大神島山頂の磐座、港の拝所
沖縄県宮古島市大神 地図

港の巨岩と拝所


交通
島尻の港から船で20分。大神漁港の北側


祭神
ミタイヌス


由緒
漁港を整備するにあたって、当地にあった巨岩を爆破しようとしたが、工事に携わった人々に身体的異常が頻出、神カカリャにお伺いをたてた。託宣があり、岩の精霊の声として、「遠い昔からここにあって、人々の船路を守護してきたのに、破砕されて行き場もなく無念でならない。形あるものにしておくならば、災いはおきないであろう。」とあった。工事関係者によって拝所が造られた。拝所の中の石は破砕された岩の代わりと言う。

拝所

 

大神山頂の神事
 山頂の遠見台跡には登り口から木造の階段が延々と続く。
 巨岩があり、その下で神女が数名いて、神事を行っていた。また、頂上には木で約8畳程度の広場は作られており、北側にパンなどの供え物が並べられていた。トゥンバラと呼ばれ、海上の彼方の楽土ニライカナイから来訪する神の航海の目印になると言う。

 小雨が降ってきて、北側に虹が出た。
 その後、神女さん方があがってきて北を向いて並び、神事が開始された。宮古島に来て神女の神事の現場に行き当たるとは何という幸運か。約1時間に渡る神事の間、一人の神女が歌を歌うように祈りの声をあげていた。涙声になることもあった。多くの神々の名前を呼んでいたなかに不動明王の名もあった。トランス状態に入っているのだろう。
 航海安全と豊漁の神への願い事かと思われる。
 
 神事が終わると神女さん方は陽気に踊りを始めた。普通の老婆であり、おばさんであった。
 その後、巨石に供え物をささげていた。
 神女さん方が山を下りた頃、再び小雨があり、虹が出た。

神事を行う神女達

神事が終わった神女達

巨岩に供える神女


                                  磐座
  
 大神島も神の島であり、一切のものを持ち出してはいけないとされている。万古山御嶽の洞窟に誕生した天照大神はこの島に立ち寄り、宮崎県に赴いたと伝わっている。

 20分ほどの連絡船は2時間刻みのようだ。運賃は大人一人600円プラス70円の燃料費。因みに豚は1600円、山羊は800円。


 

お祭り
  



『平良市史』『沖縄県の地名』『沖縄県の地名』
2007.12.25


神奈備にようこそ

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