小村神社
高知県高岡郡日高村下分字宮の内 its-mo


交通案内

土讃本線 日下下車 国道33号線を東へ2km

祭神
国常立命(くにのとこたちのみこと)  神代7代の筆頭の神、国土形成の神として、古代この湿地帯に住んだ人々が信仰した。 この地は高岡郡日下の庄と呼ばれ、日下氏、高丘首が住んでいた。日下氏は神饒速日命の孫比古由支命を祖とし、高岳首は同祖15世物部麁鹿火大連を祖とするとされ、その共通の祖神として国常立尊を祀ったと土佐幽考に記されている。*1

拝殿


ご神体
金銅荘環頭太刀 古墳時代後期の作、国宝。
この神社には蓬莱鏡(銅鏡)、藤原時代や鎌倉時代の木造菩薩面等多くの文化財が伝えられている。 近畿の神社の多くは幾たびかの戦乱の中で殆どが失われ、由緒すらわからなくなっているものが多いが、土佐二の宮であるこの神社には幸い貴重な文化財が後世につたえられた。

お姿
 社殿はおよそ300年前のもの、表参道は300mの長さ、かっては杉の大木が並んでいた。神木は「牡丹杉」、「燈明杉」と呼ばれ、樹齢数百年とされる。 下枝は杉の葉、上枝は檜のようであり、珍種である。

近くの神社
 日高村には神社が多い。仁淀川の向こうの伊野町(和紙で有名)に、八所河内神社があり、鉄の採掘跡に近い。祭神は饒速日命である。 近くに越知町の地名があり、また愛媛にも近く、古代には物部氏の勢力圏であったと思われる。物部氏滅亡後、蘇我氏が進出、長曽我部氏につながっていく。

参考 日高村文化財誌(日高村教育委員会)
  *1土佐二の宮小村神社誌(小村神社社務所)

物部氏ホームページ
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