為那都比古神社
箕面市石丸2-10-1 mapfan


交通 北大阪急行(地下鉄御堂筋線)千里中央から阪急バス粟生団地行き 青松園南2分

祭神 為那都比古大神、為那都比売大神

為那都比古神社



由緒 

医王岩 高さ13丈とあるが話は半分の20m位 its-mo

『新選姓氏録』左京神別に猪名部造 伊香我色男命之後也 とある。摂津国諸蛮には為奈部首 百済人木貴之後也、また摂津国未定雑姓に 為奈部首 伊香我色乎命六世孫金連之後也 とある。
 伊香我色男命は物部の祖とされる。『先代旧事本紀』に饒速日尊が五部人を副へ従と為して天降り供へ奉るとあり、その中に為奈部等の祖天津赤占と出ている。
 往古、淀川両岸に物部氏が蟠踞していたようで、伊香我色男命にまつわる神社、地名が残る。 例えば、北岸側では茨木市福井の新屋坐天照御魂神社の由緒に崇神天皇七年、神の降臨があったので伊香色雄命によって祀られたとあり、南岸では枚方市枚方上之町の意賀美神社は旧伊加賀村字宮山に鎮座していたと云う。

 またこの地域は秦氏の目立つ所で、特に西方に隣接する豊島郡や淀川を南に渡った寝屋川、交野、枚方に秦氏の痕跡が認められる。『応神紀三十一年』に新羅から武庫に来た造船木工の猪那部の集団が秦氏に組み込まれていったようである。 従って、当神社の為那都比古比売神をして物部とは決めつけることにはならない。
 蘇我物部戦争後、物部の支配地域が各豪族に分け取られたのであり、当地も物部から秦氏の支配下に入ったのであろう。
 当社の西側の如意谷から大型袈裟襷文銅鐸が出土している。


医王岩と薬師寺の和尚さん 

 医王岩は「大己貴命と少彦名命が生(あ)れました」と『摂津名所図絵』にあり、石宝殿のたぐいとしている。 元々の磐座信仰に違いない奇怪な岩である。現在、医王山持宝院(高野山系真言宗)の鎮座する近くに大宮と称する社址がある。為那都比売大神を祀っていたと云う。則ち、医王岩に降臨したのは為那都比売神であったと云うことだろう。

医王山持宝院(薬師堂) 本地仏は薬師如来


 面白いご住職である。質問にはろくに答えず、ご自身の言いたいことが脈絡抜きでどんどん出てくる。
 小石でも三角形に尖らして、強い弓で馬の心臓を狙えば、貫通して馬が死ぬ。だたか心臓は矢型を逆さまにしたもの、則ちハート型をしている。聞いている方は「◆▽£@♂??」となり、何を質問したのかも忘れてしまう。
 だから茨木と箕面の境の山の頂上はハート型・大山の山の水は石川県に流れている。「???」
 和尚曰く。為那都比古神社の住所は石丸と白島との境であるが、白島はハクシマと訓むが、元々はハコノシマであり、次の様な字を書く。漢字ではなく、国字と言う。この付近の北側は高くはないが山また山である。



お姿

   神社本殿は江戸初期の物で、神明造りの美しい覆殿の中。 丹波の宮大工の南限の神社とされている。

 社域は南北に長く、北側には杉の木の植林がなされている。いわゆる自然的な社叢とは言えないような森である。

拝殿

お祭り

  例祭 4月15日、10月14日

『平成祭礼データ』から 

  当社は社号が表明しているように紀元前後多くの小国家があったとき、当地方にも「 為那国」があった。この為那国を統治したのが、為那都比古の一族であり、国の祭祀 に用いたのが如意谷銅鐸で、氏族の守護神として祀られたのが当社である。したがっ て当社があり、銅鐸が出土した千里川上流の鎮座地こそ、この為那国で最も重要な地 であった。その後地域は広まり、「日本書紀」仁徳天皇三十八年の条に猪名県が見え るように大化改新以前は、東は千里丘陵、西は猪名川流域におよぶ範囲で、現在の吹 田、豊中、池田、箕面、河西、伊丹、尼崎市域を一体化した一つの行政単位であり、 これを古くから支配していたのが、為那都比古の一族である。

吉備津彦、阿蘇津彦など、地名を負ったヒコというのは、原始的な姓であって三世紀 から五世紀にかけて、そのあたりの首長に与えられた一種の称号として用いられ、こ れを称した豪族たちは、のちに国造や県主などの長官の官職についたものも多かった 。猪名県が成立したとき、その首長である県主には為那都比古の後裔にあたるものが 任ぜられ、彼らは氏族の祖神として代々お祀りをしてきたのである。

往昔、当社は、この鎮座地に為那都比古大神、為那都比売大神の夫婦神二座が同殿に お祀りされていたが、寛平年間(八八九年〜八九八年)に別れて別殿になり、白島字 土居の地に為那都比売大神をお祀りして大宮神社と称した。しかし、この神社は明治 四十年(一九〇七年)に再び同殿となり合祀され現在にいたっている。延長五年(九 二七年)に左大臣藤原忠平らの編集による法制書「延喜式神名帳」にも当社の御名が みえる。


*1 日本の神々3 為那都比古神社(松下煌)白水社



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