草)  biruwa の wa は「わさ、若」に関係ないだろうか。
bisarjan    手放すこと        J ; 去り状  bi は二つ(離) ijan は不明なれど ijyan(いのち)に似ている。
  bisphot   爆発           A ; pus
bit      時が経つ         J ; ひね(ひね栗など日数が経ったもの) ne は「寝」か
biu     種子           A ; pi(種子) J ; ピー屋
brittabt   全部の          A ; obitta(総ての) J ; ひと(つ) N; b の次の r は印欧語のクセ、序でに出た音。
britti    職業           A ; ainu buri など、風俗、なりわい  J ; ぶり 暮らしぶり
boj     もてなし         J ; *mot(もてなし) とりもつ つつもたせ boni(饗応 → 盂蘭盆)
● bok-(運ぶ)、bokwa(運ぶ人)   J ; ボッカ ほかゐ(古 ; 食べ物を入れて運ぶ道具) N; -wdi が道具、bokaw:di から音転
bokra    木の実 果実の皮     J ; 松ぼっくり bokra の ra は強調末尾辞
boksi    巫女           J ; 牧師  si = 人 古 ; ハシトは「橋わたしする人」と解釈されているが、*bas(神)
● bol-(呼ぶ) , bolawat(呼び声)   J ; ほら貝 おらぶ
boli    話 ことば        J ;  東北弁 ; ごんぼ掘る(ぐだまく) 古 ; 音骨(音声) 根ほり葉(bha……ことば)ほり
bot     木 植物         J ; 棒
● briddha(としとった) , hajar( 千) J ; ちはやぶる  「チ」は千と霊の懸け言葉。Brihaspati(神の名)
bristi     (雨雪が)ふる      J ; 降る  -sti……不明
bucho    叢(くさむら)      A ; hash(枝条のもの) hastai(やぶ) J ; はしどい(ライラックの和名)  英 ; bush
budhi    としより女        A ; hucth(おばん) 40代女性でも、アイヌはフッチと呼ぶ。

buj-     持って行く 手渡す    J ; 信州伊那方言 ; 「もちに来い」は「取りに来い」。現代流の「持つ」以前の内意が
bujo     ロに入れること      J ; 食い扶持を稼ぐとか、○○人扶持(武士の碌高)
bujh-    わかる 気がつく     A ; moso(目がさめる)
bukhar   熱            J ; ふかす ごはんは噴く U ; マフッカ(夏のいちばん暑い真っ盛りの時間帯)
bun-    織る 編む        J ;  筵編みの分銅  ムシロのム?
buwaso   狼            A ; wose-kamui(狼) J ; かわおそ  南島 ; aso〜oso(犬などの獣) N;別名 hudar(狼)
cabi     錠            J ; カギ(鍵)……片方のもの
cadai    早い           J ; はやい  c / h d / y(そうだ → そうや)
cadkyo   カミナリ         A ; ki(光輝) J ; いかづち √i kad みかど K ; kai(雷神) U ; キヨ?
caηga    凧            J ;  ちゃんかかる(二本の釣り糸などが、もつれ合う)
cahi-    欲する ほしがる     AJ ; kana(願望・……かな) J ; 乞う 甲斐性 かひなきもの(竹取物語)
● cahi , cani  / 片方のもの      J ; かた(片) K ; kata(片) AJ ; -hi(事柄)
cahi     分 もの         J ; 金属精錬士用語 ; カ(量) タタラ炉で砕い た鉱物のコナをふりかける分量

caha     しぎ(鴫)        K ; cachi(かささぎ)
cak     白墨 チョーク      J ; チャコ(裁縫道具)
caker    召し使い 下男      J ; 係長
★ cakcaki  落ちつきのない人     J ; チャキチャキ(元気がいい性質)
★ cancal   落ち着きがない      J ; カンシャク
cakkar   周囲 まわり        A ; karakari(包む) J ; 垣根 柵 古 ; さか(町と町の境、町はずれ) Gr ; cary(包む)
cal-     うごく 始める      A ; kara(作る) WW ; kar(作る、行う)……日本での好例みあたらず
becar     むだな 役にたたない   --- √しるしなき ものをもわずば  飲むべかりける ……「べかる」が懸け言葉
cal-     舟、くるまをうごかす   J ; (馬を)駆る 櫂(calj → cai か) 人力車のカジ棒
cal-     ふるう(篩い)     --- 既出 ichari
calak     利口な          J ; しゃらくせぇ 写楽斎  唐桑者(石垣積みなどの特殊技術で他の部落によばれた)
cala u:la   広げて          A ; sara(広がる) , charagere(散らす) J ; さらけ出す
★ camatkar 輝き           A ; kamui(神) kar(作る、行う……既出) at(放出) J ; 神
★ camki-  いなびかり        A ; ki(光輝)
camal    こめ           J ; こめ……と、大野晋教授も Tm で  車輪の「わだち・かまり」< *kamal は *泥濘
  camal   米 白米          J ; かます
● camra (皮), camar(皮なめし屋)  A ; kap(皮)  J ; かわ、がわ
camero   こうもり         A ; kapap(こうもり)
chop-    かぶせる 隠す      J ; かぶる とんずら  合羽はほんとうにポルトガル語からの借用か?
cancum   簡単な          J ; かんたん(PC)
cap-     噛む           J ; 噛む(へびの peam を内包)

★ capeta  てのひら         J ; 甲(かふ) 「ほっぺた」の ぺた  AW
★ cepto   平らな          A ; kapke(平らな)
car      4  四          J ; かど(角)
  carko   塩からい         J ; からい
cawtho   四つめの         J ; ひとつ、二つ……の「つ」
caran    あの方          J ; 彼
casma    めがね          A ; atui sik kasshima kamui(海難よけの神)  J ; 鹿島様(サイの神)
catai     筵(むしろ)       K ; sat(葦のむしろ)
catak    手品           J ; かたり(欺)
cawr     野原 草原        J ; 原   H ; bar(原)  韓国の首都 ; ソウルの語源らしい。
☆ cara    鳥            A ; chir(鷲・鳥……雅語) J ; やまがら しじゅうがら くまげら
☆ cir    鷲               〃        B ; txori(鳥) チルと鳴くもの チルチル・ミチル
cela     弟子 徒弟        J ; 家来
cet-     警告をうける       J ; ケチつけられる せちがらい けたくそわるい
cha     ……である        J ;  津軽弁 ; だっきゃ 八重山〜薩摩〜西長崎〜津軽〜江戸 ; 「さ」 In ; kya
chaya    影             J ; 古 ; さやけき(はっきりしている)
chakk    驚いた おどかす      J ;  シャックリ  N; kura(語り、事、もの)
chal      ごまかし うそ       J ; チャラ(古 ; 冗談 でたらめ) チャランポラン
chal phal   討議            A ; charanke(口頭弁論による一種の裁判) ranke = 刀 舌刀のこと
cham-    手探りする         A ; chimba(手探る) この語形には“柱”が入っている  J ;  かまう
chana    屋根            J ; たな(軒) たなご(借家人)
chapro   掘っ建て小屋        A ; roshki(建てる)  chap は 屋根を皮と見立てたのであろう。

char-    蒔く             A ; chari(散らす)
chat     様子 ありさま      J ; かたち いでたち 沙汰
● chata(笠), chhata(笠)       A ; kasa(笠)  J ; かさ 傘 古 ; カタ(笠) K ; satkat(現代語 笠)
chatka-   ごはんが噴く        A ; katki-mat(主婦) J ; かしぐ(炊) こしき
★ chat-   切る  刈る        A ; cha(刈る) tata(切る) J ; かたな(刀) 刈る 断つ 太刀
★ chin-   切る             「cin < *cir 」……日本語の「切る」は推定祖形のほうから興っている
★ cir-    裂く 割る
chatke    斜めになった        A ; sanne(傾斜せる) PC  J ; かたぶく
ched    穴             J ; ケツの巣  C ; ケツ(穴)
cherog   肺病           J ; ろうがい(肺病) -ai は強調末尾辞か che……不明
● chek(禁じる、やめさせる), cheka(柵 とりで) / J ; 柵 堰 結界(気功)
chera uti  下痢            J ; キヂウチ(隠語 ; のぐそ) uti = ウンチ  cher ≒ 下痢
cep     跳ねる 飛び散る     A ; chep(魚) 伊藤せいちニシパ調査。オノマトペア ; o-chop chop(魚のバタバタ)
                      kekke-chep(蛙) / 豊後方言 ; ケッケ・ムクリ(いっしょけんめい)
chha    在る 居る         J ;  語末の サ、サァ、チャ 北九州、気仙沼も「チャ」をいう
chhala    皮膚            J ; はだ  第二子音濁化のクセ
chheu    近い            J ;  ちけぇ  殿様いわく kurup(N;みぐるしい)しゅうない、ちこう寄れ
chipau    隠す            J ; しまう
chippieko  稔った 旬の        A ; chi (熟した)
chirki    半纏 紋          A ; shiriki(模様)  J ;  しるし しるしばんてん

chod-    やめる           J ;  しず(鎮 ・ 静)  √ しずこころなく 花の散るらむ
chola choli  少年・少女         J ;  子ら ww; co(チョ)は指小辞 アイヌ語 ; keta kechi (少年少女)にも似ている
★ choto   短い            J ; 古 ; そと(ちょっと) ちょんの間
★ biral    僅かな 乏しい       J ;  「ちょっぴり」のピリ
cu-     さわる           J ; ちょす(津軽下北弁 ; さわる) ちょっかい(を出す)
chuk    吉兆            J ; ツキ(運) ツキヨミ(運を数える)→ 月
chura    かみそり          J ; 剃る ツラ(を当たる)?
chuth-   手や顔を洗う        A ; sus(沐浴する) J ; すすぐ
chutt-    離す 逃がす        J ; すつ(古 ; そのままにして顧みない) すて鞭 すて舟
ci-      決める           J ; きっと ちぎる(契) 誓う 下知する
cicy-    叫ぶ わめく        A ; cis(泣く)  J ; 豊後方言 ; ちちまわす(傷めつける) 古 ; いさちる(一途に泣く)
cij      物             J ; ひち、しち(質)< hi(事柄)・ci(物)
cil        痒くなる          J ; しらみ(虱) 黒いしらみもいる。 ami =N;蟻
cik-     性交する          A ; achike(陰門) -e は強調末尾辞  J ; ちちくる  AJ ; chi(男女とも陰部)
cillo     滑らかな つるつる滑る   A ; ochipep(滑らかな) J ; つるぎんかん つるっぱげ
☆ cin-    知る            A ; kiri-guru(知人) J ; 知る  大野晋教授もタミル語との関係で cin を挙げた。
☆ cinah , cinna / しるし 痕跡     J ; 「しるし」は「知る+子」だろう。ミオツクシの子(シ)
cirag     たいまつ          J ; 著 + *ag(火) Br ; aki(火)

ciso     冷たい           A ; kisashke(寒気がする) shke(○○する)
cit-     望む 希望する       J ; ……したがる -garu はN の「する」のひとつだが、日本では欲望がらみとなった

ciya     茶
cok     屋敷内の広場        J ; とこ、床の間
cor     どろ棒           J ; どろー棒
cor     ひと指しゆび        J ;   みぶり語  上(↑)の曲ったの
cot     けが こころの痛み     J ; 「あんときゃコタえたね」など
coti     一回二回の回        J ; 「いっちょやるか」などのチョ 幼児の歩きはじめ「チョチ・チョチ・チョチな」
cucco    くちばし         J ; くち(ロ)
cu-     洩れしたたり落ちる     A ; chik(滴る)
cukli      中傷誹謗          J ;  北信濃方言 ; ちゅっくれ(小馬鹿にされる) めでたさも中くらい……一茶
cukti    支払い           J ; ツケ つけ馬(ウマとは大目……目付け役)
culo     かまど           J ;  くど(九州で竈) 秋山郷のクドは天井から下がった乾燥用の格子棚をいう。
cup     沈黙            A ; cup(つぶる) J ; つぐむ < つむ + *gum(籠る)
cupi     短剣            J ; アイクチ アイはアイヌ語の「棘」か、ai(身につけるもの)か
cut-     ぶつ            J ; げんこつ(拳骨)
cyapu    うわあご          A ; notakam(頬) nota は顔 J ; カマゲタ(うわあご……宮崎)ゲタ=骨 cam / cyap
cyundo   あご            A ; chinot(あご)
cyura    保存米           J ;  倉  庫
cwattai   ひとたまりもなく      A ; ekatta(暴力で)
-da     動詞について「○○の時」  A ; 例 ; nisat(夜明け)→ nisatta(明日) J ; いまだに このあいだ(先日)
dabi     要求            J ; ○○してたべ(○○して下さい、給われ……旅の語源説)

● dad(柱、幹) , dadalo(背骨)    A ; tatni(樺) J ; うだつ u(両方同じような)屋根の横梁を支える
dalin    太い幹 材木        J ; たるき 樽 たらい
dandi    柱 棒            ダンジリ N;l i (人、神)
dhad    背中            J ; うしろだて  楯との懸け言葉
● dah-(燃やす・焼く), dadh-(焦げる・焼ける) / J ; 焚く
dandan-   さかんに焼ける       J ; どんど焼き タタラ(dad + ara) ara はWW ; 燃やす 焼 酎の焼 = アラ
dai     兄 兄さん         J ; おとでい(岡山方言 ; 兄弟)
dakar    ゲップを出す        J ; おたき(古 ; 吐く)
◇ daka   奪うこと          J ; ゆすりタカり ひったくり
◇ dakhal  侵入 攻撃           タケ(武) ヤマト・タケル 新羅初代王ヒョッコセも「侵入攻撃」とい意味。
● dakarmi(大工) , karmi(大工)    J ; たくみ(匠)
karmi    大工            J ; mi (身分の高い人、または神)
● dam(おかね) , dharot(敷金)    J ; だらこ(津軽弁 ; 硬貨)
dar     料金 歩合 割合       ダル(おかね……宮古〜薩摩〜長崎〜津軽に広がっている) 幕末の$はドルラル
dal     組 グループ        J ; 座 座頭市
dappa    組 グループ        J ;  のぶせりラッパのたぐい
daman    禁止 阻止         J ; 矯める ダメ(囲碁用語ではなかった) どくだみ
dan     施し            J ; 檀家 旦那   St ; dana(布施)
dan     恵みぶかい         J ; たのうだおひと(鎌倉期 ; 頼りにするひと) -au の用法に注意(ネパール語的)
● dang , dhang  やりかた 方法   J ; でん(そのデンでいくと……)

  

daηga   喜び          J ;  だんだん

daηgo   犬の子         J ; go = 子  AA ; dingo(犬)
dandi phor  にきび           Aj ; horose(ジンマシン) 大分でホロセをいう。秋田五城目町にホロセ温泉
dapha    たくさんの         J ; さわ(古 ; たくさん)
dar     恐ろしい          J ; たたり   WW ; *dar , tar (恐・驚)
★ -dar   ○○でいっぱい       U ; ダル(ユタ用語 ; 神の降臨のときの神経のさわぎ……降水の dhar にも似ている)
★ dharma  宗教            A ; raruma-ni(イチイ) J ; アララギ   〃     〃    〃
*-dar(人) 例 ; hissadar, hundari   AJ ; utari(同胞) U ; ターリー(だんな、男) 鎌足
☆ dar dar  雨が降る音         J ; 雨がダァーダァ降りよる(九州弁) ジャンジャンは後で出る  垂水
☆ dark   どしゃぶりに降る      J ; 滝   dar は流水、これと別系の tak(神)の合体した概念か 垂水は T 系 ; talon
darban    門番            A ; epungi(番人) gi = 人 に注目 ≒ マタギ J ; ban = 番  N,Tj ; dar(戸)
dara , doro  小さな山 丘        J ; 地名 ;  轟き、ととろ、只見
das     十 10           J ; da / to  -s は末尾辞
dath     茎             J ; たづ(美濃尾張 ; 芋の茎)
dawd    競争 かけっこ       J ; ヤード(北九州弁 ; かけっこ)  汽車軌道の引き込み線もヤードというが別語源
deb     神             J ; デブヤス(津軽弁; どうにもならない暴れ神) ヤスとは×印  出羽
dekh-    見る            A ; sik(目)
dedo    やぶにらみ           ここに adho(めくら)、僮客の do: が出ているのでは? / 三星堆遺跡の目
  dekh-   見る            A ; sik   J ; でくわす
dhaca    でまかせ」         J ;  うだごと(九州弁 ; 世迷いごと) u- は助音
dhak-    覆う 被せる        J ;  かづく(古 ; 着物など頭に被う) Al ; ghatta(被う) D ; decken(被う)
dhaka    木綿            J ; 栲(ユフで作った縄) ユフ = 木綿
dhago    糸             J ; をだまき(“を”は麻) 静御前は「巻き」をマキ(身内)と懸け言葉した。
dhago bat-  つむぐ           J ; はた織り 服部 ハットリのトリは N;toliya(組、集団)

dhakka   衝突            J ; でくわす (N; mil- は会う、結合する)……上の dekh(見る)と関連
dhakre   仕事を持っていない人    J ; のんだくれ   派生 → 狂う
  dhalkai-  傾く            J ; ひだり前
dhamilo   濁った 汚い        J ; だみ声 いたむ(九州弁 ; たべものが腐る)
  dhamilo  濁った目       J ; / 目
dhamka-   威張る           A ; *tum(権力、力) J ; かかあ天下
dhannebad 神への感謝の辞       J ; だんだん(出雲、京都、愛媛方言)  英 ; thank  D ;danke
★ dhan   コメ            J ; 田んぼ
★ dhap   湿地 沼          J ; 田 どぶ
dhar     刃             J ; だんぴら おほだら(古 ; 大刀)
dhario    切れそう な        J ; チャリンコ(ナイフ) N;の -o は -illo(その傾向が強い) の略形
★ dhara   水道 水の流れ       J ; ざらめく(古 ; バシャバシャ音たてる) なだれ たるみ(滝、瀑布)
★ jharna   滝             J ; だる(静岡、神奈川方言 ; 滝)   jar(水)はSt. (人造語)
dhatu    金属            J ; だて男(キンキラキンsi) 伊達  K ; チェチュ(鉄) → 概念的にはタタラへ
dhayre    忍耐 がまん        J ; 耐える  「耐える」はWW。山中襄太先生著『国語語源辞典』に詳しい
dheray   ひじょうに たくさん    J ; でら(名古屋 ; たいそう、めちゃ) でぇろう(岡山 ; たくさん) → ド・阿呆
dhum     〃     〃     A ; rup(たくさんの) J ; どまぐれる(九州弁 ; 軌道逸脱)
dhila     おそい のろい      J ; じらす じれったい
dhog    挨拶           J ; よとぎ(通夜) やつぎ(豊後弁 ; 晩酌)
dhoi     雄の象            J ; 象 キサ(山形県象潟町)はネワール(カトマンズにいる先住民族)語
dhoka    戸 門           J ; 戸  ka ≒ か(処)   N,Tj ; dar(戸)
dhoka    ごまかし ペテン      J ; ガンモ どき   V ; mo (逆)
dhoko    熱望            J ; ぞっこん(惚れた) 一本どっこ?
dhokro   ふくろ             袋  ドクロ(袋)が定着したあと、金属精錬の「吹く」で語形が変わったか?
dholak    横長の太鼓         J ; どら
dhu-    洗う            J ;  す・す・ぐ  「dhu-au 布」は ぞうきん
dhuilo    たくさん          J ;  ずいぶんと お達者で ……木枯らし紋次郎のサヨナラ
● dhulo(ほこり), hilo(どろ) , jhol(汁) / AJK ; *zur(汁)  WW.   hidi(泥)  「しょっつる鍋」は塩汁。
dhuja     ひき裂いたかけら     J ; ズタズタ ズリ山(常磐炭坑のボタ山)  ja は末尾辞
dhunga   石             J ; ズナ(九州弁か、砂)
dhukur   やまばと          A ; nikotuku(ふくろう) J ; みみづく ふるつく(出雲 ; ふくろう) 飯豊の“で”
  dhulo   ほこり ふけ        WW ; *zur
dhum    妨害            J ; 罪  K ; t∫φ(罪) 朝鮮語の向こうにネパール語が見える
dhuns    病気で身体がむくむ     J ; ずん胴 どんす(津軽弁 ; 大きな尻)
● dhura(車軸) , dhuri(棟木)    A ; turi(たるき) J ; シュラ(巨岩運搬用の二股の巨木)  たるき
● dhurta(ずるい) , sur(身勝手な)  J ; ずるい  JNK ; -ta(強調の末尾辞)
dhusi    がび            A ; i-rush(苔)
digo     無限の           J ; ジゴ(九州での賭けごと子供の遊びで「勝負なし」)
dik     淋しい 悲しい       A ; siok(とても悲しい) J ; シクシク(泣く) 内心ジクジたり
● dikka , dhikka(塊)          A ; chikiri(かたまり)  J ; チキリ(はかり) AU ; ikir(数)
dimang   自慢            J ; じまん(PC)
dir-kaspi   おもしろい         A ; sirapipi(喜ぶ)  N;dil(こころ)
dil      こころ          J ; いきぢ、いくじの“じ、ぢ”  現代日本語の形容詞末尾辞 ; 「し。しい」
din     日             J ; にち(日)の“チ” おくんちの“チ”  N; rabi(日)参照
● dui(2) , dobal(二倍)       A ; tu(2)  J ; bal = まい、まえ。  WW ; mar , mar(度、毎、枚)
                     J ; do = tsu(つーやん)、つがる(交尾)、つなぐ(二匹のへび)、連れ
duwai    両方            J ; wa = わたり i (所)
dhuk    めんどう、手間、迷惑    J ; 尽くす 調(ツキ……税) 小遣いさん
dori(紐 つな)            A ; tar(背負い用の皮ひも)  J ; もとどり どーら(近畿地方のたわし)
jhola , jholi  手提げ袋          AA ; dilly(肩から下げる袋)-- d -- ばんどり(鶴岡の文化財、背負い籠)
dosadh   国境ちかくの場所     J ; 道祖土(旧浦和市にある地名 ; ド−ソドではなくサイドと読む・サイの神)
                      dos (咎めだてする) adho(めくら神)。 土佐、佐渡、十三湖
dost     ともだち          J ; どうし  九州では「どしの意気」のように短くいう。 WW
dub-    沈む            J ; 「ずぶり」と沈む ずぶ濡れ どぶ
du:d   とい 樋 水        J ; とい 堤 筒 ドウドウセン(渓流の急流) O ; tutu(陰茎)
● duth(乳) 、dut(乳房)      A ; tope(乳) , totto(母、乳)  J ; ちち、父  AW
dukh-    傷つける          J ; (傷)つく  うづく 音転 → で(傷)
dukhi    かわいそうな        J ; (気の)どく
dul-     歩きまわる         J ; あんげずりこんげずり(豊後方言 ; あっちへこっちへ)
● dukaha(夫 婿) , dulahi(褄 嫁)  A ; turesh(妹)  J ; つれあい
dulo     穴             J ; うつろ(木の穴)
dur     遠い            A ; kattuima(遠い) r 音脱落  J ; 遠い づらかる(逃げる)
durbin    望遠鏡           J ; ビン 瓶 ……借用だと思われるが。
dusta    わるい 邪悪な       J ;  ずそ(筑豊方言 ; ズンダレた、あほう)

 《 略号 》
A ; アイヌ語 U ; ウチナー(沖縄) J ; 日本語 古 ; 日本古語 N ; ネパール語 K ; 朝鮮語(Korea) AA ; オース トラリア・アボリジニ語 T ; フィリピン・タがログ語 Ca ; チャモロ語(グヮム) Tj ; タジク語 Tm ; タミル語 R ; レプチャ語  O ; ウイルタ語(オロッコ) C ; シナ語 PC; プレ・シナ語 M ; 満州語 Mg; モンゴル語 G ; ギリヤーク語 Gr; ギリシャ語 H ; ヘブライ語 B ; バスク語 V ; ベトナム語 Tw ; 台湾 In ; インドネシア語 P ; パーリ語 Pg ; ポルトガル語 Al ;アラビヤ語 Tk ; トルコ語 Kd ; クルド語 英 ; 英語 D ; ドイツ語 Sd ; ソグド語 Tb ; チベット語 So ; スオミ語(フィンランド) Br; バビロニア語 IE ; 印欧語 St ; サンスクリット語 Rt; ラテン語
 AW ; アジアwide Z ; 族際語 WW ; world wide  # は既出で重複せるもの

e     呼びかけの声    J ; え〜、御新造(ごしん)さんへ、いやさ、お富ォ〜みィ〜!!
ek     1 、一(数)    J ; イチ TJ ; яk(1)発音はほとんど「イク」→ イチ AW
ek akhe  片目        J ; いかけ屋 いくま  N の目には akha と akhe の二つの語形あり
ekaek   突然に       J ; いきなり  ek a ek とは 「 ek “and” ek 」
etartha  正しい       J ; ただしい  語頭に e がたつ語彙は僅少。借用語だと思える。
esari    そのように     J ; さるほどに  e は包合の e 。/ 沖縄 ; アンエタンの e sar =うごく
eta    ここ        A ; etamba(ここ) ba は日本語の「場」  ta = tan =身体 =場所
gadar   コンヤロ〜     J ;  ハナタレ、ガッツ!(五島列島のののしり)
gaddar  よごれ 泥     J ; がじゃめぎ(津軽弁 ; 水たまり、ぬかるみ)
gaddi   王座        J ; み・かど  へんな類似 N;gadi(陰門) かど=門
gadyan guduη 音だけの雷  J ;  カグつち(雷) <ガヂャン・グづん 語頭音に注目 kag =烏
gai    ja(行く)の変化態  J ; いぐ(関東方言 ; 行く)
gal-    病気で痩せる    J ;  カラ骨病み
● har(骨) , had(骨)   A ; harosak(痩せた) J ; 鳥ガラ ハドたてる(津軽弁 ; 陰茎立てる)
gal-   ぐしゃぐしゃに崩れる J ; がれ沢 ガラッパチ から駄目だ
gala    のど        J ; いがらっぽい にがり
● galat(まちがい、過ち), galti(まちがい) / J ; けがれ
galani   力尽きること、へたばること / J ; いのちからがら
gamawra 発疹        J ; ガマ(皮膚がでこぼこ)
gambhir  思慮ある      U ; biru , bira(……である) J ; gam =kan(考え)

gan    のどにできる瘤   J ; ガン
ganggato 蟹         J ; 蟹 多くの言語でガンと癌は同じ発音をする
● gan-(臭くなる) , ganda(臭い) / J ; *ka(臭い)……鼻をかむ 天狗の“ぐ(鼻)”
● gan-(数える), gani(数) J ; 勘定(PC)
gana   歌         J ; 奏でる  N; gau-(歌う) -na はすべてについて名詞化する
*-gar   する         A ; -ka(動詞化) J ; na(流水)がる ……したがる(ta ; 仮定)
garo    むずかしい     J ; 辛くも
gas-    取りつける 結ぶ  J ; カスガイ うるかす(*ur =水)
gat    この前の 過去の  J ; 曾て  かつて
★ ath   組合        J ; 魚河岸 月山 月光(がっこう)川
★ ghat   岸 かみ手     J ;  〃  河岸を変える AJ ; ka(上)
gati    哀れむべき人    J ; 山がつ
gau    村         J ; 郷 上古、郡の下の行政単位は郷、江戸中期から「村」が現れた。
gau-mata 雌牛        A ; mat(女)  J ; メス
gawayya 歌手        J ; 津軽などアイヤ節
geda   粒 点       A ; kes(点)  J ; ケシ粒
☆ ghaita (傷ついた)      A ; haita(欠けた) haitaguru(軌道を外した人、乞食)とは別語源
☆ ghaer   〃        J ; けが  ke はアイヌ語に遺っている keu(身体)ならむ
ghabr-   困る 恐れる    J ; 九州弁 ; しかぶる(やり損なう)、たれかぶる(着たままウンチ)
ghamasan 激戦 大戦争    J ; ぶちかまし すわかまくら(鎌倉期武士のことば……おおごとだ)

ghamkuηg ふとんを頭から被る J ; かぶる(共通祖形 ; *gum……籠る、密閉、発酵)
ghantauke あたまでっかちの  J ; ガンス(大なべ) su = アイヌの鍋  tauke =N;あたま PC
ghan   かなづち      A ; kani(鉄) J ; ガンガン カネ、カナ、
ghanka  鳴りひびく                〃
ghanta  時間 鐘       J ; 鐘  がなる 夕方 朝方 明け方
ghar    家 家族      J ; 古 ; 「ガリ= 許」と訳されてきたが「家」とすべきだった。徒然草
gharan  血筋        J ; 家柄
gharbalwala / 家族     A ; wappo(わらべ) J ; bala =子供(N;既出) O ; xara(同胞)
ghari ghari / 度々 しょっちゅう / J ; かかりっきり(になる)
☆ go-hatya  牛の屠殺人    A ; kot(殺す) J ; ya = ○○屋
☆ ghat  殺すこと       A ;  〃  ekote(殺す) , kotumi(戦争)
☆ hate   殺人        J ; 果たし合い 仇( ki =人)
ghat    推測        J ; 穿った(見方) さて、はてな?
ghatak  有害な        J ; 博多弁 ; ふてぇがってぇどげじゃろか(なんとひどいザマよ)
ghati   のど 首      A ; kutchi(のど)
gher-   囲む        A ; kari(囲む、うろつき廻る) Gr ; cali(包む)
gho    棒          J ; 棒
ghoda   馬          J ; 荷駄 駄馬 行きがけの駄賃 もとは「牛=馬」だった / 朝鮮語も
ghokro  首 首っ玉     J ; どくろ
ghosma  談話 宣言     J ;  ○○でごんす、ござる、……でがす。 N;-ma(○○すること)

ghuda   膝         A ; kokka(膝)
kakhi  膝 子供を座らせる所 J ; あぐらかく
● ghum-(廻る) ghumau(曲線、湾曲) / A ; komke(曲った)  J ; 独楽 こごむ くま(曲)
ghunguri- 蔦など巻き付く   J ; ぐるぐる くくる こぐらがる(古 ; 糸が混ざってよれ固まる)
ghur-   いびきをかく    J ; いごろ(八丈島 ; いびき) 「イ」は寝る。
ghurki   むしゃくしゃする事 A ; ki(やる、行う) J ; ぐらぐらこいた(九州弁 ; あたまに来た)
☆ ghus  貫く しみとおる  A ; kus(貫く) カニクシランケ(斬鉄剣) J ;  串(この文字 !)
☆ ghusar さしこむ      J ; グサリ ! くさび くさ(里にとけこむ忍者)
ghuss-   すねる       J ; ぐずる
ghutko   ひと飲み      J ; ぐい飲み ぐっといこう(ik =アイヌ語 ; 飲む) #A ; kutchi
ghuth-   ターバンを巻く   A ; kut(帯)  J ; 靴  朝鮮語の靴は日本から入った
ghyampo 穀物を入れる竈   J ; かめ かわらけの“ケ” po は称愛辞 m は p の前の助音
ghin    嫌悪 胸がむかつく J ; ゲンがわるい ゲン直し
√gi ・人 biyogi(分れた人), yogi(修行者)/ A ; rpungi(番人) J ; マタギ チュラカーギ
gobar   牛糞        J ; ばば(糞) go = 牛 bar → まる
gol     炭         J ; おこり(無煙炭 < おき・こり) 英 ; coal
golmal   困ること      J ; こまる こりる(懲) l 音脱落  mal = WW; 事物
golo   まる(丸)      A ; kiri(回転), kiripio(肥満) J ; ごろた クルマ ころ
gud-   ころがる        〃                〃
☆ goppe , gupti(秘密の)        / J ; *gom(籠る、隠れる)
☆ gum(失う、なくす)         /    〃
☆ gumsi-(風通しが悪くなる、密閉すり) /  A ; kumi(かび) J ; 岡山; くみる(茶にかび入る)
☆ gumsy-(発酵させる)         /    〃

gun    役にたつこと    J ; (考え)あぐねる
gota    丸粒の動物のフン   J ;   ゴタク並べやがって…… < 香具師のタクバイ ≒ Aの itak
grism   熱         JK ; ikir(熱)  西洋語癖音 ; ri = ir(転倒す) -s は主格を表す

gudia   人形        J ; くぐつ(廻し) ku ; 美称 (Ps ; khwsk……美 → グスク?)
guhar   助けてくれぇ〜   J ; 「グゥとでも言うてみろ」、「グゥの音も出ない」 har =表情
gula    睾丸        J ; ふぐり  ふ」とは AW ; pul(卵)= フルチン  股ぐらは女陰
gulio    甘い        K ; クロマツ(蜂蜜)N;*kro には「美味しい」がある。黒松内
guthi   助合いの会     J ; 博打、溝口、樋口、山口、公事、くじ(籤)
● gyan(知識、智恵) , gawr(熟考)/ J ; 考える、考がゆる
ha-    ○○してしまう   J ; 「出はる」など。
ha-    形容末尾辞     A J ; -ka(ピリカ、うまか)など
hacha    ためらう      J ; へきえき  そこはか
had    果て 限界     J ; 果 はだて(古 ; 果、かぎり) はだてる(古 ; 始める)
hak    権利を持つこと   J ; ハクがつく
hakchiu  くしゃみ      J ; ハクション
● hakne(運転手), badharne(掃除人) / J ; hak =運ぶ ne =スクネなどのネ(人)
● hal(現在), hajir(現在、いま) / J ; 流行る 始める 端
halka   軽い        J ;  h / k
halkara  使い走りの人    J ;  足軽 但しWWでは「軍隊、兵士」 #O ; xara(同族)

halla    うわさ       J ;  へらえる(津軽 ; うわさされる)
● hall-(振る) , har-(無くす)J ;  祓う 出はらう 出はる(東北)
☆ harsa   喜び 楽しみ   J ;  ケの日、ハレの日 あっぱれ < ar (予期しない)はれ
☆ har har 沐浴のときビシュヌ神に捧げる呪文
                J ;  ○○-sa は、宮古〜薩摩〜長崎〜津軽と江戸 に顕著
● hamakka , jhamakka(真っ暗な) / J ; 真っ黒、真っ赤など「マッ」 → 真(マ……ほんま)
● hamk- , phenkhe-(扇ぐ)/A ; hank-chotyap(とんぼ……羽をつけたもの) J ; はむき(ふいご)
hanai   ぶつこと      J ; びんたをはる はんなぐる(山本周五郎の小説から、薩摩弁か)
hani    むだ 損      J ; はんかくさい(東北 ; あほくさ) わにる(前言がウソだとばれる)
★ hardik 心から ほんとうに J ; はらはら はらびきおらぶ(岡山弁 ; 腹の底から大声で叫ぶ)
★ har-  叫ぶ                 〃  〃
harin   鹿         J ; 狩  cf. N;sikar(狩)
harja    欠乏 不足     J ; 飢(かつ)える 減る からっきし  後で出る khatta と同根
● harta , karta(用人)     J ; ta = 生田、山田などの人  土方 船方 などのカタ
has-    笑う        J ; はしゃぐ 可笑しい
hat    手         A ; hatpok(脇の下) J ; はたく(叩)
hatkadi  手錠        J ; 鍵
hataw:di  鎚          J ; はたた(雷) はたく(古 ; こなごなに砕く)
hathi   しつこい      J ; しゃっちが○○したがる(九州弁 ; どうしても○○したがる)
hatiyar  武器        A ; ekattyu(敵手) J ; 甲冑 槍 蜂

hatkela  手のひら      A ; otupera(杓子) J ; へら(篦) こっぺら(山形 ; 手の甲)
hela-   さげすむ      J ; へりくだる
hepk    叱られる      A ; hepoko(嫌う)
● her-(見る) , her ta(見て、見よ) / A ; he(顔) heriatte(照らす) J ; 前 < ま(目)・ he
hetu    理由 わけ     A ; heki(故に) JA ; へ?(疑問詞)
hijo    昨日        J ; k / h  グニューの音転
hilo    どろ 泥      J ; ひじ(泥)
hin    いやしい      J ; 上品、下品  ひんよう師(ペテン師) 鄙
hinhin-  馬がいななく    J ;  漢音に n が無かったので奈良時代の馬はイと鳴いていた(山口先生
hira    ダイヤモンド    J ; キラ(雲母) たひら 平田 吉良  Tj ; hir(宗教上の指導者)
hirk-   打つ        J ; ひっぱたく  英 ; hit
hisi    いかす カッコいい J ; √イキ(粋) hi = ki  s は主格をあらわす √ i ○○ V の造語法
hissa    がっかりした    J ; ひし(古 ; 災難、破綻) ひしぐ(古 ; 潰す)
hissa    分け前       J ; ひさご(瓢箪) 春をひさぐ(潰す・分け前 → 食糧かせぎ)
● hiu (雪、氷), hiudo(冬) J ; ヒヨ(岩手山形方言 ; 冬) 冷ゆ ひ(氷) 冬
● ho(はい……返辞) hoina(いいえ) / A ; hi(はい……返辞) J ; ほいきた 否
             《 いちど先に yes を出し、つづけて否を出す。U ; アラン(そうではない)》
hoko    低い        A ; pok(下) J ; 凸凹のボコ(古 ; 高い・低い)
hul-    中へ入れる 押し込む J ; 溢れる たまふり神事(飛び出た魂を押し込む蘇生術) 英 ; full
-hunu   なる ……である  J ; -ふ、-ぶ(動詞末尾辞) 食フ 学ブ など -ru と同じぐらいに多い。

huri    強風        AJ ; フ−リ、フリュ−(有翼神獣) フ−リュ−(三瀦、八女 ; 凧)
hosiyar  注意ぶかい     AJ ; -iya , -iyo(愈々、弥々) 普通 N では -illo となっている。
hukka   水きせる      J ; (たばこを)ふかす
hussu   ばかな 智恵のない J ; ウスばか ウスのろ
hutty   投げつける     J ; ふつふつイヤになる  ぶつける こつける(九州弁 ; 投げつける)
i      これ これらの   A ; i(それを、それについて……包合統語)
ini     その人       A ; niu(一人、二人の数詞)
√ i     人 処 物     AJ ; 人 処 物 神
★ ibi    いやな奴      A ; im(中年婦人によくみられるへんなクセ)
                J ;  いびき いびる イビしい(豊後方言 ; 気持わるい、恐ろしい)
★ ikh   いやな奴      J ; イケ好かない イケずうずうしい いけじゃかす(秋田 ; こしゃくな)
iccha   希望  のぞみ   A ; *ossi(こころ) J ; いっしょ(懸命) いっちょやるか 意気
idar    井戸        J ; いど
ilaka    地方        J ;  田舎
● ijjat(自尊) . jiddi(頑固), dhipi(意地っぱり) / J ; 意地 イキジ イクジ
istar    落ち着いた     J ; 椅子  istarai chaina(座ってちゃいられない)
iswar   神         J ; 諏訪  N;parmeswar(神)
it     四角の建築用石材  J ; 石 板 (石、岩 などというは日本語だけ)
● iti sabhan(終わり)*iti (事件、事物) / J ; いち ぬ〜けたッ!  一大事  N;itihas(歴史)
ja     行く        J ;  やる(遣) やらずの雨  エブ(関東、満州 ; 歩く < jeb)
jabardasti 乱暴 無理     J ; 山  da は不明なるも ja bar はアラビヤ語起源の山。「山ごと」か
jad     酔う        A ; yot(めまいする) J ; 酔う  やつぎ(豊後 ; 晩酌)?
● jag-( 怒る) , jhok-(かっとなる), jhokka(憤激) / J ; やけくそ ジャケンに扱う
jhagada  けんか       J ;  いさかい
jag-    興す 励ます    A ; yanke(上げる、陸揚げする、盛り上がる) J ; 揚げる じゃくる
jahani   ふね        J ; さばに
jal     網         A; ya(網) J ; あみ   mi は A ; mi(着物)
★ jal    水 流れ      J ; じゃぐち(蛇口) St からの借用らしいが、AAなどにも Jal がある。
★ jharna  滝 泉          〃
jam    凍る        A ; yam wakka(冷水)
jamat   集り 集会     J ; くろやまの人だかり やま(山門、鉱山) 邪馬台国 山中湖
jamin   地面        A ; ya(陸地)  J ; 地面(PC)
jammai  全部 皆      J ; ○○ざんまい(仏教用語か)         英 ; summing
jan jan   迷惑行為      J ; さんざん世話になって ジャジャ馬 ヤヤこし
janma   産む        J ; 産婆  N; jyan がいのち。この -ma は普通は「○○すること」
* jan   人         J ; おてもやん 鯉とりマ−しゃん
jangal   森林        J ; U ; ヤンバル < Al ; ja bal(山) とやん高原(能登)
jap     いのり       A ; -p(事物をいう末尾辞) J ; やしろ やつぎ  C ; 社(ジャ)
jhakri   拝み屋        A ; samaikuru(さにわ) kri = kuru  坐(ザ……座る)
jasko    その人の      J ; やつ(彼)  N; ko(……の)       英; that
jathabhabi めちゃめちゃに   J ; やたらに やた(古 ; 巨大)

jat     姓 カースト    J ; 臣(やつがれ) 「がれ」は ghar(家)ではなく *xara(族)
jawandar 若さ        A ; hapon ,(upenとも若い) w / p  J ; やわ よわ(弱)?
*je    最高年長の兄姉    J ; 兄(エ)  東南アジアAW ; e(格上の)
☆ jhal   窓         A ; puy(穴)→ puyar(窓)
☆ puwal  穴         A ; 〃           w / p
jhapakka 夜になること    A ; pak(時間) -ka(動詞化)  J ; jha ≒ 夜(や)
● jhar(穴あきじゃくし) , dalo(小さい籠) J ; ざる
jhar-   落とす        A ; tara(垂下物)  j / t  J ; 垂れる たるき   ざらめき?
jham jham ひどい 激しい   J ; 勇ましい ザマねぇ
jhataro 手当たりしだいにぶつけること  / J ;  やったろかぁ〜い やっつける やつ当たり
jhatta   すぐに 直ちに   J ; たった(今) たちまち
jhim jhim  またたく      J ; しばたく(さかんにまばたく) 派生 → しばしば
jhilikka(閃光), jhil jhil(明るい) / A ; タシロ(山刀) J ; シロモノ(刀) 著し 照る j / t
jhol    汁         A ; kisara- tur(耳あか) #J ;   汁  WW
jholungo  揺りかご      J ; jhol ≒ yuru  go =籠
khuk-   頭をさげる     J ; ぬか(額)づく すくむ(古 ; 縮ませる)
jhukki   間違う 騙す    A ; sunke(騙す、うそ言う) すかす(古 ; 騙す)
jhul-    日延べする     A ; turi(延ばす)  J ; (予定を)ずらす
jhul-    居眠りする     AJ ; *t-l , t-r , d-r , d-l (眠る) WW     英 ; dream
  jhul-    居眠りする     J ; うつら うつら    WW ; t-r , d-r
jhulka-  陽が昇る      AJ ; ka(上) 例 ; si-chup(太陽)・ka (旭川の語源だと)

jhumdi-  ぶら下がる     J ; ずんだれ(九州弁 ; ズボンなど、だら〜っと下がる)
jhummi  集って見物する   J ; 見る jhum = sum , sam(集)
  jhumro   ぼろきれ      J ; からころも …… ツマ
jhuppa   房 束       A ; shuppa(束)  日本語で「十束ひとからげ」
● jhus(毛), jhusilo(毛の生えた) / A ; atusa(裸の……毛がない、a- は反・非・不)
ji     ……さん、……氏  J ; う(氏) u = 大きい
jiblo    舌         J ; 祖形は *dida → した(舌) blo ≒ べろ
● jiju , jyu jyu(曾祖父)    A ; cha cha(品のある爺さん) J ; ぢぢ、爺  i / u 通音?
               《 i / u 通音 ; 日本の東北〜朝鮮語〜蒙古語〜トルコ語に遍くみられる》
● jilda , jilla(本の表紙)    A ; scirika(刀のさや、着物の表柄)
jill-    茫然としてしまう  J ; 「しれ〜っとしてる」 痴れ者
jilla    地方 県      A ; sir-i(陸地、島)
jimma   負担 義務 責任  J ; 義務 仁義 [PC] 絞む(取締役)
jin     厚い布       J ; じんべぇ
jiu     身体        A ; keu(身体)…… not keu(鼻)のように J ; チュウ(人)
                《 九州、四国では大きな山をジュウと呼んだ 》
jismis   夜明けの薄あかり  JU ; しちみち(U ; 早朝) つとめて(早朝……務めの手 本土)
jisk    いじめる      A ; -ske(……する) すなわち ji するだが、√ i j i をすること
jod     足すこと      J ; 寄せ算
jod     つい(対) 一対  J ; (相撲などで)四つに組む
jor     ペアで数える時の組 J ; 揃い ぞろ目 より(古 ; 度数を示す語 度、回)

jog-    助ける 守る    J ; やく(役)
jor-    つなぐ       J ;  よる(憑) よりしろ 但し 「< i(神)or(降臨)」とも
jos     情熱的な      J ; いそしむ(精をだす)
julab    下痢        J ; jul = (腹が)ゆるむ  ab = あっぱ(うんこ)
junelo   粟 きび      J ; 稲 よね
jutta    くつ        J? ; ズック cf. 英 ; duck(丈夫な帆布) 靴も日本から朝鮮へ流入
jyada   とても沢山     J ; いや(弥)  -ta . -da は強調語尾 女性の間投詞 ;イヤダァ〜
jyan    いのち       J ; いざなぎ、いざなみ 命をミコトという。
               《 ブータン東部のメンパ語にも jyan あり》 矢野、コヤネはこれならむ。

★ *ka , ke *何       J ; 疑問詞の「か?」, 「he」
★ kata , ktra , katay どこ どちら  / N の ta は場所 < than(身体) / Stan(国)
★ kati   いくつ どのくらい J ; 価値
☆ kabu  所有 主権     J ; 株式 かぶ(古 ; 持ち前となっていること) オイチョカブ
☆ kabja  侵略 奪略 自分のものにする / J ;  買う cf. タケル ヒョッコセ(侵略、攻撃)
kabulikatahar パイナップル J ; 株  li =je(で)kat(切る)……株で切るhar(野菜)
★ kachadia 田舎       J ; 片田舎 地名の「勝」
★ khanda  地方 部分    A ; kantori kamui(雨雪の神) ori は Tj で最高をいう
                《 第二子音濁化のクセ、d の前の n ……、-t は nda となる》
★ kand  部 部門      J ; 「お門ちがい」など
kackac 不平 こごと    J ; かこつ
☆ khaca khacau あふれる程の K ; カァチャカァチャ……タンカ切りの前口上(もう沢山だ!)
☆ khadieko(いっぱい入った), khat(荷物などの山積み) / J ; 荷物がカチすぎる
● kaco , kacca ナマの 未熟な A ; achi(熟した)  N; k- は「悪い意味」をいう接頭辞
kada   厳しい きつい   J ; なり難し 九州弁 ; 「かつがつ暮らす」
kadam   歩くこと      J ; かち(徒歩)
kadh   肩         J ; 肩 かたげる かづく(被る)
kag    カラス       J ; かぎろい 輝き  カラスは太陽に住み、光りを呼び込む鳥
kagati   レモン       J ; ときじくのかぐの実(みかん) カグ(書記 ; 菓葉と表記)

kahali   こわがる      J ; kaha / kowa
khak   膝         A ; kokka(膝)
√kak   父かたの従姉妹   A ; kakapo(姐さん)
                J ; かくさん(ねえさん) なひとハハニ(古事記 ; 超美人)
kai:ro   くし(櫛)     J ; かいつのぐる(古 ; 髪を無造作にかきあげる) つの=化粧
kakkri-  凍る 固くなる   J ; かたくり 煮こごり
kal     死         J ; から(古 ; 死体)
kal    機械        J ; からくり 「くり」は糸を繰ることか? やりくり?
kala    芸術        J ; 唐も韓もカラ、カヤと呼んだ r , l / y 「からくれない」
kakap( a は中間音)/ でんぷん A ; anrakoro(黒ゆり)……根を食べる an =黒 ra = 葉
kakiko  若い 未熟な     J ; 豊後浄瑠璃 ; 「つなんやたカリ(オッチョコチョイ)じゃ」
kalli    奥さん       A ; somat(酋長) so-kara-mat(酋長の奥さん) infix
kalo    黒         AJ ; *kur(黒、暗) カラス 例 ; 武田晴信 → 信玄
kalpanik  想像上の      J ; 仮りの
kam    少しの       A ; kemiusi(飢饉) usi はO ; からの借用「us(畑)i(物)」
kam-   名をあげる     J ; カム・ヤマト カム・ヤイミミ cf. トヨム スメラ
● kam- , kap- 寒さ怖さで身震いする / J ; かじかむ 手擦りコッパイ
kamana  願望        A ; kana(願う) J ; 叶う 哉 < ko(古 ; 気をこっちに呼ぶ)
kambal  毛布        J ; カンボウ(九州方言 ; ネンネコ)、寒防と意識されている。

kamani  鍋         J ; 釜
kamaro  奴隷        J ;  かまり(ラッパ、すっぱの類い)
                 mar , maro(男) kam (仕事)男 か  Sd ; maro(領主)
kami    仕事 職業     J ;  カミ(サンカのカミ) 薩摩ノ守
kamij   ワイシャツ        カミシモ(之裳)
● kamiti , samiti 委員会 議会 J ; カミアリ月 S = K みたいだが、語源は別 英 ; committee
kamila   蟻         U ; アミ(蟻) J ; アリ
kammar  腰         U ; ガマク(腰) クがついたは別に○○クの同義語があるから
kan    耳         A ; kisara(耳) K ; kui(耳)……の系統
kan-   掻く         J ; 掻く 《 n 終わりの短音は r に還元できる。kar- が祖形》
ka:n    矢         A ; tukan(射る)
  ● kancuk , kantak けち    J ; けち
kandanda 手順        J ;  段取り
kaηgal  びんぼうな     J ; √?♪ おどま かんじん かんじん 乞食とも解釈されている
kap    木の股       J ; まっか(津軽弁 ; 木の叉) おそらくは < mat(女)or 松
kapal   ひたい       A ; kep , kip , kepturu(ひたい) J ; かぶつち
kappar   頭蓋骨       J ;  カッパ(頭皮を剥がれた捕虜では?) 八代に 2000匹上陸
kapur   樟脳(神への灯明) J ; かげ(光)  ka=神 GR,K ; pur(火)
kar    強制        J ; 駆り立てる
karre   活動 うごき    A ; kara(作る) WW ; kar , car(為す)
calla    仕事を実施すること J ; とりかかる mo(静)ガリ
kar-    叫ぶ        J ;  岡山方言 ; いがる(叫ぶ)
-kar    ○○家       J ; カ(チョカ、牛カ、画家など)  別に N; ghar(家)

karab   わるい       J ; ガラッパチ からっきし からダメだ
karani   灰         A ; karani(焚き付け) √kara は火打ち石などへ慣用化
karaηg  あばら骨      J ; からほね病み(上の「わるい」を内包)
kar aunu  死ぬ        A ; chikaianu(死ぬ) kai は来る、chi は癖音 or 霊
karbar   墓 塚       J ; かばね(屍) ne も kar もアイヌ語と共通の「身体」
                《姓のかばねは既出の「侵略、掠奪」した支配階級のことか》
karde   小づか       J ; こづか こだち(大小刀)
karja    借金        J ; 九州では「借りる」ではなく「かる」と短くいう。
karta   指揮者       J ; 親かた 奥がた おかた(人を敬う語)
kas    すす(煤)     A ; kes(焼け棒杭)
● kas-(絞める), kaseko(きっちりし過ぎた) / J ; 足かせ かしめる
kasal 屠殺人などの低い階層   J ; 「お(つの)ため、ご(牛)かし」の kas 標準形は hat
kasam   誓い        J ; 固めの盃
kasakas  倍々        J ; 金属精錬用語 ka(量) -- a --の a は 英; and -s は主格
kasawdi  釜         J ; かしぐ(炊) こしき 山がさ  -wdi は道具を示す
kasur   犯罪        J ; かすり(香具師用語 ; 窃盗) かすり(古 ; ピンハネ) 掏摸
katai    切ること      A ; cha(刈る) kat(切る)が日本語に無いは由々しい ww
katari   両刃の短剣     J ; 刀……「片刃」説を疑う
★ katha  はなし 物語り   J ; 語り  In ; kata(言葉、語、言い方)
★ bhasa  ことば
katero   小屋        A ; kot(小屋、宅地) In ; kota(都市、都会、町) ro = 建

kathuwa  桶         A ; kakkum(桶) J ; wa = 秋田の曲げワッパ kath = 材
kathus(くるみ)+ khuwa(くるみ)= J ; かつくわ(くるみ)
kawtuk  ゲーム       こうつき(新潟の雪除き用木製シャベル) 薩摩にコーツキ川
kayd   捕らえること    A ; kisima(捕らえる) sh , ma は末尾辞
kayilo   薄茶色 栗いろ   AJ ; iro(色) カイ(灰)……PC
ker-    疑う        J ; けれん味 けれども
☆ kha-  食う 飲む     A ; iku(飲む) J ; いけるロですね、さぁイキましょう
☆ khade  食料品       J ; かて(糧)
☆ khana  たべもの      J ; け(食事・食器) けがち(飢饉) N; ghati(少ない)
☆ ghaco(欠乏), ghat(減る) J ; めかっちょ(片目), がんた(古 ; 片目、めっかち)
khada   まっすぐ立つ    J ; かど(門) K,O ,C; kitt(屹立する) / キッチョムさん
khadi   山間の細い谷間   J ; はざま  佐渡島にこれとピッタリの“梶地形”がある
● khakar(唾・痰), khoki(咳) / A ; kakse(せき払いする)
                J ; こづく(九州方言 ; 咳する) ごつごつ(咳する音)
★ khas-  咳をする      J ; 風邪
★ khasro ザラザラした    J ; かすれ声
● khal(博打場), kalyan(幸運) / J ; かりうち(古 ; 博打)
khalak  家族       #J ; ハラカラ O ; xara(同族、一族)
khajas 片付いた 終わった 死んだ / #J ; からだ(身体) から(茎) ぬけがら なきがら
lhalbal   やかましい     A ; kuma(轟音) J ; かまびすし あなかまあなかま

khali    ……ばかり     J ; ばあ(岡山、土佐、香川では「ばかり」を「ばぁ」という)
khali   からっぽな     J ; から(空)
khalto (道路などに)穴ある  A ; kari(凸凹の)  J ; カリ(隠語……陰茎の凹んだ部分)
khan(封筒), kaphi(ノート) A ; kambi(紙)  J ; 紙 書簡の“簡” ≒ C
khanba  電信柱       A ; kamba-usi-reki(あご髭)……垂れ藻  J ; カンバ(樺)

● khani(鉱山), khanij(鉱物)A ; kani(鉄)  J ; カネ
khar    麦わら       J ;  カラムシ Gr ; カラムシ K ; ka:l(すすき)
khar-   から揚げにする   J ; からあげ
kharca   費用        J ; (おかねが)かかる
kharpan  てんびん棒     J ; からう、かるう(担う)
☆ khap  耐え忍ぶ      J ; 我慢 ko(古 ; 相手の気持を呼びよせる→ 恋、乞う)
☆ khop  こころの痛み           〃    〃    〃
khaptakhapti  重なりあうこと AJ ; ka(上) 《編者は斯かる語を“お調子ことば”と呼ぶ》
khapato  貝殻 刀のさや   A ;  kap(皮) J ; かぶせる かばう
khas    特別な 独創的な  J ; 発明な 利発な イカス 賢い
khat-   任命する      J ; ma-かす(任) cf, ma-もる = 守る ma- は動詞化接頭辞
khat-   提供する      J ;  分つ
khat-   適用する      J ; かこつける < ka(これを) ko(= 適用)か 包合造語
                  「かまける」も上同様の包合造語 これをmak(適用)
khatira  できもの      J ; かさ かったゐ(ライ病、ライ病患者) ra は強調末尾辞

khatte   干し飯の一種    J ; かて(糧) かち栗
khetipati  耕作        J ; pat- = 畑 khet = 秋山郷のケットウ、ケッチョラ(田畑)
khetara  農民 小作人    AJUK ; *tar(人、男)    薩摩のケトゥイン
khil    とげ        J ; きり(錐)
khitkhit  くすくす笑うこと  UO; ki ki ki(くすくすと) 仙台以北ではク〜ッククク
★ khod    掘る       J ; 掘る  《 中央アジアの xu はネパール語では kh となる 》
★ khop  彫る        J ; 彫る  動詞化末尾辞のちがい  N;-d ,-p / J ; -r
★ khorpa ちょうな      J ; pa = 刃
★ khurka 削る 掻き取る    A ; kiki(引っ掻く)
khokra  木のホラの中になんにもない / A ; erikikuru(上座に座る) J ; kura(貴人の座)
                J ; ほら(古 ; 岩、崖のうつろ) ホクラ(神庫)
khol    ふとん、毛布のカバー J ; 柳行李  上と同じ概念で、聖なる空間を包む → 箱、子宮
khola   川(小さな川)   U ; カーラ(川……地名にて) 袰捌 豊頃(北海道)Mg ; gor
  khothi   淫売屋        A ; ukot , ukor
  khul- 劇場などが開く、始まる J ; 芝居などが「あく」、の、kh 。 / かまくら
kulo    小川 細流     J ; クロ(細流 現在でも、これは「畦」だと誤訳されている)
khor    籠         J ; かご 旅籠  かごの ka は鳥 アイヌ語 kapiu(かもめ)
khos-   取ってゆく 取ってしまう / J ; こすい こすがらい くすねる (鍋など)こさぐ
kholto   穴         A ; kot(凹み、穴)
kucci-   窪ませる へこませる J ; グシャ! メチャクチャ
khudo   黒砂糖 糖蜜    K ; kuromat(蜂蜜)
khudra  小さな 取るにたりぬ J ; くず  -ra は強調末尾辞

khuili   皮を剥ぐ      A ; kiriguru(身内 伝統解釈 ; iri = 皮を剥ぐ者)
khukuri  刀         K ; kuli(胴)  くくり姫 福士さん(金属精錬士がらみ)
khula (芝居など)開いている J ; かまくら(子供が楽しい雪洞 < 釜びらきの余熱)
khum-   しわにする     A ; ekomo(縁を折りたたむ)
khum   血         A ; kem(血)
khur    偶蹄類のつま先   J ; くるぶし
khurkhur さっさと行くこと  J ; くるくる(古 ; 滞りなくする様子) ぐぐ寝でござえ(山形)
                 ぐるぐるお休み(豊後 ; 早くお休み) くる〜っと起きる
khutta   足(膝から下)   J ; 靴(N; jutta 靴) くたびれる くたばる
khuw   餌をやる      J ; 飼う 毒をかう(司馬遼太郎の著作から拾う ; 毒を盛る)
khil-    〃         J ; あひる(餌やる必要ない)
khyal   意見 冗談     J ; 軽口 からかう からむ   おきやがれ?
ki     或いは また    A ; chiki(もし……ならば)
kii しだいに擦り切れてなくなる A ; kiki(引っ掻く) J ; ちぶ(擦れて減る) ちびちびやる
kina    なぜ どうして   A ; hintata(何ですか?)
kinar   土手 縁 岸 横  A ; kenash(岸 土手 林) < 日本語の 毛無し
kinna   淋しい       J ; ひな(鄙)びた  bi ; ……風の
● kira , kiro 虫        A ; kikir(虫) J ; ひひる(蛾) 古くは昆虫一般だった筈
kiran   光線        A ; ker(ひかり) *ki(光線) J ; きらきら 煌めく 昼
kiriya   誓い 約束     A ; itak-am-kire(約束する) J ; ちぎる ゆびきり

kissa    物語り       J ; タンカきり(ものいう) -sa はシーサーのように名詞化
                《 -sa は宮古〜薩摩〜長崎〜津軽〜江戸で顕著に出ている》
ko     ……と ……の   A ; 包合の ko(それに就いて) J ; こ積む こ擦る こわい
☆ ko ……の( ka ↓より丁寧)   みこと  命 mi = 神
☆ ka ……の          J ; みかど
kop    怒り        A ; akopan(叱られる) a- は受け身
kopira  つぼみ       A ; pirashke(咲く) 台湾プユマ語 ; pirat(指で開く)
                J ;  ko は「○○しない」 < 俗説としての小野小町 コアラ
korra   むち(鞭)     J ; コラッ!  オイコラの「オイ」は T, 台湾語 ; もしもし
kothi   淫売屋       A ; ukot , ukoro(後接する) u は「共に、いっしょに」
コチャン・コチャン(びっこ引く) / J ; チンカタン(九州方言か?)
kuhmale 瀬戸物つくりの職人 J ; くに  ku は sex であり金属精錬である mal = mar
kotty-   ほじくり出す    J ; kot / hoj
kriya   行動 実行     A ; ki(やる、行う)《 kri の r は西洋語のクセ、無意味な音》
*kri    連続        A ; ir(続く) AW ; akir(止む、終わる) kri = kir
krite    模造 偽作     J ;  からくり  kala は既出の「機械」 V ; te(性質)
ku-   悪い意味をいう接頭辞 A ; kusiri(尿 < 悪い汁) J ; 屎 クサレ
            《多くの言語の ku には良い(ペルシャ語系)と悪いが同居している。》
kuheko  腐った       J ; (ライ病などで)鼻くえ
ku-icca  欲望 性欲     J ; くなぐ(古 ; 性のいとなみをする) いくいく manη-ku
                  くじる(古 ; 穴に物を入れてかき混ぜる)

kuina   ひじ        J ; かいな(肱)
kuiro   きり もや     A ; *kur(雲、暗) J ; 霧 きらす(空を曇らせる)
kukhura  にわとり      J ; こっこ(擬音擬態語) かけ(古 ; にわとり)
kul    家族         A ; kuru , guru(人びと) Rt ; culina(台所)からの転意か
                J ;  ふる里  くず(国楢……氏族名) kul が貴族へと転意
kulin   高貴な生まれの   J ; ……院
kum    肩         J ; くも助(篭かき) 肩を組む → 組合 肩ぐま(肩ぐるま)
kuna   英 ; corner 角 隅 J ; くま(隅) くな(古 ; 曲りクネリ) くなど神

kusle   楽士        J ; なにわブシなどの「節」 国楢(職能は音楽演奏だった)
kura   話 物 事 道具   A ; ユーカラ yu < J ; ゆ(斉) yukar(真似する)に非ず
                J ; かぐら(神の物語り)
  ● kurci , kursi 椅子      J ; あぐら  In ; kura(亀)
kurup   みにくい 汚い   J ; 殿様曰く「くるしゅうない、ciheu寄れ」 musa(鼠)苦し
kut-    つく(搗く)    J ;  かつ(古 ; 搗く) ヒッチャンガッチャン精米所(五島弁)
kutkuti  くすぐる      J ; くつくつ(古 ; くすぐる) こちょこちょ
kuwa   小さな井戸 泉   A ; wakka(水) J ; カワ(古 ; 水くみ場) Rt ; aqua(水)
kwappa  一口に       J ; くわえる
● kyay , kunay あるもの なにか / J ; かいなきもの(竹取物語) -ay , -nay は強調末尾辞
lakar   信用を落とす    A ; ra(低 下) kar(WW ; 為す)
jaggu   とり憑かれた 熱中 J ; 厄 やっき やけ(になる)
lagu    酒などの酔うもの  WW ; *arakki(蒸留酒) アイヌは a-lak(不幸)と解釈した

lakpati   大金持ち      J ; 楽隠居  pati は秋田のパッチ(総領、頭領) 英 ; lucky
laha    ろう(鑞)     A ; ra(油)  J ; ろう PC
lalan    愛撫 いつくしみ  J ; オロロンばい ヤヤ / A ; aiai(赤ん坊) 英 ; lull
*lam   長い        A ; ramne(常に) rangetam(刀)
larkhari  ぶらぶら歩く     A ; kari(うろつきまわる) N; lar = ラリッちゃって
latho    こん棒       J ; やっとう(江戸庶民用語 ; 剣術)
lato    おし(唖)     A ; rathese(ぜんそく) hese は「へーという」
● latta(柱), latti(杖)    J ; らち(埒……馬柵) いらつこ(杖刀人)
lawane  美人 魅力      J ; 中廊 ろう長けた
le     ……で ……によって J ; ……で
litikka   柔らかい      A ; riten(柔らかい)
lobho   欲ばりな イジ悪い J ; もってけドロボー O ; doromo-(盗む) 英 ; robber
lohar   鍛冶屋       J ; 炉  鍛冶はネワール族語(2001年10月 10日 浅倉氏発見)
luga phata 衣裳        J ; はた(織)
● llok(この世), loksewa(助けあげる) / A ; rik(高み……陸別) J ; ろくでなし 陸
lot-    掠奪する      J ; よた者 ゆする
lukuwa  秘密の恋人     A ; raw(秘密) J ; くわし、うるはし U ; ウミャ−グワ
luro 柔らかい ぐにゃぐにゃの J ; ずるずる  ゆるい l / y
macha   魚         J ; まこ(めんたいこは「鯛のマコ」) 真名井  まな板
madhur  気持がいい     J ; あずましい(津軽弁 ; 気持いい……まずいでは a(ない)

madira  酒         J ; まついた(登米方言 ; どぶろく) 松井田
maha   大きい       A ; makan ruru(大洋) ruru は潮 J ; こまい まかしょ
mahanubhaw  紳士 ○○様(手用) / A ; nu(豊か) bhaw は性質
● mahima(褒めること), mahodae(男性への敬称) / J ; まはらば、まほろば AW;
mahapatak 大罪        A ; katpak(罪) pa(罰)
majh    まん中 あいだ   J ; まずめ時(昼と夜のあいだ) ま(柱と柱とのあいだ)
maki-   材木が腐る     J ; 槇(棺桶を作る)
mal    物 事物      J ; 一人前などの「まえ」、投機の「まい」 WW
malaha   水夫 船頭     J ; 舟の名前に○○丸
malilo 柔らかい タバコなどきつくない / J ; まろやか
mana   量の単位      A ; mana(微塵) 8 mana で 1 pathi(≒ ハチ・8)
man-   従ういうことを聞く J ; 鎌倉幕府のマンどころ
man-, manpar 可愛がる    A ; mam(愛撫)  J ; めず(賞) めでる(愛)
manηgal 幸運        J ; さざえの壺焼き なんてマン(幸運)がいいんでしょ
manai   禁止        J ; まな(古 ; 禁止)マイネぇ(出雲 ; ダメ) マイネ(津軽)
managge 十分 豊富     J ; まねし(多い) K ; man
mani   下         A ; panke(下、しも) J ; まんこ
manik   ルビー       J ; マニ宝珠(実際はメノウ)
maphi   許すこと      A ; pi(解く)  J ; マッピラァ〜 たまふ(賜)
mar-    死ぬ        J ; まかる(死ぬ) AW

● mardana(おとこ) , maruni(おやま) / J ; まら
masala   乾燥した木の実   A ; masara(海岸からかけあがりの潅木の群) ハマナスの実か
masino   細かい       J ; まさご
mat    目的        J ; まと(的)
mata    母         A ; mat(女) WW  J ; あま(女)
● math(頭), mathi(上のほう) / A ; somat(酋長) J ; なんぼうかマシなほう
bad-    増える       J ; 増す
matiyar  仲間        J ; 町やっこ  N; yar(仲間) WW ; mat(母 = 大地)
● mato(土地 粘土), matti(黄泉のくに) / 地名; マッチ山(江戸)周辺は瓦焼き地帯 〃
matra   分量 回       J ; マチ(窯焼き炉の横に積む鉱石)
matul   集める       J ; 裁縫用語の「まつる」 とうばんのマトイ(纏)
matri bhasa 自国語      J ; まつり(祭) / Tm ; matta(飲み食いさせる)
mawka  チャンス      A ; mau(力) , simauta(とても良いことがあった処……島歌)
                J ; モーカの星(気仙沼漁民が狂気する鮫の肝臓)< pos(栄養)

maukik  ロに出して言う   A ; mau(呼気) kok(かくれんぼのもういいよ)
                J ; 申す こく、タンカきる
mawsim  季節        AJ ; mau(風) *sim(水 → 降雨)
maya   愛 可愛がること  A ; mam(愛撫)
mayla   よごれ ほこり   A ; mai(内障眼……そこひ)
meg    雷雲        J ; めぐみ(の雨)
mic-    目をこらす     J ; みつめる
mil-    調節する      J ; (湯、塩加減など)みる こころみる
★ mil-(結合 仲良くする 混ぜる) / J ; みとのまぐわい 水入らず  台湾,St,にも同語
★ mit   女どうしの親密 エス       〃   〃   〃   〃 mitsa-kayin
mil-    会う 会見する   J ; みる(古 ; 会う 出会う) お見合い
● mirmicca(非常に小さい) , min(こまかい) / A ; mana(塵埃) Tm も J ; みみっちぃ
mirtu   死         J ; みとる みてた(岡山方言 ; 無くなった)
mis-    混ぜる        J ; まぜる  IE ; missere(混ぜる)
mitho おいしい 甘い 味がいい J ; 手前ミソ みそっちょ(イヌつげの実) 蜜 味噌
mityabol- うそをつく     J ; メチャ ぼんぎり(岩泉方言 ; うそつき)
moh   女にのぼせあがること J ; ぼう〜っと ぼっけもん(薩摩) 津軽のもつけ?
mol    値段        J ; 目盛り 見積もり
mukhwa  ジャム       J ;  むかご(桑の実)
muluk   国         A ; mosir(くに)  mu = D; m utter(母 = 大地) luk(地上)
mohar 貨幣の単位(har は複数)J ; もも(百) 50paysa = 1mohar  2mohar = 1ルピア 五十
moti    真珠        J ; 望月 餅  T ; mutya(真珠)
√mud   丸い        A ; mukkane(丸い) J ; まと(古 ; 丸)
★ muc-  飯をつまむ にぎる J ; おむすび  むすぶ(古 ; 掌で水を掬う)
★ muthi  ひと握り         〃     〃
★ mutta  束         J ; 結ぶ
● mundri . mundro(耳飾り) A ; ninkari(耳飾り) dri 〜 dro は飾り紐らしい。kari は貴石か
chura   剃刀 髪を切ること J ; ツラ(をあたる) ミズラ(鬟) ギリヤーク人も鬟を結った
mugi   もやしにする豆   J ; むぎ(麦)
munta   乳首        A ; mun(乳首) むな(胸)?
munta   新芽        A ; mun(草)
☆ mukh  顔 ロ       A ; ムックリ(ロ琴) ロ琴はアイヌ固有ではない、世界中にある
☆ muhar 顔         J ; 向く 向う ヒムカは P ; 霊域 → 東(注目!諌早周辺)
anuhar  顔つき 顔いろ   A ; nan(顔)          N;har =表情 , anu(別の)
mukhle 図々しい なまいきな J ; むきになる むかつく 刃向かう N; -le = で
mukhari  顔を洗う      A ; ara(美しい)  J ; 洗う
mukhe  中心の 大切な   J ; ムカイメ(当腹と書く……本妻) むがさり(東北 ; 花嫁道中)
                  大向こう(だいじな観客か)    N; sar = 移動
mukhti 救い 苦労からの脱出 J ; 報い むくざか(古 ; 目出度くさかん) むけ(古 ; 帰服させる)
mul    水源        J ; 水  K ; mul(水・泉) O ; mu(水)  地名 ; 大村
mul    家長        J ; むらげ(炉の長) cf, 司馬遼太郎、街道 7 P412 「むらげなどと」
mula   だいこん      J ; こむら(ふくらはぎ)をダイコン……ダイコン役者とはムラゲ
murkha  ばかな うすのろ  J ; おろか N;ullu(ばかな人) 先住民の梟崇拝を軽蔑 英 ; owl
murmuriyo 腹をたてた     J ; ムラムラッと ぷりぷり(怒る)
musa   ねずみ       J ; むささび (バンドリともいう) Rt ; mus(鼠) , avis(鳥)
               《 武士(むさ)は正月にはネズミというを嫌った》   N; ban(森)
musar   あたまを撫でる   J ; もぞそがね(気仙沼方言 ; 可愛い、かわいそうだ)
muskur-  微笑む       J ;  むぞい(日本各地方言 ; 可愛い、可哀想) 愛くるしい
                A ;  yai-osi-kuru(死にたく無い) kuru はつきつめた心情か
myad   期日        J ; ○○まで  パキスタン人、シャー・カラム・アリ氏発見、剔出

n-     強調接頭辞      J ; うし → ぬし  あい → ない(佐賀人の返辞)
☆ na-   やめる せずにいる J ; 掛り結び ;「な ~ そ」
☆ nagar-   〃   〃    J ; (会、催しが)流れる (ケンカを)眺める?
nac-    踊る        J ; なっちゃがる(遠野 ; 高い所へ踊りあがる)
nag    へび へびの形の神 J ; ながむし むなぎ [うなぎの古形 < mu(水)+ nag-i ]
nag-    飛ぶ とび跳ねる  J ; 投ぐ 薙刀 草薙(飛び散らさせるとの概念)
nagrik   市民 公民     A ; guru(人びと) J ; na = 日本語の na(土地)
                  nag(へび、大地) rik(地上)……とも分析できる
najar   眺め        J ; 眺め
najikai   側 手許      AJ ; ne(身体) jik(直) -ai は強調末尾辞 中近東に普遍
nahar   運河        J ; na(土地) C ; har(主に周時代につけられた“川”)
nakh , nak むだ        A ; nak(無し) J ; なか(九州方言 ; 無い)
naike   指導者       J ; おさない(通訳……オサ(男糸)) ナイ(官職)
                 《 初代新羅王ヒョッコセの別名に○○ナイがある》
naksa   地図        AJ ; nak(場所)< N; 中村さんは土地の長 -sa(こと)
                 《 この -sa は宮古〜薩摩〜長崎〜津軽と江戸に顕著》
nala    小さな流水      A ; *na(流水) tunnai(海峡) K ; naka(水辺)
                J ; ながれ Tm ; nagar(流れ) 名栗川 奈川(上高地)
nal    下水 噴水     J ; 成田(行田の古名も成田)の、水引き暗渠の nal
★ nam   名前        A ; nan(顔)  J ; なまえ   WW
★ namo  神への呼びかけ語  A ; nomi(祈る) namo の o は神(御名におわす…=ミコト)
★ nau:  名前        J ;  のうのう(神を拝むことば) のの
nana   いろいろな     A ; neun(種々の) すべてのツングース語に「七」が共通
                《環シナ広域通商圏 シバ(神)とは「3 +4」だった》
nango   裸         J ; ぬぐ(脱衣)
  nani  目下の女を呼ぶことば  J ; ねぇちゃん T ; nene
nara    人間        J ; ひととなり なりわい ならず者
narak   地獄   St からの借用語とおもえるも na(……しない)rakh-(入れる、置く)
                《 St は人造語。 St をそのまま鵜のみにしては危険である》
narakh  置かないで     A ; rok(座る)
● naram(柔らかい), narma(優しい) / J ; なまこ なま優しい イなます(五戸 ; 愛する)
● nari(下腕)narihad(むこう脛) / J ; うなじ なりくび(手首の上部) N;had(骨)
           《 手足などの名前は解剖の感覚で命名されている。手=足 例 ; むかで》
nasak   できないでいる   J ; なさけない
★ nata   親戚の関係     J ; 「あ(吾が)nata」= anata
★ natadar 血縁 親戚の人   AJ ; utari(同胞)
ta:     あんた おまえ   K ; tansin(おまえ)
naya   新しい       J ; にい(新)
nariwal  ヤシの実      J ; なりもの
naruc-   嫌う いやがる   A ; rusui(願う) 《 rus- , ruc - は食欲での願望が基本》
nas    鼻ぐすり      J ; *ηu(鼻) cf, 天狗(グニューの音転) Rt ; nasalis
☆ nas-   壊す        A ; nasa(壊す)  J ; なし崩し なさぬ仲
☆ phutai  壊すこと      J ; ぶち壊し ふてぇ奴 打つ ぶっ叩く -ai は強調末尾辞
naspati   梨         J ; 梨 フェルガナ盆地で有名。そこではナスパティという
nati    孫         A ; nitpo(孫) -po は称愛辞
nath    ……様       A ; nispa(だんな) J ; なすよしもがな(静御前……よし様)
nadi    大川        A ; nai(川……pet より格上) K ; nali(深い川)
*nay   強意の語末辞    J ; 常磐炭坑節  ハァ朝ははよからヨ〜 カンテラ下げて ナイ
*ni     〃  〃     J ; 万葉集 ; おいば おうるが に (このバ、ガもネパール語)
neta    政治上の指導者   J ; アジスキタカヒコ ネ 根子(neco) 彦 は宗教上の指導者
nib-    消す        A ; nin(消える、溶ける、減じる)
nibasi   住民        J ; ni , ne , na(土地)  N;bas-(住む)
nic     (身分の)低い   A ; nisa(窪地) J ; ギチ(九州 ; 地面) ギチ上げ(遊び)
nihurai  身をかがめること おじぎ / J ;  身振り 振るまい エフリこき(津軽 )
n i j i    自分の 個人の   A ; si(自分で、一人でに) 例 ; sirar(波かぶり岩……自ら沈む)
                J ;  おのがじし C ; 汝(ニィ)
nil-    噛まないで飲む   A ; ni(薬を服用する) niska(飲む)
★ nindra  眠り        A ; tarape(ふとん), awendarap(夢)
                J ; まどろむ  T ; matulog(眠る) WW ; t-r , d-r(眠)
★ ni-   眠る        A ; inuibe(枕)  J ; いんで煉る   In ; inap(泊る)
nikay   とても 沢山    J ; にへさ(夥しく多い)……熊襲の梟雄にへさなり
naray   不愉快な      A ; iyai rai kere(有り難う) ray = 愉快
nikal(追い出す)nikAl(出てくる) / J ; 逃げる 駆る  kA l ≒ 来る?
niko    病気が治ること    A ; nikap(病んだ) J ; にぎえぞ(和蝦夷……反目 → 恭順)
niksari   取締役       J ; にぎ(安寧の寧……よく治めること) sar- は世話(N;)
nir     ○○の側      J ; あすこんニキ(ネキとも……九州弁 ; あそこの処)
                  ニライカナイ(慣習的解釈として ; 太陽の里へのいのり)
niphan-  風撰する      J ;  庭   N; phan = はむき
niyal-   目を据える     J ; にらむ
-nu    ○○する      A ; -nu(する) 知里真志保はアイヌ語 -nuを「持つ」とした。
                J ; 否定の末尾辞 -anu(しない)
  《 ネパール語とヒンディー語はほとんど同一だが、N; -nu に対しヒンディー語は -na となる 》
nwaran  新生児 11日めの披露 J ; war(つわりのwar……出芽) N; n- はnaya(ニィ)
  nyae   法律 論理     J ; やえがき(サンカの解釈)
nyai    正しい 正義の   J ; yai = 良い  N; n は強調接頭辞
oral-    降ろす       J ; 降ろす オロ痛い(少しは痛みがとれた) K ; *or- は上昇
oili-    枯れる しぼむ   J ; 老い オイナ(翁、媼)
ojhel    日陰の場所     J ; おんぢ(日陰の場所)
okhal   臼         J ; カラ臼  Tm ;   o は日本語でも意味のない接頭辞
osarda-  汚くする      A ; on(腐った)   J ; o = 汚染  N; sar(移動)
oth    くちびる      J ; おと おとがい うそぶく(古 ; ふうふう息を吐く)
othra   鳥が卵を抱くこと  A ; os(オス……めす魚)
pachal   投げ飛ばす 倒す  A ; hachir(倒す)
pa:chi   鳥         J ; ピーチク・パーチク
  pa:jja   手袋         JK ; パー
☆ pachhari , pachi うしろに  A ; mak(後方、奥)
☆ pachillo 最後の       J ; 果て 涯 N;-llo ( 前出の傾向が強いだが、ここは最果て)
packa   水でっぽう     J ;  バック(炭坑住宅の共同蛇口) Is ; bak(水溜め用の大箱)
★ pad   列 階級      J ;  あばずれ 派手 はずれ(pad・ずれ)
★ padosi  近隣のひと     J ; pad-dos-i = pad(列)同士(九州では短くドシという)
★ paddhati 地方代表     J ; きんだち(公達) N で、地方氏族ごとに格差があったか?
pagal   キチガイ      AJ ; pa(頭……WW)  N;gal(崩壊) K ; パァ(ばか)
★pahil(先に優先する), pahilo(第一の、最初の) / AJ ;  WW ; phili(選ぶ) pa(頭 ↑)
★ prie   愛する                     〃  〃
● pau-(みつけて拾う) , patla(発見) / A ; pa(見つける、発見する)
● paji(悪い、いけない) . pap(悪事、罪) / A ; pap(罪) kamui-pa(天罰) J ; 恥じ 罰
pak-    焚く 火を入れる  J ; 焚く 炊く
★ pakha 岸 ほとり 横   J ; はた(端) kha は日本語 「処(か)」
★ tir    土手 ほとり 横  A ; sir(陸地) J ; しろ(苗代、しろ掻き) 族際的には船着き場
pakka   はっきりした    J ; ハッキリ  kiri には線、ものいいが考えられる
pako    経験ある      A ; ipakasinu nispa(教師) J ; はかせ ハクがつく
pakr-   捕まえる      J ; パクる  C ; 縛
pal     テント 舟の帆   J ; (蚊帳・幕を)張る ユサバリ(サンカの天幕)
● pal-(広げる・芽を出す) , phal-(実がなる・花咲く) / J ; 木の芽はる 春 孕む
                A ; poro(大きくある、なる) Tm も 同一の poro
pal-    世話する 番をする AJ ; 番  (見張る)
pali    時         A ; paki(時) J ; 謹賀新春(ハル = 時)

★ paltira  向こう 向こうの方 J ; 遥か + あちら
★ tira   ……のほう ……の側 J ; 「山の手」などの te   地名 ; あてら沢
● pa(c) , *pan 5(五)   A ; wan(5)  J ; グゥチョキ パァ N; パンジャブ(五河)
☆ pani   水 雨       A ; pe(水)  N; -ni(ことがら)
☆ pattai  灌漑        A ; pet(川) tai(森林など平たい陸地 / タイガ)
para    遠い よその     A ; para(広い)  原音は*par
pari    むこう側       AJ ; i (者、物 、処、神)
panjar   がいこつ      J ;  ハンニャ。若い娘との解釈がつきまう → コノハナサクヤ
           《St の訳語としてはならない。仏教の訳語の多くは ペルシャあたりから》
papa (幼児語)おいしいもの  J ; ウマウマ
* par   放散 遠 延     A ; upar(延焼する) u は不明……ウムス(蒸)に関係あるか
par-    卵 を産む    / J ; すまぶり(気仙沼 ; 卵のデコイ) par は AW ; pur(卵)の変形
parda   幕 カーテン   J ; 旗 幡  旗の流入は、直接的には St ; pataka(旗)から
paral    わら(藁)     A ; wattesh(わら) tesh = 編む、なう  r が促音化
                J ; わら  p / w
pas    通る        A ; *pos(…を通って、貫く)例 ; oboshpa , obosore 英 ; pass
pat     葉          A ; ham(葉)  J ; はっぱ 葉
patra   手紙 書類        〃        〃    (アガスティアの葉は有名)
pata    腹         J ; わた(腹わた) p / w
patan   堕落 倒産     J ;  パタン、バタン(擬音擬態語) 破綻(PC)
path    たべもの      A ; pashui(箸……この u は N ) J ; 箸 → 鋏む パセリ?
      《 アイヌ語の u は二つとは限らないが、ネパール語の u は二つの限定の傾向がつよい》
pathi 量の単位(8マナで 1パチ) / J ; ハチ(八・8 ) thi =“ーチ・ーツ” PC ; パー(8)
pattar   石         A ; wattar(岩)(J ;) いわた帯 渡良瀬川  AW ; bato(石)
paur    泳ぐ        A ; ma(泳ぐ) N の ur ≒ 水 / U ; ウリズン(最好の季節)
paydal   歩いて       A ; paye(行く) U ; hwissha(足) WW ; pess , pass(足)
payle   前に 先に     J ; まへ[ 目・顔 < A ; he(顔)]  le は「……で」
payya    馬の駆け足     --- P ; haya(馬・速い)--- J ; はやい(速い) U ; へーさ
● pel(押す) , *pec-()ねじこむ / J ; おっぺす  Tj ; pel(曲り、よじれ、ねじ)
perungo  果物いれの篭    J ; go = かご ka は鳥だとおもえる
petebhoto 下着        A ; chipotoke(腰巻き) chi はチンチン ?語 ; ペチコート
          《ここに pe ,pet に“下”がでていることに注目 / A ; penke(かみ手)》
phad 荷を解く 順序がメチャメチャになる / A ; pi(皮をむく) J ; ほどく はずす はだかる
phak    ロいっぱいの    A ; pak(ロ) J ; ぱくつく
☆ phal-  捨てる なげる    J ; おはらい箱 払い下げ  O ; pula(不要になった物)
☆ phaktu 要らないもの    J ; つ(九州弁 ; 「おれんツぞ」は「オレの物だぞ」)
☆ phalano ほかの人      J ; ○○野(人名用語)
phalam  鉄         J ; 針 (釣り)鈎 地名 ; 茨城(大和タケルはクヌギ林で武器整備)
  phalano  ほかの人       J ; no = 人(名前)
  phaliphap 何やってもくまくいく J ; はりきる
phanko  廻ること      J ; 代わりバンコ
phap-   幸福をもたらすこと J ; はぶりがいい ( hap・ぶり)  英 ; happy
pharakilo 広い        A ; para(広い) J ; kilo ≒ ひろ 《 ki = 広い……か? 》
pharj    口実        A ; paro(くち), parunbe(舌)……ロはロでも「喋りぐち」
pharka   返す うしろを見る A ; horoka(あと戻りする) A ; --ka(動詞化末尾辞)
                 J ; ひるがえる ひるむ ほろぶ
phar phar 風で旗がひるがえる    〃  パタパタ(擬音擬態語)
phasal   (農業の)収穫物  J ; はぜ(刈り取った稲穂を逆さにして干す木組み棒)
phast   大きくなる     J ; 腫れる  K ; ha(大……金 思華(火へんに華)さんの本から)
phat    トランプをきる    J ; さぁハッタ、さぁハッタ(博打場の声) ta は強調末尾辞(K も)
● phataha(うそつき) , phatar(お喋り) / J ; ハッタリ N にも li(人)がいえる。 ha = li
phatka   虫などが跳ねる   J ; パッと跳ぶ(擬音擬態語)バッタ cf. N;phatyangra(バッタ)
phedi   山のふもと     A ; nupuri-pesi(山のふもと) 台湾語にも類似があったと記憶
pher-   変える       J ; kaへる(変える)  ka……包合(これを、それを)
pher    末端        J ;  へり ぺーぺー(くだらん奴)
pher    回(一回、二回の) J ; ひら(枚……ひとヒラの雲などと) 地名 ; 枚方
pheta   ターバン      J ; 茄子などのへた いっぺん 十二一重の「へ」
phila    (動物の)もも   J ; 魚のヒレ ヒレ(牛の臀部上等肉)  英 ; fillet
phika   色が薄い 明るい  A ; pekere-sam(昼間) nipek(光明)  J ; ピカピカ 光 陽
phohori  汚いもの      J ; ほこり ほご(反古)  おか場所?
phoko   火ぶくれ      J ; ほ(火) WW ; ko , co(指小辞)
phokso   肺         J ; ふくふくし(古 ; 肺) si はシナ語の“子(称愛辞)”か
phor-   壊す 砕く     J ; 滅ぶ ボロ ほころび ホコツ(古 ; 壊す 破る)
● phut- (壊) , phut(不和)   J ; ふとまに(骨を砕いて占う) man は従う i(こと) → ルビー
phuk-   ロで吹く      A ; uku(火をロで吹く) opuke(屁……尻で吹く) J ;  イフキ
phukal-  ほどく 脱ぐ    A ; api(刀をぬく) *pi(解)  J ; ほどく  N;-kal(行う)
phul    花         AJK ; *biru(草) 《古代人は“美”には関心が薄い》
phul-    膨らませる    #A ; poro  J ; ほろ(幌) 袰袋  ふくろう(梟) ボロ儲け
phurmas  自弁        J ; 大判振るまい いぼをふる( ibh はイヤな奴)
phusro   油っけがない    A ; husiko(古い) hutchi(おばん) N;-ro は形容詞末尾辞

★ paltira  向こう 向こうの方 J ; 遥か + あちら
★ tira   ……のほう ……の側 J ; 「山の手」などの te   地名 ; あてら沢
● pa(c) , *pan 5(五)   A ; wan(5)  J ; グゥチョキ パァ N; パンジャブ(五河)
☆ pani   水 雨       A ; pe(水)  N; -ni(ことがら)
☆ pattai  灌漑        A ; pet(川) tai(森林など平たい陸地 / タイガ)
para    遠い よその     A ; para(広い)  原音は*par
pari    むこう側       AJ ; i (者、物 、処、神)
panjar   がいこつ      J ;  ハンニャ。若い娘との解釈がつきまう → コノハナサクヤ
           《St の訳語としてはならない。仏教の訳語の多くは ペルシャあたりから》
papa (幼児語)おいしいもの  J ; ウマウマ
* par   放散 遠 延     A ; upar(延焼する) u は不明……ウムス(蒸)に関係あるか
par-    卵 を産む    / J ; すまぶり(気仙沼 ; 卵のデコイ) par は AW ; pur(卵)の変形
parda   幕 カーテン   J ; 旗 幡  旗の流入は、直接的には St ; pataka(旗)から
paral    わら(藁)     A ; wattesh(わら) tesh = 編む、なう  r が促音化
                J ; わら  p / w
pas    通る        A ; *pos(…を通って、貫く)例 ; oboshpa , obosore 英 ; pass
pat     葉          A ; ham(葉)  J ; はっぱ 葉
  pathi(8 mana) 量の単位   J ; 8
patra   手紙 書類        〃        〃    (アガスティアの葉は有名)
pata    腹         J ; わた(腹わた) p / w
patan   堕落 倒産     J ;  パタン、バタン(擬音擬態語) 破綻(PC)
path    たべもの      A ; pashui(箸……この u は N ) J ; 箸 → 鋏む パセリ?
      《 アイヌ語の u は二つとは限らないが、ネパール語の u は二つの限定の傾向がつよい》
pathi 量の単位(8マナで 1パチ) / J ; ハチ(八・8 ) thi =“ーチ・ーツ” PC ; パー(8)
pattar   石         A ; wattar(岩)(J ;) いわた帯 渡良瀬川  AW ; bato(石)
paur    泳ぐ        A ; ma(泳ぐ) N の ur ≒ 水 / U ; ウリズン(最好の季節)
paydal   歩いて       A ; paye(行く) U ; hwissha(足) WW ; pess , pass(足)
payle   前に 先に     J ; まへ[ 目・顔 < A ; he(顔)]  le は「……で」
payya    馬の駆け足     --- P ; haya(馬・速い)--- J ; はやい(速い) U ; へーさ
● pel(押す) , *pec-()ねじこむ / J ; おっぺす  Tj ; pel(曲り、よじれ、ねじ)
perungo  果物いれの篭    J ; go = かご ka は鳥だとおもえる
petebhoto 下着        A ; chipotoke(腰巻き) chi はチンチン ?語 ; ペチコート
          《ここに pe ,pet に“下”がでていることに注目 / A ; penke(かみ手)》
phad 荷を解く 順序がメチャメチャになる / A ; pi(皮をむく) J ; ほどく はずす はだかる
phak    ロいっぱいの    A ; pak(ロ) J ; ぱくつく
☆ phal-  捨てる なげる    J ; おはらい箱 払い下げ  O ; pula(不要になった物)
☆ phaktu 要らないもの    J ; つ(九州弁 ; 「おれんツぞ」は「オレの物だぞ」)
☆ phalano ほかの人      J ; ○○野(人名用語)
phalam  鉄         J ; 針 (釣り)鈎 地名 ; 茨城(大和タケルはクヌギ林で武器整備)
phanko  廻ること      J ; 代わりバンコ
phap-   幸福をもたらすこと J ; はぶりがいい ( hap・ぶり)  英 ; happy
pharakilo 広い        A ; para(広い) J ; kilo ≒ ひろ 《 ki = 広い……か? 》
pharj    口実        A ; paro(くち), parunbe(舌)……ロはロでも「喋りぐち」
pharka   返す うしろを見る A ; horoka(あと戻りする) A ; --ka(動詞化末尾辞)
                 J ; ひるがえる ひるむ ほろぶ
phar phar 風で旗がひるがえる    〃  パタパタ(擬音擬態語)
phasal   (農業の)収穫物  J ; はぜ(刈り取った稲穂を逆さにして干す木組み棒)
phast   大きくなる     J ; 腫れる  K ; ha(大……金 思華(火へんに華)さんの本から)
phat    トランプをきる    J ; さぁハッタ、さぁハッタ(博打場の声) ta は強調末尾辞(K も)
● phataha(うそつき) , phatar(お喋り) / J ; ハッタリ N にも li(人)がいえる。 ha = li
phatka   虫などが跳ねる   J ; パッと跳ぶ(擬音擬態語)バッタ cf. N;phatyangra(バッタ)
phedi   山のふもと     A ; nupuri-pesi(山のふもと) 台湾語にも類似があったと記憶
pher-   変える       J ; kaへる(変える)  ka……包合(これを、それを)
pher    末端        J ;  へり ぺーぺー(くだらん奴)
pher    回(一回、二回の) J ; ひら(枚……ひとヒラの雲などと) 地名 ; 枚方
pheta   ターバン      J ; 茄子などのへた いっぺん 十二一重の「へ」
phila    (動物の)もも   J ; 魚のヒレ ヒレ(牛の臀部上等肉)  英 ; fillet
phika   色が薄い 明るい  A ; pekere-sam(昼間) nipek(光明)  J ; ピカピカ 光 陽
phohori  汚いもの      J ; ほこり ほご(反古)  おか場所?
phoko   火ぶくれ      J ; ほ(火) WW ; ko , co(指小辞)
phokso   肺         J ; ふくふくし(古 ; 肺) si はシナ語の“子(称愛辞)”か
phor-   壊す 砕く     J ; 滅ぶ ボロ ほころび ホコツ(古 ; 壊す 破る)
● phut- (壊) , phut(不和)   J ; ふとまに(骨を砕いて占う) man は従う i(こと) → ルビー
phuk-   ロで吹く      A ; uku(火をロで吹く) opuke(屁……尻で吹く) J ;  イフキ
phukal-  ほどく 脱ぐ    A ; api(刀をぬく) *pi(解)  J ; ほどく  N;-kal(行う)
phul    花         AJK ; *biru(草) 《古代人は“美”には関心が薄い》
phul-    膨らませる    #A ; poro  J ; ほろ(幌) 袰袋  ふくろう(梟) ボロ儲け
phurmas  自弁        J ; 大判振るまい いぼをふる( ibh はイヤな奴)
phusro   油っけがない    A ; husiko(古い) hutchi(おばん) N;-ro は形容詞末尾辞
---
picas    亡霊        A ; oyapi(悪魔)  J ; ヒ、チ(霊) A の oya は英 ; other
pida    心身の痛み     J ; 心のヒダ ひどい 、ひぢぃ  N;da ≒ J ; de , te(傷)
pip    膿         A ; piye(膿、にごり水、脂肪)
pirac   皿         J ; ひら鉢 おほひら(古 ; 平たい大きな椀)
piro    からい 辛い    J ; ピリ辛 Tm も
● pis-(粉に挽く), phito(こな) /  A ; pish(砂州) J ; ヒシ、ヒジ(薩摩、沖縄ほか ; 砂州)
pit-    叩く なぐる    J ;  ひっぱたく
pita    父         A ; michi(父) J ; ちち
-po   名詞につき強意を表す A ; poo(層いっそう) nanipo(ほとんど)  #J ; からっぽ
                J ; 「しぇ〜んぽっぽ ばらかした」(筑豊の子供 ; もうやめた宣言)
pok    こぼす       A ;  pok(下) poknamosir(あの世……地下の黄泉)
pol-    燃やす       J ; *po(火) いほり 《√ i ○○V の造語法……例 ; 伊達 》
pora(鼻の穴) . orar(洞窟)  A ; por(洞窟)  J ; ほら(洞窟)
pos    栄養        J ; ホソ(古 ; 臍、果実のへた) 干す 《 台湾語に類似語彙多し》
                《モーカのホシ ; 気仙沼漁民のチャンスの食べ物・鮫の心臓 》
posake   お召し物(階級語) J ; 帽子 Tj ; posi-(被う、包む) ≒ ポシェット
pothi    めす(雌)     J,Mg ; ほと(女陰)T ; puti(女陰)(本来的には -i が女性を示す)
pradan   首長        J ; だんな 団左衛門(サンカのトップ)
《 西洋語 N; pra = pa (頭)で t , k , p などの後の r は 序でにでたクセの音、また 母音と r の転倒》
★ phusi  精液        T ; puti(白い)  英 ; 俗 プッシー
★ purs   男性        J ; ふるちん ふぐり(< pur-ぐり) pur は AW ; 卵でもある
☆ puccar  尾 しっぽ     A ; putu(河口……尻のこと) J ;
☆ puththa 尻         J ; ふともも おばち(豊後 ; しっぽ) ふふつか(古 ; 太くて丈夫)?
puch    拭く        J ; 拭く
puchar   底         J ; 深い
pudko   背が低い      J ; ひじ(古 ; こびと)  地名 ; 日出生台?
pugdo   足りる       A ; pakno , eipak(足る) J ; ふくよか アブク銭
pulak   金属磨きの赤い砂  A ; hure(赤) J ; くれない  WW ; *pul , *pur(赤)
pulinga  男性        J ; 匹夫、モノノフの フ  N;リンガ=性別
pur    町         J ; むら  壱岐にフル地名多し(大野晋教授)  富良野?
purano   古い        J ; 古い
puri    伝言        J ; 布れ 陣ぶれ
pusta   太った       J ; 太い
pwal    穴         A ; pui(穴) , puyar(窓)
-ra     動詞に続き強意表す J ; どしたんなら〜(岡山方言 ; どうしたのか) まっぴらァ〜
rabi    日 太陽      J ; ひ  AA ; yhi(太陽)  Ep ; ra:(太陽)
raddi    役にたたない    J ; やっちもねぇ、らっしもねぇ、らっちもねぇ やじ(を飛ばす)
rae     考え 意見     A ; *yai yainu , yayainu(考える)《この剔出効果は絶大!》
rag    ふし 節, メロディ ー J ; せせらぎ  八木節?
*ra    くに 国       A ; ya(陸地) yaun(こっちの、陸内の) J ; やまと いらつめ
rakami   政府の役人     J ; 薩摩の守 など カミアリツキ
  raksi    酒          A ; saksa ashi koro  J ; 久留米の荒木町荒木酒造KK
rajane   尊い         A ; ne(……である、……の様な) J ; やんごとなき
raji    喜んで 毅然と    A ; yairenga(挨拶する) renga(親切)  K ; ヤジ(男根)
  rajmahal  王宮 美しい所   J ; (やまとは くにの)まはらば WW
● raksi , rakchi(酒)     A ; saksa-ashi-koro (酒) [ raksi / saksa ] asikoro は毒蛇支配
                J ; 久留米市荒木町の荒木酒造KK WW ; アラッキ(焼酎)
ralli    途方に暮れる    J ; らり(古 ; 台なし、滅茶苦茶になる) ラリっちゃって
● ramro(美しい 良い 気をつけて) , ram-(楽しむ) / A ; ram(こころ)
ramtoria  野菜の一つ     A ;  地名なれど……「ハルトリ湖(釧路の東)」 haru は野菜。
ran    戦争        A ; ranke(刀)  J ; 磐井のラン(国ができる前の戦争、叛乱に非ず)
  ranbhumi 戦場        A ; チカブミ(旭川にある)
  randa   平らな       J ; 平家
ras    蓄積 沢山あるもの  A ; niras(木くず・削りかけ)
ras    果物の汁       J ; だし ダシこんぶ
rat     夜         J ; 「羅」を「ヨル」と音読みしている例あり
rath    神輿(馬や人が曳く)J ; だし  N;lat(棒、柱)が起源か
rati   馴れてくる くつろぐ A ; ratitarare(なだめる) tara(表す)
  ● rati(夜) , rabi(日、太陽) J ; ra = ya(夜) bi = 日 エジプト語 ; ra(太陽)
rayo   菜種 あぶら菜のたね A ; ra(油)
raw    髪毛 毛 羊毛   A ; rap(羽根) Tm ; rap(羽根)
rekha   線 天の川  掌の筋 A ; kanba usi reki(ひげ) 原意はカンバの木にくっついた揺れ藻
rin     貸すこと      A ; erusa . eirusa(賃貸し) J ; いらふ(賃貸しする) U ; イラースン
rog    病気        J ; らうげ(古 ; 病気) ろうがい(肺病)
roj-    選び取る      J ; よる(選)
ris-    怒る        A ; irushka(怒る)
rujh-    濡れる       A ; rui-ambe(雨) 従来、この語はアイヌ語 rui(勢い)では解釈不能だった。
rukkho  つまらない     J ; づっこけ ぞっき本

 《 略号 》
A ; アイヌ語 U ; ウチナー(沖縄) J ; 日本語 古 ; 日本古語 N ; ネパール語 K ; 朝鮮語(Korea) AA ; オース トラリア・アボリジニ語 T ; フィリピン・タがログ語 Ca ; チャモロ語(グヮム) Tj ; タジク語 Tm ; タミル語 R ; レプチャ語  O ; ウイルタ語(オロッコ) C ; シナ語 PC; プレ・シナ語 M ; 満州語 Mg; モンゴル語 G ; ギリヤーク語 Gr; ギリシャ語 H ; ヘブライ語 B ; バスク語 V ; ベトナム語 Tw ; 台湾 In ; インドネシア語 P ; パーリ語 Ps ; ペルシャ語 Pg ; ポルトガル語 Al ;アラビヤ語 Tk ; トルコ語 Kd ; クルド語 Ep エジプト 英 ; 英語 D ; ドイツ語 Sd ; ソグド語 Tb ; チベット語 So ; スオミ語(フィンランド) Br; バビロニア語 IE ; 印欧語 St ; サンスクリット語 Rt; ラテン語
 AW ; アジアwide Z ; 族際語 WW ; world wide  # は既出で重複せるもの

sabal   力のある      J ; 五月 さかり さばり(相撲力士のしめ縄)
saber   早朝        J ; 「あさっぱら」との言い方 さわらび N;ber =時間 = 夕べ
sad-    食べ物が腐る    J ; ku(わるい)-sad =くさる 《 ku には良い ・悪いが同居 》
sadase   議員        J ; se =壮年の男 にせどん(薩摩)  N; saddhe は「丈夫な」
sadh-   教えてやる     J ; (秘伝を)授く
sadha   普通の 一般的な  J ; さだめし ただの
  sadharan  一般的な      J ; さだめし
sag    野菜 菜の類    J ; さぐみ(陸稲)
★ sagun  吉兆        J ; (さい)さきよい  N;gun(親切、慈愛)
★ sait   吉兆        J ; さい(さき)よい サイコロ サイの神 道祖土(サイド)
● saha-(我慢する) , sakas(困難) / たへ(忍) さはり(障)   AW
sahar   市 町       J ; さかり場  地名 ; 大阪
saharay  大変 ひじょうに  J ; さわ(多い 沢山)  たはけ(バカ)?
sahed   主人         A ; sapa(首長)
saj-    なおす       J ; 医者がサジ投げる 御匙医 御匙屋敷
saj 夕方(夕べと夜の間) J ; 小夜嵐
saja    新鮮な       J ; 早乙女
sajilo    容易な       J ; お茶のコ、さいさい やさしい(弥……いや、sa しい)
sakar   茂る        J ; √ ?♪ 枝も栄えて 葉もしげる 榊
sakha   部門        J ;  さかやき(月代)  yar(N;仲間) ki = 毛
sakti    ……の力がある   J ; さかんに○○する 今が盛り 目(さかんと読む 古代の役職)
                 《 akha(目)に強調接頭辞の s- がついた語形 cf. 目付 》
sal     へその緒      A ; *sar(しっぽ)→ A sarusi(猿)→ J ; 猿  N;sal =へび
salai    マッチの軸木    J ; きせる(煙管)のセル。 煙管のキは kir(火をつける)
saligram  黒い石の神     J ; くら(貴人や神の坐) 神(<gram<garm) sal = kal(黒)
salinda  一年の       J ; 老いさらばゆ  WW ; sal(年) K ; sal(年)
● sam(側、傍) , samip(近い、周囲) / A ; sam(傍) shamo(和人……隣人として)
☆ sama (似た 似通った)   A ; sama(真似る) 例 ; yaisahamanena(心情吐露の唄)
☆ saman 〃   〃     A ; esaman(かわおそ……顔が人間と似てる)
samadhi  名僧        A ; sama(シャーマン) samaikur(さにわ) J ; 様 + adhi
samartha  力 権力      J ; さまたげ(敵対勢力)
samane  通常の 普通の   J ; サマになっている ザマねぇ  N; ne(……である)
samma   平らな       A ; sama(横たわる) oshamanbe(平べったいもの……かれい)
samhar   なくなること    A ; isham(無い) N; har = 表情
samne   前(場所の)    A ; sa(前)   ne=J 土地   N の“m”は助音であろう
☆ samjhi  憶いだす 覚える  A ; yaisannyo(利発な、頭のいい) < 算用?
☆ samlalpa 誓い 決心     A ; sannyo(決心する)  《 馴れた発音を用いる 》
★ sanya:si 修行者       J ; サンナイ サン助 サン下 サニワ 地名 ; 津軽半島 算用師
★ anusabdhan 研究      J ;  やりくりサンダン  N; anu は「他の、いろいろと?」
● samraj(帝国) , samrat(皇帝) / J ; サムライ  《行政、軍事用語は広がりやすい》
santan   子孫 家族     A ; san nit po(ひ孫) #J ; ビキタン(蛙……毒のある身体)
★ sano   小さい       A ; chanan( 少し) JK ; 些細 細雪の sa は朝鮮語特有
● sas(少し), saηgro (狭い)   〃   J ; 狭(さ)く (万葉集貧窮問答)  狭山
saηga   ……とともに     J ; さが(性) N; murkha saηga は畜生
saηghri- 身体を縮める     J ; しゃがむ
saphai   きれいにすること  J ; きれいさっぱり さはやぐ、さはらぐ(古 ; さっぱりする)
saphal   成功した      J ; あっぱれ S- は強調接頭辞 あはれ は ar har ……異語源
sar     動く 移す     J ; さり(古 ; 移動) 人さらい さるほどに しさる(尻・移動)
sarbocco  最上の 一番良い  J ; そうなもん(豊後 ; 大層な者) 岡山 ; ぼっこう(大層な)
       《 何語か不明ながら、コーヒーの缶に sauthalite の語あり、最上という意味だろう》
● sarah , saraha(同じような、似ている) / J ; 更に(云えば)
sarap   かげぐち      A ; shike sara(悪口いう)shike は「広げる」 J ; 阿呆さらせ
saras    鶴         A ; sarorun chikap(蘆葦原にいる鳥) sar < Ps か シャリメシ
● sara(総ての), sarba(皆)  A ; ara(全く) 強調接頭辞 S + ara
sardi    冬 寒いこと    J ; 冬ざれ 吹きさらし きさらぎ
sarswatiama 学問の女神    J ; おさらい  アマ(天) 「あま = 女神」か?
sas     息 呼吸      J ; いきさし(古 ; 息づかい)
sul     さしこみ 急な腹痛
sasti    苦しみ       J ; さしこみ (上 ↑ との関係は? sura……関係ナシ があるが )
● sath(……と共に),sathi(女ともだち) / J ; 友達のダチ 公達から影響うけたか N;-i (女)
sati    交換        A ; itasare(交換する) ita は J の「分離」  J ; イサチ彦 幸
sato    感覚        J ; 聡い さとし(敏) 沙汰
satta    代りに かたき討ち J ; あだうち(仇討ち)
satte    ほんとうの     J ; satte-降る= 悟る 古い悟りは火の玉が飛び込んで来るスタイル
sattur   敵         A ; ekatchiu(敵手)
sawandare 美人        J ; 手だれ saw は最高 a は開音化 n は d の前の助音
sayya   乗り物       J ; 輻(訓よみはヤ。車輪を車軸に支える放射状のキ“矢”ぐるま)
sek-    火で炙る 暖める  A ; seseki(温泉) J ; せせくる(かきまわして火力をあげる)
sal     冷ます       A ; seunin(冷たき) l → u  J ; さます( math=増す?)
sepilo   日陰の じめじめした A ; sempirike(蔭、うしろ) ke = 場所
ser-    のどを切る     A ; seuri(のど) r → u
ses     最後 おわり    J ; 瀬戸際
sewa    世話        J ; 世話

● sidi (まっすぐに), sojo(まっすぐな) / AJ ; *si(主筋), *si(方向) J su(直)
surilo   (木が)まっすぐな J ; 杉 ひたすら
sidd-   終わらせる 仕上げる #J ; icc- の濁音化による強調 S-も強調接頭辞  J いでや?
sik-    学ぶ         A ; chakoro(学ぶ)ふしぎな対応 sik(目)/ P ; cakku(目)
sikar    猟         J ; 鹿
sikari   狩人        J ; シカリ(マタギの頭目) 北海道にシカリベツあれど……
sikist   重い病気       J ; シンキ(病気)、シンキ病み      英 ; sick , -est
sikuwa   家の軒       AJ ; si(主だった) kuwa(棒、杭)  K ; *t∫i(強い)
√sik-   教える       J ; しかへる(秋田方言 ; 知らせる)
simana   境界        J ; やくざのシマ シマ荒らし
● simhasan , sing’hasan(王座) / J ; ○○さん 「haさん」は大人 Ps ; エンサーン(人)
● simha , singha ライオン   J ; 獅子 mha や gha の煩わしさを解消  U ; シーサー(獅子)
simi    豆の一種       J ; シミ豆腐  koora / kooy-a(高野山)
simsim   小糠雨の降る様子   J ; しみじみ *sim(泉、わき水) In ; *sum(井戸)
siηg   つの         J ; つの  篠竹 日本語末尾の o もツノ  V ; sang(つの)
《アフリカのベルベル人の娘は、毛で二本のつのを作り、頭髪にいれ、角隠しで被って嫁入りする》
singar   化粧         J ; シンガラ餅(新潟の手まり唄にシンガラ餅の語あり。化粧餅か)
sil     良い性質 美徳    A ; siretok(美貌……いい性質の顕現) J ; しるし(験)
sir     頭 頭蓋       A ; siretok-o [岩頭が突き出ている o(場所)] o < O から借用
sirka    果汁        # WW ;
sit     しも(霜)     J ; しも mo は雲、モヤなど、空気中に広がる水滴群 K ; kulmo
sital    涼しい       J ;  その(↑)水滴は寒く感じる si → su  u / i 通音
sithil    だらしがない    J ; しちめんどうくさい
sod-    棒を折る      J ; そだ(切り取った木の枝) そだ道
sola    棒         G ; tola(柱) 地名 ; 富良野金山湖 幾寅?
☆ somat  礼義正しい     A ; somat(酋長) mat(女)がついているのは可笑しい。
☆ sohomat  〃 〃      J ; ho = 秀(伝統解釈) infix に注意  man , mat は「精神性」
☆ tilhari  奥さんのしるし   A ; sokaramat(酋長の奥さん) har = kara(石)が infix
sohi    それ その      AJ ; -hi(事柄)  J ; そ
sohor-   集める       ソホリの命は合同祭祀のことだと思えるも / In ; sohor(有名な)
sok     心配        A ; si ok(とても悲しい)
● sor(声 音) , sun-(聞く) A ; hum(音)  J ; 聾(“ぼ” ; てんぼ、あしぼ) 耳を澄ます
☆ sorga  天 極楽      J ; そら   In ; surga(神々がおわす所 天国) 駿河
☆ sugghar きれいなこと 清潔 A ; su(清浄な) J ; すがすがしい In ; surga
sas-(息 呼吸)         J ; すめく、つめく(古 ; 息づかい) su = tsu に注目
cus-(吸う しゃぶる)      J ; チュ−(接吻)する すする
★ sotar 散らかっていること やりっぱなし / J ; そんど(津軽 ; 散らかし放題) すたくねぇ(九州)
★ titarbitar 散らかり放題   J ; びったれ(九州 ; 不潔漢)
sriman , srimat 紳士 淑女   A ; siroma(彼) sri = sir (西洋語のクセ ; 母音子音が入れ替わる)
stan    場所        A ; ta(……にいる) J ; *ta(場所) K ; taη(場所)
stri     女 女性      JU ; とじ(刀自) とうじ(男の酒つくり……秦氏のとき変わった)
subbha   良い 芽出たい   J ; すばらしい                英 ; super
suk-    乾く        A ; sak , sap(乾いた)      魚のすきみ(乾燥か、隙身か)
                J ; すくも(発酵させた藍を乾燥させたもの)
sukhi   幸せ        J ; さき(古 ; 幸せ ) すきや(数寄屋……裕福な茶人か)
  sukh-   乾く 枯れる    J ; すかんぽ すすき
  sunaula  金色の       J ;  砂   N;sun = 金
sunne   淋しい 誰もいない A ; nishum(淋しい) sura(関係ない) J ; するすべ(徒然草)
surk-   ゆるく結ぶ     J ; ざぁる結ぶ(九州 ; ゆるく結ぶ)
suru    始め 開始     J ; する  コマーシャル ;「たばこする?」  N;sur = ゼロ
suru suru どんどん      J ; 進む ずんずん
★ sryasta 日没        J ; あした(陽が沈んだら翌日) N; sur = 太陽
★ khul-  映画館などが始まる J ; 暮れる(あしたが始まる))
susar    世話        J ; すずかる(秋田方言 ; かまう、からかう)
suseli   口笛        A ; mausiro(口笛を吹く) A の mau は呼気 焼餅焼きのスセリ姫
sutra    根源        A ; sut(麓)
sutra    糸         J ; スジ ハリス  AN ;  tra = tar(糸、紐) 《母音子音交替》
swadhinta 独立の       AJ ; swa = si si = AJ ; ひとりでに、自分で  N; adhin(支配)
swatantra  ひとり者      J ; 立つ  A の as(風たつ)とは直接の関係はないとおもえる。
swad    味         J ; あじ(味)
swami   僧侶への尊称    AJ ; mi(貴人、神) swa も神……諏訪
swang   ふり みえ     J ; しぐさ
swar    音 声       J ; すは(古 ; 驚いて発する声) すわカマクラ N; iti sbbam
swasni   褄         T ; asa(褄)  swa は自分の asa は希望、ni は女 cf. 尼(に)
swikar   賛成        J ; しかり(然り)
syal    山犬         A ; syumari(きつね) ma(魔?)が infix  WW ; shuli (山犬)
syar    成長 養育 世話   J ; しゃしゃり出る  猿田彦(でもある)

 《 略号 》
A ; アイヌ語 U ; ウチナー(沖縄) J ; 日本語 古 ; 日本古語 N ; ネパール語 K ; 朝鮮語(Korea) AA ; オース トラリア・アボリジニ語 T ; フィリピン・タがログ語 Ca ; チャモロ語(グヮム) Tj ; タジク語 Tm ; タミル語 R ; レプチャ語  O ; ウイルタ語(オロッコ) C ; シナ語 PC; プレ・シナ語 M ; 満州語 Mg; モンゴル語 G ; ギリヤーク語 Gr; ギリシャ語 H ; ヘブライ語 B ; バスク語 V ; ベトナム語 Tw ; 台湾 In ; インドネシア語 P ; パーリ語 Ps ; ペルシャ語 Pg ; ポルトガル語 Al ;アラビヤ語 Tk ; トルコ語 Kd ; クルド語 Ep エジプト 英 ; 英語 D ; ドイツ語 Sd ; ソグド語 Tb ; チベット語 So ; スオミ語(フィンランド) Br; バビロニア語 IE ; 印欧語 St ; サンスクリット語 Rt; ラテン語
 AW ; アジアwide Z ; 族際語 WW ; world wide  # は既出で重複せるもの

ta     しかし       J ; 但し 《 原義は ta(場所)だと思える。「そこでは」あたりか》
taba    それでは      J ; せば(秋田方言 ; それでは) → へば(津軽)
tara    しかし けれども  J ; 「ただ、こういうことがある」
tachi    刃物で皮をむく   J ; 太刀  栲布(こうぞの繊維で織った布) taphj との関係は?
● tabedar(召使い), thap-(受け取る、貰う) / J ; たべ(東海方言 ; ……して下さい) 旅の語源と
tagaro   シンバリ棒     J ; 桶のタガ
tak    狙い 目的     J ; 企む   ram = こころ
takat   力 権力      J ; タカミクラ タカ鳥(鷹……権力、フォルス)
tak tak  ふとんを打ってホコリを出す / A ; ta(打つ) J ; たたく
☆ takura  峠        J ; 鞍 クラ(峠
bhan jyang 峠  《 jyang は山、 bhan は「云う、話す」。峠の神にことばで祈りを述べた場所 》

● taklip(めんどうな)thake(疲れた) / J ; よだきい(大分薩摩 ; たいぎで気がすすまない)
takry-   差し上げる     A ; tek(手) ri(上) J ; *tak(神) N; ri(供え物の皿)
talau(池 沼) , tal(湖)    A ; to , to:(湖)  阪東太郎  生島・足島
● talka(光り輝く), tej(輝く)J ; 照る  N;tala(星)
taluk   責任者 長     J ; 太郎(長男)
taruno(若い) taluni(若い娘)  〃  N; ni = 女 《 N語では r と l は峻別されてない 》
● tala , tara 下        A ; tara(垂下物)  J ; 垂れ
tama   銅          A ; tam(刀)  J ; たまはがね(砂鉄)
tanbur   太鼓        A ; tum tum(太鼓)  J ; つつみ(鼓)
tanpura  琵琶に似た楽器   A ; トンプリ(樺太アイヌにある、琵琶に似た楽器)
tamma   器にいっぱいの   J ; たんまり溜める
★ tan-   ひっぱり延ばす   A ; chin(皮など張り延ばす)
★ tanatan 綱引き       A ; tush(編む) → J ; 綱 猿がアイヌ語 sarusi からのように
★ tandro(長い紐状のもの) . tar(電線) / A ; tar(背負い紐)  J ; もとどり ばんどり(鶴岡の背篭)
★ tanna  敷布        J ; たに(古 ; 敷布)
tanneri   若さ        J ; とねり(舎人) 音が“殿”に引っぱられた
tap     暖かさ       J ; あた、愛宕(火の神) 火にあたる ゆtampo(湯タンポ)
tar     牛乳製クリーム   J ; タレ
● tar-(海、川を渡る) , partarne dunηga(渡し舟) / J ; 渡る にたり舟  partar → 渡る 谷?
taraηg  気まぐれな     J ; チャランポラン
tarika   やりかた      J ; しきたり はったり
tarso    おどかし 恐怖   J ; ほたれ首 たたり 虎  WW ; tar(驚・恐怖) B ; タルタロ
tariph   ほめること 賞賛  J ; したり顔( si = 自分で) してやったり でかしたり!
tarul    山の芋 とろろ芋  J ; たろ芋 とろろ
tas-    くっつける     J ; 足し算 足す つぎたす
tat      端 海岸      A ; metot(山の端) 天の橋だて古代朝鮮語で me = 山 があるとか
tat     厚い帆木綿     J ; ほたて貝
● tat-(水などを沸かす), tato(暖かい) / J ; 風呂、お茶をたてる (煮沸ではない)
tatpar   準備        A ; sitatpa(用意する)
tatparie  動機 意図     A ; as(風などがたつ) J ;  風がたつ  N; par-(……になる)
tatto    要素        J ; たち(性)がいい悪い 気だて そだち(巣立ちではない
tatuwa   うそつき      J ; たてまえ 弁がたつ
tauke   頭         J ; たこ(蛸) 床屋  C ; とぅ(頭)
tawl    重さ        J ; たおむ(古 ; たわむ) 枝もたわわ
tawr    やりかた 方法   J ; 「このとおりにやれ」
taypani  ついに(遂に)   A ; tuy(切る)  J ; ついばむ ……に( N;語り終わっての強調)
ter-    いうことをきく 従う J ; てらい(周囲にこびる同意) アテルイ
tera    十三 13         津軽の十三湖には“寺”が沈んだ / トサ= dhosad(国境)
● tel(油), pura(食べ残り)  J ; テンプラ  O ; pul∂:(余分)
★ tapuwa 余分の       J ; ざっぱ
teth    つまさき      A ; tek(手) J ; 手  th ; つっぽ(先?……要調査)
thad-  置いて置く 捨て置く J ; さて置く さて(いちおうテーマから離れて)
thahar 決める ハッキリさせる J ; たしか たよる  N; har = kar か  tha = 明確
● thal(ごはんを盛る皿) , sal(サラ樹) / J ; 皿 G ; シャラ(皿) N;サラ樹の葉を皿に用いた
thadho  山がきり立っている  J ; (きり)立つ  アイヌ語美幌方言 ; kir-i(山) 地名 ; 多度津
thag    詐欺        J ; 詐欺 うたぐる(ur; こころ)
thaha   知識        J ; 賢しい さかしらに
*tham  柱         A ; tambe(陰門)……だんべ(陰茎……北陸、岐阜)
                J ; たむけの神(道祖神) 田麦峠 《手向けと誤解され → 伝統解釈》
★ tham- 止まる 停止する  J ; 止める タンマ!(ちょっと待て)
★ tek-   子を支えて歩かせる A ; tem , tek(手、腕) J ; てくる(歩く)
than    祭壇        A ; san(祭り棚)  J ; さんぽう(三方) 障子のサン
than    布を計る単位    J ; たん(反……一反、二反の) 反もの(呉服)
than    竹薮        J ; √泣きべそ こべそ 山んタンで泣いて来い(筑豊の揶揄言葉)
thanda  図々しい      J ; √ こんやろめ たんだもんに 調子に乗りやがって(九州)
● thandi(寒さ) , thand(涼しい) / J ; sam (ui)/ than
thangno  ぼろの       A ; shusyanno(粗末な) J ; 杜撰な 「 no = no」 AW
thap-   貰う 受け取る  #J ; たばす(古 ; お下しになる) → 束稲山(平泉)
thap    増加 付加     #J ; たす(足す) たくわえる(蓄)
thaplo   脳天        A ; tapkop(独峰の山) ただし、竜飛岬は O ; talpi(臀部)
thar    姓 苗字      A ; utari(同胞)
tharay   いっぱいに     J ; たらふく 「ふく」は腹を内包しつつ pug(足りる)
thau    場所        J ; ta(処) ど、と(処)  za(銀座など)
tha , tat , tok(打つ ぶつ)  # A ; ta(打つ)  J ; 叩く
theki   油、牛乳用の木器  A ; tuki(杯) J ; つき(盃)
thel-    押す        J ; せる せり合う
thepco   平たい       A ; kapke(平たい) 掌の“甲”は AW  p = w
chik-   潰す おさえる   J ; ちくわ
thik    正しい 合っている #J ; 然り しっくり 式 [まっとうな ki(行為)]
thiko   鋭い とがった   J ; ちくちく とがる 研ぐ
thikhar  刀を研ぐ      A ; chikisa(摩擦する)→ kis(摩擦) 地名 ; 月寒
★ thito  青年 若者(男)  J ; ひと(人)……古くは「一人」をヒタリと云っている
★ thiti   若い娘       J ; 乳くさい
thopa   しずく(雫)    A ; topo(水たまり) J ; つば(唾) Tj ; sidk(真実)
thuk-   唾吐く       A ; tokse(ぺっと唾吐く) J ; うそつく
tukra   破片 きれはし   J ; 繕う つつ(古 ; 星) つづしる(古 ; 少しづつ食べる)
                 《 N;kra = kura(事物 )》
thumko  山の頂き      J ; おつむ(頭)
thuna   抑留 拘禁     J ; つなぐ
thung-   つっつく      J ; 突く つっつく
thut-   抜く 抜き取る   J ; つつ抜け つつ水 → 堤
ti     彼         A ; shinuma(彼 それ)
tigra    ふと股       J ; またぐら あぐら( a = A で座る) クラ(貴人の座)
timi    あなた       JK ; きみ(大君、君)
tir     矢         JK ; sal(矢) いくさ やじり
tira    ……のほう 側  #J ; ち(古 ; 方角 いづちなど)
tithi    月齢        J ; i / u 通音と ki / chiの音転によって“月・年”
tod    傷心        J ; いとど
★ tod-   折る やめる   #J ; 思いとどまる とっちめる
★ tutu-  折る        J ; つづら折れ(坂)
tok-    噛み付く      A ; tokkoni(忌避語としての蛇) cf. kamiashi(毒蛇)
tok- 詳しくする ハッキリする A ; tok(著しくある) 例 ; sil e tok(美貌)
                J ; トコトン 咎む とっちめる 説く 見届ける
tol     町 区       J ; tor(古代行政区) 東通村(下北) 通る古賀(太宰府、道真)
toliya   組 群れ 集団   J ; でめんとり 服部 邑知地溝帯の鳥屋町
tota    鉄砲の玉      G ; totta(銀)  トタン?
★ tun- , tunki- (切り離す)   A ; tui(切る) etunnap(蟻) tunnai(海峡)?
★ tungi-(仕事が終わる)    J ; チョン チョン切る ついの棲みか
tulna   比較        J ; つり合い
tupi    脳天を剃り残した毛 A ; otop(髪) --- この語で時代が割れるのでは? --- 音更町
tuppo   先 頂上      J ; 先っぽ つじ(対馬・島根方言 ; 先端)
tutu-   壊れる       J ; 秩父彦(破壊と創造、くに産みの神) u / i 通音
                  いつつし(古 ; 悪い、驚き慌てる) つづまう(古 ; 被災する)
patit    ダメになった    #? J ; 沖縄 ; わっさん(悪い)  薩摩 ; やっせん(悪い)

 《 略号 》
A ; アイヌ語 U ; ウチナー(沖縄) J ; 日本語 古 ; 日本古語 N ; ネパール語 K ; 朝鮮語(Korea) AA ; オース トラリア・アボリジニ語 T ; フィリピン・タがログ語 Ca ; チャモロ語(グヮム) Tj ; タジク語 Tm ; タミル語 R ; レプチャ語  O ; ウイルタ語(オロッコ) C ; シナ語 PC; プレ・シナ語 M ; 満州語 Mg; モンゴル語 G ; ギリヤーク語 Gr; ギリシャ語 H ; ヘブライ語 B ; バスク語 V ; ベトナム語 Tw ; 台湾 In ; インドネシア語 P ; パーリ語 Ps ; ペルシャ語 Pg ; ポルトガル語 Al ;アラビヤ語 Tk ; トルコ語 Kd ; クルド語 Ep エジプト 英 ; 英語 D ; ドイツ語 Sd ; ソグド語 Tb ; チベット語 So ; スオミ語(フィンランド) Br; バビロニア語 IE ; 印欧語 St ; サンスクリット語 Rt; ラテン語
 AW ; アジアwide Z ; 族際語 WW ; world wide  # は既出で重複せるもの

★ ubhi  立上がる  A ; *uka上 JK ; u(上)
★ ucai   高度 高さ 〃     〃
★ udae   上昇 進歩 〃     〃  J ; 日の出(N; suryodae は日の出)
★ ukal   昇る    〃     〃  J ; 受験などに、うかる
★ umbho 上のほう   〃     〃  m は b の前の助音  J ; bho = ほう
★ ukas  ランプの心を明るくする / A ; u(上) ka(上) A ; uk(火をつける) -s ; 名詞化
uchin   追い抜く      A ; ochin kama(とび越える)
● uchito , utito 絶滅   J ; 討つ 撃ちてし止まむ(神武が奈良盆地を攻めたときのある武将の声)
             J ;  おちぐさ(鷹が小鳥を追い落とした草原)
udar    恵みぶかいこと   J ; u = うら(こころ) N;-dar(○○でいっぱい)
udas    悲しい       J ; 「うら淋しい」などが慣用化したか  うらがなし
● uddar(救助) , muddar(訴え) / J ; 訴え
udho   下のほう      J ; 埋む うつむく うずくまる 鬱
umka-   逃げる       A ; um(物の後部) ka(動詞化)
                J ; u = うしろ mukha = 向く 「敵に背中をみせる」
uhi    同じような物    A ; u-(お互いに、二人で、みんなで) / N; u =二つ揃って
                A ; une(一様な) J ; おなじ うだつ
ujar    荒廃         J ; オジャン  u =大
● ukta(人、仕事が良い) , ukti(方法) / A ; uk(採る)  J ; 演出などウケがいい。
ultha   移転 転任     J ; うたた( l は t に聞こえる) うろつく
ulta    あべこべ   #J ; おろ痛い(豊後 ; 痛みが少し去った) おろになる(岡山 ; 下火に)
ulto    〃  裏返し    J ; うら うら盆 (ぼに ; 古 ; もてなし < N;bhoj)
umang(喜び) , kuwa(恋人) J ; うみゃーぐわ(U ; めかけ) J ;  うまい くわし
umla   沸かす       J ; うむす(九州弁 ; 蒸す)
umra   芽を出す      J ; 産む 生まれる ウブスナ
unnu   糸でつなぐ     A ; ninu(珠をつなぐ) ni は瓊(珠)
upke-   切り刻まれる    A ; up (完了) ke(削る) 英 ; up(徹底)
uphra-   跳ねる 踊りあがる A ; upun(乱飛する)
urath  気がすすまない 嫌になること / J ; ○○のうらみ無きにしも非ず
urla-    うねる 沸きたつ  AJ ; *ur(水) 渦(第二子音濁化のクセ)
utar    水の中から引き上げる J ; うたかた(泡) アイヌ語 ; kata(上に)
utaulo   不自然な      A ; ut(脇腹、脇)  J ; 機械やクルマがウタってる
utsaw   お祭り        J ; 唄 cf. N;ustad(歌手)
uchittieko 飛び散る ちりじり A ; ochiwe(追いやる)
wajan   重さ         A ; pase(重い) p / w
● wakip (大使), bakta(代表者) / J ; 和気  ta(人、神)……用例少ないが貴重
wakip   経験を積んだ     J ; わきまえる わけ(理由)
wakka   吐くこと 嘔吐    A ; wakka, waka .aka(水) J ; 吐く 湧き水
● war(すぐ側) . wallo(近く) A ; *wa(傍ら、縁) towa = 湖周  J ; わたり(周)
woripari  まわり 周囲    A ; iwor(領土範囲) D ; Gewere(左に同じ) P ; pari(円)
warta   会話        A ; par(口) J ; わり(古 ; いいわけ) ことわり(理)
-wdi    道具を表す末尾辞  J ; フ−チ(沖縄のふいご) kuma(ごみ)-udi ; くまで
ya     或いは       J ; ややともすれば あれやこう(岡山矢掛 ; あれやこれ等)
yar     ともだち      J ; 野郎 木やり歌 けやぐ(津軽弁 ; 仲間…… kel《N;遊び》)
yatna   攻め苦 拷問    J ; やつれる やっちまえ やる(隠語 殺す)

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