丹生神社(にう)
和歌山市直川1793 ゼンリン

交通案内
阪和線    天王寺→六十谷 (60分820円)
徒歩     東へ千手川を渡り500m

祭神
丹生津姫神、総社神

由緒 
 この地域の丹生谷から勧請し丹生津姫神を祀った。総社神は尾張熱田神宮か ら根来繁栄時勧請した。
神社本庁発行のCD平成祭りデータの由緒

丹生社、総社の両神社は村中に在り一村の産神なり。
 社傳に丹生明神は丹生津姫神なり。総社は尾張国熱田の神とある。 丹生神 は本国神名帳に正一位直姫神とある。
当丹生神社は高野の丹生大明神を里上山に勧請して祀りしを、天正年間に今の 地に移し祀る。里上山に丹生の段と云う舊跡がある。
総社明神は尾張の国中嶋郡真清田社祭神大巳貴命にて、当国の一の宮なり。
 同神を建久二年に直川郷・紀朝臣實俊当所の領主となりたる時、勧請して直 川郷の総社とす。
古くは当社の前、東西に馬場あり、その東を的場といい、神事に走馬ありし跡 なり。
その祭禮に桃弓棘矢にて武者試馬流鏑馬に悪気を射し所、後世的場と云う字遺 称あり。
旧直川は東西両村に別れ、丹生社は東に祭る神なり。天正年間に総社境内に移 し、それより両社を同所に祀る。一村の産神と祭祀する。
以上


お姿
 楠の木は県天然記念物である。建物は古いが掃除は行き届いている。女神を お祭りしている雰囲気はない。


鳥居


本殿



お祭り
大祓  6月30日
例祭 10月16日

紀伊国名所図絵から




紀伊續風土記 巻之九 名草郡 直川荘 直川村から

○産土神社   境内周百二十間 

 本社二社 丹生明神社 方五尺  総社明神社 方五尺
  廳   御供所  鳥 居   薬師堂
 末社三社
   大神宮   天満宮   弁財天

 村中にあり 一村の産神なり
 社伝 丹生明神は丹生津姫ノ神なり 総社は尾張ノ国熱田ノ神なりといへり 今按するに丹生ノ神は本国神名帳に正一位直姫ノ神とあるを誤れるなるへし 直姫の称地に見江さるより世に著き丹生津姫ならんと妄りに轉誤せしならん 総社も又後に合わせ祀りしならん 総社の神は
那賀郡宮村の総社して根来繁栄の時当社にも合わせ祀りしならん 宮村の総社に熱田の神をも合わせ祀れるより当総社を熱田ノ神とは称し来れなるへし

 祭礼 六月十二日 九月十四日なり

 境内 楠の大樹回り三丈三尺なるあり 又香瓜といへる樹あり 古は境内も広かりしならん 今は年貢地入交りたり 
 



古代史街道 紀の国編
丹生都比売伝承
神奈備にようこそに戻る
inserted by FC2 system