ミントゥン城
沖縄県南城市玉城字仲村渠 地図

ミントゥン城の岩山


交通
百名小学校の北300m


神名
アマミンチュウから約三十代までの霊

岩と香炉


由緒
ミントゥングスクと言う。 
 アマンチュウが浜川御嶽の仮住まいから上がってきて安住の地として住んだ所とされる。
 岩山の山頂はアマンチュウから約三十代の先祖のための拝み(ウガン)と言う。岩山の南面に小さな岩山があり、古い先祖の骨が納められているそうだ。山頂の北・東・西側に香炉が置かれており、岩山と三つの香炉を拝むと四方を拝んだことになり、どこに祀られているのかわからない三十代の先祖の霊を全て拝んだことになると言う。

 琉球石灰岩丘陵上にある。貝塚時代後期とグクス時代の複合遺跡。

香炉


 

たたずまい
 岩山の東側にミントゥン家があり、先祖はアマンチュー時代の人と言う。
岩山からはシャコ貝などが出ている。またキグス頂上の岩陰・洞穴に神墓と呼ばれる拝所がある。
 ミントゥン知念家には戦前まで、角の生えた鬼の面相をした木彫り面があり、ミントゥン家の先祖の顔をかたどったものと云う話がある。南方諸国には角を出した仮面神が豊年を祝福するが、ここの先祖も仮面をかぶって儀礼したものと考えられる。

 家の中にも仏壇風の祭壇が置かれている。当主さんは穏やかな方で、たまたまだろうが、大工仕事をなされていた。
 面白いことをいわれていた。ここが観光地化したので、夏休みなど多くの人々がやってきて、ろくに勉強もできなかったから、おれは頭が悪くなったと。すごい謙遜のことば。

参考 。『日本の神々13』『沖縄県の地名』、『沖縄拝所巡り』(比嘉朝雄著:那覇出版社)
2007.12.25


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