奈良県吉野郡下市町貝原812 mapfan 本殿と拝殿を背後から
『HP吉野にようこそ』のマルヤさんによれば、『角川日本地名大辞典』には「櫃ヶ岳は栃原岳(黄金岳)、銀峯山(白銀岳)とともに吉野三山をなす」と記されているとのこと。それぞれ山頂には波比賣神社、波寶神社、八幡神社が祀られており、当社は吉野三山の一角をなす神社と言える。 神社の由緒や創建時期は不明であるが、吉野郡には八幡神社が63社確認できる。下市町で14社鎮座している。 この内、下市町善城の八幡神社は貞観四年(862年)に創建されたと伝わり、創建の古い八幡社である。 大淀町檜垣本の八幡神社には、吉野川が洪水の時、下市の丸山岳から伏拝すると言うことが伝わっており、止雨の神でもあったようだ。櫃ヶ岳は標高781mあり、相当遠くからも見える山であり、丹生川などの増水時には同じように伏拝されていたのかも知れない。 なお、平凡社の『奈良県の地名』によると、山城国石清水八幡の分霊を祀ると伝わるとある。 山頂の祠 山頂から山上ヶ嶽付近を遠望する
山頂の八幡神社の鳥居は相当降りた所にあるのだが、その近くにすがすがしそうな聖域がある。
杉の巨木に古銅魔王権現と記され、小さい鳥居が於かれ、その向こうに石を御神体とする竜王神社の祠が鎮座する。 この辺りには明治初年までは雲仙寺があった。 古銅魔王権現
竜王神社
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