二上山と穴虫峠

『崇神記』

宇陀の墨坂の神に赤色の楯矛

大坂の神に黒色の楯矛を祭り


赤色の呪術、黒色の呪術?

宇陀:伊賀から来て三輪山が見える

大坂:河内から来て三輪山が見える

『応神記』

御杖をもちて、大坂の道中なる大石 を打ちたまひしかば、その石走り避り き。
大坂は呪術儀礼の特異な境界


生と死、遠つ飛鳥と近つ飛鳥


『履中前紀』

シャーマンの住む場所 王者が持つ杖は境界を動かす


『出雲国風土記』

国引きを終えた 八束水臣津野命が意宇の杜に御杖を突き立てられた。


『常陸国風土記』

大坂山の頂に、白細の大御服着まして、白矛の御杖をお持ちになって、
「汝、我が御前を祭れば、汝は国をよく治めることが出来るだろう」と教えた。香島の神である。
香島神宮 武甕槌神  葛木二上神社 豊布都霊神

  峠越えと半殺し  生/死  大和/河内  通過儀礼 當麻道とはたぎたぎしい道。


『筑後国風土記逸文』

昔この堺の上に麁猛神があった。往来の人は半数は助かり、半数は死んだ。
その時筑紫君と肥君らが占って、筑紫君の祖甕依姫を巫祝として祭らせた。


『播磨国風土記』

揖保郡広山里 品太天皇のみ世に出雲の御蔭の大神が枚方の里の神尾山 におられて、
いつもここを通る人を遮り、半数を殺し、半数は生かした。


『播磨国風土記』

神前郡生野 生野とよぶわけは、昔、荒神が道行く人の半分を殺したので 死野、
と云っていたのだが、品太天皇が「良くない名前なので、生野にせよ。」と。

端=中央とは、これ如何に?


 壷の石碑

  陸奥の奥に壷の石文あり。日本のはてといへり。但し田村将軍、
征夷の時、弓のはず にて、その石面に「日本中央」のよし、書き付ければ、石文といへり。

辺境・・・此処までは我が領地なり。

柱の二面性 宇宙軸・・樹木(柱)を村の中央にする。


【余談】天神は仕事せい

『精霊の王』中沢新一著 から 

  後堂の神、後戸の神 について
仏像を安置する堂内にはその本尊に仕えてもろもろの護法のはたらきをする精霊が住む。

戸隠神社の祭神の天手力男神はまさに後戸の神で、かつ塞の神、日を出す神である。
後戸神ゆえ皇大神宮の相殿神。

また伊勢国の佐那神社に祭られている。ここを本貫とする 船木氏の遠祖は大田田神で、
『住吉大社神代記』では、やはり日神を出す神。

伊勢の塞の神では猿田彦神が著名、この裔神に大田神、
この神は倭姫を導き受け入れた神 でやはり日神を出す神。

葛城の大田は織姫、巻向の大田は天火明命。大田は日神の後戸の神。

神奈備にようこそ
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