熊野古道紀伊路、和歌山県の王子社
海路比井湊から 吉原王子、松原王子神社

日高郡美浜町吉原771 its-mo



 
熊野詣の人々が比井湊に上陸して後、いわゆる熊野参詣道に出るまでの比井街道筋に成立した王子の一つと考えられる。 この神社の近くの大和紡の工場敷地から平安時代の経塚が発見され、和鏡と山茶碗が出土している所からも裏付けられる。



松原王子神社





祭神 伊弉諾命、伊弉册命、月讀神、大日靈女貴神、倉稻魂神、武甕槌神、經津主神、天兒屋根神、比賣神

由緒 当社は、日高郡美浜町に鎮座し、「宮弐社内壱社王子、壱社御霊宮」と「日高鑑」吉原浦の条に記されている。 当地は熊野詣の人々が比井港より陸路を熊野へ行く場合の要衝の地であったと考えられる。 社殿は享和三年再建され、昭和11年改修と同時に社務所が新築されている。 社叢は49科89種に及ぶ植物群からなりほとんど自生、森林の変遷をしめす好例とされる。県指定天然記念物である。
 またこの近辺には松林が多い。住所は吉原であるが松原と呼ばれるのも解る。

お祭り
 10月第三土曜日 宵祭 宮入(傘揃え)
 10月第三日曜日 本祭 宮入にでないと参加できない。



社殿


社叢の説明板






紀伊續風土記 巻之六十四 日高郡 小池荘 吉原村から

○王子社  境内周二百四十間
 本社二社 
王子権現社・御霊宮  末社船玉社  長床
村の東にあり 神主龍神某といふ


 




比井湊から紀伊内原駅への地図


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