白岩丹生神社(しろいわにゅう)
有田郡有田川町小川2628 its-mo


交通案内
紀勢線  天王寺→和歌山→藤並 有田鉄道 金屋口 東北 424号線沿い  1km 金屋中学校前有田川北岸へ5分

祭神
弥都波能比売命

配祀神 天照大神,豊受大神、宇伽魂神、保食神、大国主神、大物主神 他

境内社 埴山姫神社、穉産霊神社、稲荷神社、祓戸神社、金刀比羅神社

由緒

 創始は明らかではない。もと白岩山東麓の白岩谷の渓流に面していたが室町末期に現在地に遷座した。本殿は室町建築の様式を伝えており、国の指定の文化財である。特に正面欄間、正側面の彫刻は桃山時代の先駆をなすものである。

お姿
 参道も木々に覆われ、山側には所々に大きい岩が見える。不思議に白い所のある岩である。本殿は美しい。本殿前に全国屈指の老木ネズの木がそびえている。お参りの時かがんで通らなければ頭に当たるように枝が曲がってきている。

一間社春日造 本殿


拝殿前の老木


お祭り

10月15日 例祭 
往時は盛大な祀り行事が繰り広げられたが、時代の流れで今は致し方のない状況であるとの事である。424号線沿いに御度所があり、きちっと手入れされている。

紀伊續風土記 巻之六十一 在田郡 石垣荘 小川村から

○丹生明神社   境内周八町 

 本社祀神  丹生明神 高野明神  末社二社 左百二十番神 右十二王子
  神楽堂  護摩堂  廳 屋  神輿堂

 丹波にあり 小川中野市塲中井原金屋糸野丹生下六川釜中九箇村の産土神なり 一名白岩明神といふ 明応五年(1496)の棟札に見ゆ
 田殿荘出村の丹生高野両神を勧請すといふ 畠山氏此地を領せしとき勧請せしならん 明応五年畠山寅千代丸造営の棟札あり 神前の鰐口にも明応五年丙辰の文字を彫む 此時新たに勧請せしなる 村の東にあり 一村の氏神なり 祀神詳ならす 皮張の村長いふ 平沼田教良寺山崎三村の氏神舊皮張村なりしに後に勧請して分かち祀る故に同神なりといふ 当村にては祇園を祀るといふ 或いは合わせ祀るの神を呼び来るならん 本地薬師如来といふへし 川の南に遊覧所あり 方三十間松林なり

 祭日 九月十五日 神輿其地に渡御あり 夫より又荘村御霊ノ社に渡御あるを例とす 神保氏御霊ノ社を建立して祭儀を盛にせしより此事始まるならむ 畠山氏衰えて後当社も衰微せしに近世社頭も壮麗にしてやや古の形状に復すといふ

    別 当   神 宮 寺

 社地にあり 真言宗古義京勧修寺末なり





丹生都姫伝承
古代史街道 紀ノ国編
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