丹生神社(にゅう)
宇陀市榛原雨師字朝原 mapfan


鳥居



交通案内
近鉄大阪線榛原駅 西へ2.5km 雨師朝原の北西奥の山の中腹



祭神

または、丹生都姫命・罔象女尊・伊弉册命(『大和志料』)

拝殿


由緒
 社前の掲示板には「神武天皇が丹生川上に陟って天神地祇を祭り、莵田川の朝原で呪いをしたと日本書記にあるが、その莵田川の朝原の地がここである。」と記されている。1km南を莵田川が流れていることは事実。
 延喜式神名帳宇陀郡の丹生神社(鍬靫)に比定される。
 またその地は東吉野の丹生川上神社中社付近との説もある。
 鎮座地の雨師の名は中国の雨の神である。この神社は祈雨、止雨の神徳を持つ。
 地元の古老によれば、吉野から分遷したとのことである。
 周辺の山や田の土の色からは金属とは関係なさそうで、国土開拓、農業の神として祀られていたのであろう。

本殿


お姿
  山の中腹の木々に埋もれて鎮座している。社殿は平成八年に再建されたとのことである。

 『宇陀郡志料』によれば、神社の後方の山中に龍王池があり、池前の方形の石は神武天皇御休石と言うそうだ。また龍王池の前方傾斜の東を二町下ると天の大岩と称する臥牛の如く横たわる石があると言う。石は鳥居の西100mの山中。

龍王池

天の大岩



お祭り
例祭 10月17日 餅まきが行われる。


道教の雨師(うし)
 雨の神であり、香港の黄大仙廟の主尊の赤松子(せきしょうし)が雨師であるとの説がある。神農氏に火の中へ入っても火傷をしない水玉散の処方を教えたり、西王母の石室に出入りしていたり、時々人間界に姿を現したと伝えられている。

『平成祭礼データ』

 参拝のしおり

 当社は、宇陀郡榛原町雨師に鎮座しており、創立年月不詳、延喜式内社、往古より祈雨の神として信仰が厚い。
   以上

 

丹生都姫伝承
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