中島大瀬(仲島大石)
沖縄県那覇市泉崎一丁目20 地図

仲島の大石


交通
那覇バスセンターの西の角


神名
タチガン(立ち神)であるが、岩はアマミキシと称された。



由緒
『沖縄民俗文化論』湧上元雄著から。
 人骨も納めた立て岩の拝所。『琉球国由来記』第八にも、「此大瀬ヲ、一名ニ、アマミキシト云、石ヲ崇シ所ト見ヘタリ。久米村ノ風水ノ石トモ云説あり」とある。
 唐営(久米村)宰一の風水の石ともされ、「文筆峰」とも呼ばれ、竜珠(竜が手に握っている宝玉)に見立てた。本来は太古以来の立て石の「アマミキシ」であった。キシは高峯の頂点の意で、キシ、ギスとも転訛する。この地は那覇泊の漫湖の内海の汀線にあり、ニルヤセジの憑依するウフシは遠古の漁労祭祀の遺跡であったのである。

岩上


 

たたずまい
 この付近は埋め立てられている。明治初年までは海の中の立ち岩であったようだ。 泉崎のバスターミナルの一角にあり、バスを降りてすぐにこの巨岩が登場する。流石沖縄と思う。岩はキノコ状で高さ6m、高さ1.5mが最大径で周囲約25m、岩の上には樹木が生えている。

参考  『沖縄民俗文化論』、『沖縄県の地名』、『沖縄拝所巡り』(那覇出版社)
2007.12.24


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