ニィーマトゥクルザー
沖縄県宮古島市平良西里 地図

全景


交通
市役所の南方。駐車場から社叢はよく見えるが行き着けない。西へ行って大廻り。


祭神
与那覇勢頭豊見親(ウィカーザーヌ神)、水の神

由緒
 この拝所は与那覇勢頭豊見親の屋敷跡に由来すると言われている。与那覇勢頭豊見親は、1390年(洪武二二年)に中山に始めて朝貢したとされる宮古の首長であり、字は真佐久と言う。彼の事跡については朝貢の件以外は殆ど伝わっていない。

 この拝所には「子孫繁栄・五穀豊穣の神」としてウイカザーヌカミの与那覇勢頭豊見親が祀られ、さらに屋敷跡にあった御願所には大根間の「島立ての神」としてユクミガミ(獅子(シーシャ)の神)が祀られて、旧九月には「ニーマブイ」又は「ウイカブーイ」と称される祭祀行事がニーマのサース(神女)によって盛大に執り行われ、人々の参拝も多かったと言う。

御嶽


 

たたずまい
 濃厚な木々の中に埋もれているように見える。御願所は所有者の転居によって近くの住屋座御嶽に移され、本来の祠の東側に切妻造に祠が仕立てられた。

御嶽


 

お祭り
1月・二十日正月、7月七夕、6月・世来美神(ユクミガミ)の大世(ウブユー)ウガン(ユーダミ)9月・ニーマブーイ、12月・冬至(トウスヌバン)



『平良市史』『沖縄県の地名』
2007.12.25


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